O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

6-4.ターボアイ:HKSエアフィルタ取付、プラグホール点検

■2021年7月

 いま使っているエアフィルターはエンジン購入時からついていたもの。ちょっと汚れているけどまだ使えるな~~~っと今まで交換してなかったのだが、そろそろ替えないとと思い安いものを探していた。も〇たろうで1000円ほどで超低価品があるのだが、3500円以上買わないと送料が無料にならない。密林さんだと2000円ほどする。エアフィルターに2000円はちょっとなぁ・・・、としばらく悩んでいたら、HKSのエアフィルターが目に留まった。HKSといえば最近600馬力で燃費20km/LのGTRの開発を発表しているとても意気込みを感じる会社で、そこのフィルターならぜひ使いたい。下写真の製品なのだが、商品寸法が29.2x20.3x2cmとある。これなら3回分使える(実は間違い)。1回の交換が1000円以下、よし! ノーマルのエアフィルターを改造してこれを使えるようにしよう。

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せっかくなのでこの”スーパーエアフィルター”の宣伝もしておく。フィルター目を入口側は粗く、出口側を細かくして目詰まりしにくい構造なのだ。交換時期は1年か、10,000kmとのこと。我が家のアイだと交換目安は2年だな(年走行は5000kmくらいだし)。

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正しいエアフィルターのサイズは下図の通り。アイのエアフィルターのサイズは212x88.5mmなので、Sサイズだと1回分、M2サイズで2回分、Lサイズは頑張れば3回分となる。

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それではエアフィルターの改造開始。NAエンジンについていたエアフィルターを使う。まずカッターでフィルター部を切り出す。

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エアフィルターの断面を見たのは初めてだ。結構密着していてエアの流れは悪そうに見える。フィルターのエンジン側はぜんぜん汚れていない。

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フィルターの外気側はちょっと汚れている(ターボで使っているのよりもきれい)。

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フィルターケースの側面のフィルター部をカッターで削り落とそうとしても半分一体化しているので結構手こずる。

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結局リューター+サンディングバンドで根こそぎ削り取った。

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フィルターケースの準備が整った。

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そして密林さんで購入したHKSのフィルターが届く。サイズが思ってたのと違って小さい。なぜだ~~~? 3回分サイズがあるはずなのに! と色々調べ直したら、私の勘違いが発覚。商品サイズって何? 梱包サイズとか商品袋のサイズとか書いてくれよ。さらっと見たらフィルターサイズと思っちゃうよねぇ。悔しい。

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気を取り直して作業を進める。ケース周辺にΦ1mmの穴をあけて、0.9mmのステンレスの針金をあみあみしていく。こちらの面(上面)は負圧でフィルターを吸引するので、強度は必要。あみあみにすればかなり丈夫な面となる。

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エアフィルターをカッターでカット。

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そしてフィルター枠にはめる。

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反対側はフィルターを軽く固定するだけでいいので、短冊状に針金を通す。フィルター交換の度に針金を取り外すのはちょっとめんどいけど、まあ2年に一回だからいいか。

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エンジンに取付。NAエンジンでは2か所の金具を外すだけで交換できたが、ターボエンジンだと吸気ダクトのバンドも外す必要がありちょっと手間がかかる。

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 ケースの手前を持ち上げれば、その隙間からフィルターを交換できる。

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ケースの奥側は手前と同じ金具があり、これを外すとケース上部が外れるのだが、奥の金具には手が届かない。車体下側からならアクセスできるのかな?ケースを取り外してケースをクリーニングしたかったが、今回は断念。

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今まで使っていたフィルターと新HKSフィルターを並べて記念撮影。

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フィルターの外気側はかなり汚れていて、NAエンジンのフィルターの方がきれいだった。エンジン換装時にNAのフィルターを採用したほうが良かったね。

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ついでに前回発覚したプラグホールへのオイル漏れを点検。まだ一ヶ月しか経ってないのにオイルがちょっと漏れてる  (*´Д`)。

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ティッシュで拭きとっておく。漏れているオイル量は少しだけど、今後は最低2ヵ月に一回点検しよう。

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駐車場からの帰りに黒猫と遭遇。昔は野良猫はたくさんいたが最近は珍しい。

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エアフィルターを交換した翌日、近所に行く用事があったのでちょっと走った。エアフィルター交換したくらいで走りに変化があるとは思っていなかったのだが、なんかエンジンが軽やかに吹ける。おお! プラシーボ効果だな、と思っていた。数日後もう少し遠くに行くことがあり、やはり4000~5000rpmでの吹け上がりが軽やかだ。これはプラシーボ効果ではないのか? とも思ったが確認のしようがない。

 

 

5-9.油圧プレス(10ton)入手

■2021年7月

 前から欲しかった油圧プレスを購入。門型の10tonである。1年以上某オクやジ〇ティで探していたが低価格&手渡しできる良さげな品が出てこなかったので、あきらめて新品を購入。

 ★【商品広告】時期により出ている商品や価格が変動するようです。6tonのamazon広告商品1広告商品2、10tonの広告商品3、12tonの広告商品4

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  油圧プレスには上写真のような門型と下写真のようなC型がある。強度的には門型のほうが強そうだけど、頻繁に使うものでもないし設置スペースが小さくて使わない時に余分なスペースを取らないC型がほしかった。でも金銭的事情で門型になった。

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諭吉さん一人ちょっとの低価格品を購入したんだけど、下写真のような梱包で届いた。この商品は50kgとの記載があり。宅配の方がピンポーンって来た時はてっきり台車に乗せてくると思った。なので少し時間がかかるだろうと思いオートロック解除後ゆっくりしていたらすぐに玄関前のチャイムが鳴った。慌てて玄関に出ると若い兄ちゃんが片手で荷物を持ち、もう一方の手で伝票を出してきた。怪力か! まずは玄関前に置いてもらい伝票にハンコ。こんなの手渡しで渡されても持てませんわ  (*´Д`)。

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玄関前で梱包を解く。なるほどこんな感じで梱包されているのね。

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ばらばらにしてベランダに持っていく。あれ?   油圧ホースは繋がってないのね。ということはジャッキオイルは別途購入しないといけないのかな。

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ものすごくヘビーディーティ。

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10tonのシール。何書いているかは読む気にもなれない注意書き。このシールはすぐに剥がした。

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商品写真では台座プレートにはV字切り込みがなかったのだが、届いた商品はあり。自分でカットしないといけないと思っていたのでこれはうれしい。

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油圧シリンダー部をまじまじと見る。左側にあるキャップは何だろう?

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右側には安全バルブとリリースバルブがある。

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シリンダーの端にはオイル充填口。

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フレームの穴にはバリがあちこちにある。作りは粗雑だがこの金額なら文句もなし。

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台座の中央の接合梁は”ハの字”になっているのね。

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圧力計。単位は慣れ親しんだトンの他にUS-トンという単位があることを初めて知った。しかも数%の違いという紛らわしさ。世界中で間違えたまま使われているものが多数あるだろう。

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それでは組み立てていく。まずはバリをきれいに取る。

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そして削った所を再塗装。

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組み立て用に入っていたボルト。なんかワッシャの中央部分が1枚おまけで入っていた。

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油圧ホースをつなぐ。この接続口は不用意にオイルが漏れないためのものかな?

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机の上に置くので台座の裏面に3mm厚のゴム板を接着して机が傷つくのを防ぐ。

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台座を置いてみると1ヶ所が2~3mm浮いている。どうやら台座が平行からすこしずれて溶接されているようだ。グラインダーで削ってやればいいのだが、マンションではそんな騒音は出せない。実家に帰った時にでも削って修正しよう。

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油圧プレスを設置したようす。ちょうど顔の高さで作業するのはちょっと怖い。防護用のアクリル板を取り付けられるようにしよう。

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未使用時はこんな感じで小汚くなっている。

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油圧シリンダーは側面に取り付ける方法と地面に置く方法があるが、使いやすさで考えたら地面(机の上)に置く方法だよね。未使用時は側面に引っ掛けて置き、使う時に机の上に置けるように改造する。まずは側面に取り付けるボルトを皿ネジに加工。

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そしてシリンダーの台座をコンパネで製作してシリンダーを固定する。

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使う時は机の上に置く。

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使わない時は側面に引っ掛けておく。

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油圧メーターの取付け。ナイロン製のパッキンが入っているが、これは次にばらす時に銅パッキンに替えたほうが良さそう。

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油圧メーター側はこんな感じ。

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取り付ける。

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これで組み立ては完了。

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シリンダー先端はとれるのね。

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ジャッキオイルを買ってきて充填する。ホームセンターで売っている200mlのものでは足りそうもないので1Lのものをネットで購入。正式な手順はわからないのだけど、エアが入らないようにオイルを入れていけばいいんだよね。下写真のようにプレス機を横向きにして、充填口が一番高くなるようにしてオイルを入れていく。オイルを入れて、シリンダーをシュコシュコ動かして入れていけば動くようになった。400mlほど入った。

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試しに台座の上に台座プレートを置いてピストンで押していく。4tonまで圧をかけて油圧漏れがないことを確認。しかし4ton以上かけるのは相当力を入れる必要があり怖くてできなかった。

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とりあえず油圧プレスの設置は完了。まずは宿願のピストンピン外しから始めよう。

 

6-4.ボンネット塗装、シフトノブ交換

■2021年6月

 これまでその1その2その3とボンネットの補修を繰り返してきた。補修箇所は20か所以上となりそろそろ限界。というか妻が「あなたが私のアイちゃんを汚くした」という口調で攻撃の矛先を私に向けているのだ。もう抜本的に解決しなければならない状況。缶スプレーでどれだけの品質に仕上げられるか不安はあるがやるしかない。

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まずはボンネットの取り外し。取付時にアームの位置ずれを防ぐため、アーム取付位置をケガキしておいた。でも裏面も塗装したらケガキは見えなくなったので意味なし。

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ボンネットは簡単に外せる。

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アーム部にも結構サビがあり処置が必要。

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ボンネットを家に持ち帰り処置開始。

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裏面はサビが多数あり、かなりくたびれた感じに見える。

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ボンネットの高さ調整用のゴム足は高さを確認してから取り外す。

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プラ製のカバー部を取り外す。カバーは爪と両面テープで固定されているので、両面テープをカッターで切って取り外す。

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奥の方の爪は長いマイナスドライバーを差し込んでクイッとまわして外していく。

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ボンネットに傷をつけないように気を付けながら両面テープを切っていく。

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やっとカバーの取り外し完了。

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ボンネットに残った両面テープの残骸を外していく。これが結構たいへんで、はじめ指先で剥がしていたが、しばらくすると指先が痛くなってきた。接着剤用のヘラに布をグリップに見立てた道具を作ったら結構順調に外せた。

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最後にシンナーで両面テープの粘着物質を拭き取る。

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塗装に使うのはHoltsの特注ペイント。ちょっと高いんだけどまあ仕方がない。

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クリアペイントも1本購入している。

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まずボンネットの表面を#400番の耐水ペーパーで水研ぎ。

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目立つ補修跡部をしつこく研磨していたら、黒っぽい下地が出てきた。

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プラサフで全体を下地処理したほうがいいと思うけど、めんどくさいのでこのまま塗装。数回スプレーしたらまずまずきれいになった。

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でも補修跡部分をよく見ると、そこだけちょっと凸状態になっている。耐水ペーパーで結構しつこく研磨したのに、凸状態で残るのはなんでだろ?

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修正に#600の耐水ペーパーをちっちゃく切りカットした菜箸に張り付けてピンポイント研磨。

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研磨の結果はこんな感じ。ルーペで確認すると凸状態は修正されたように見える。

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さらに数度ボディ色をスプレーする。表面を良くみるとまだわずかな凸状態が残っているがもうめんどくさい。続けてクリアーを数度塗装して仕上げると凸状態はほぼわからなくなった。

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耐水ペーパーでの水研ぎとコンパウンドの研磨は一週間ほどして塗料が完全硬化してから実施しよう。でもこの状態でも十分きれいな仕上がりになっている。

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ボンネット裏面はシャーシブラックコートを使用。

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シャーシブラックは塗りやすいし、くたびれた感じの裏面がビシッと引き締まった。

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ボンネットのカバー部の両面テープもちまちま剥がす。

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そして新しく両面テープで固定する。6mmの幅のテープとの指摘だったが、安い製品で6mmは無かったので10mmを購入していた。製品名をよく見るとブチルテープとある。なるほど、みん〇ラでよく見る「ブチル剥がすのは骨が折れる」というブチルとはこのことか! とようやく気が付く。

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テープを貼り、位置決めに注意しながら貼り合わせると・・・

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張り付け完了である。うん、美しくなった。

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ボンネットのアーム部も処理しておく。サビはやすりで削り落として、艶消しブラックで塗装。

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塗装有無の境界線が美しくないがその辺はこだわらずに進める。

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ボンネットを取り付けて作業完了。うんうん、きれいになった。

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しかしボンネットがきれいになると、フロントバンパーの色違いが気になるようになった。もう13年物なのでプラ部分は色あせが出るのは仕方がないのかな。心と財布に余裕が出来たら、バンパーの塗装も考えよう。

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before/afterの比較写真。

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写真ではわからないのだが微妙なムラがある。ぱっと見た目で、「なんかムラがある」と気になるんだけど、よく見てもどこにムラがあるかわからない。たぶんメタリック特有のムラだと思うけど、スプレー塗布時のちょっとした動かし方によるのかな? まあ気にしなければわからないレベルだし全体的には合格点だと思う。

 ボンネットを開けるとキリッと引き締まった黒がかっこいい。ボンネット裏の縁の部分はシール材(クッション材?)が一周しているんだけど、そこも塗装した。でもその部分が数日経過してもべたべたしている。この部分は塗装しないほうがいいみたい。

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 ※後日追記:ボンネット塗装数日後、車に乗ろうとしたら駐車場のお隣さんと会った。挨拶すると、「ボンネットなくなってましたね。部品盗られたのかと思いましたよ」と笑われた。たしかにそう思うよね。部品交換している時は車の中に「ボンネット修理中です」とかの紙を貼っておいたほうがよさそうだな。

 

 話変わってシフトノブの話。前々回の車検時に代車でターボ付きのアイに乗った時は感激したものだ。まずはエンジンのパワフルさ。これがきっかけでターボエンジンに換装した訳だけど、もう一つの感激ポイントはハンドルとシフトノブ。皮のハンドルとノブの手触りがすごく良かった。ハンドルの方は300円のカバーで満足できたので、ターボ用のシフトノブを某クションでウォッチしていた。そしてやっと手ごろな価格のものを入手。

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さっそく交換。

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取付はいたって簡単でくるくる回すだけ。

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” すごく手に馴染む”  感じでとても気に入っている。妻は気が付くかな?と黙っていたが、すぐに気が付き絶賛している。

 

6-4.エンジン警告灯と点火プラグ点検

■2021年6月

  梅雨はどうなったんだ?と気象庁に問い正したくなるくらい晴天が続く今日この頃。気温がかなり上がった日にアイで走っていたら、急にエンジンの力がなくなった。エンジンからの異音などは無かったのだが、まったく加速しない。あれ?っと思ってインパネを見ると見たこともないマークが点灯している。いや、このマーク自体はエンジン起動時にいつも光っているけど、エンジン動作中にこれが点灯するのは初めて見た。

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20~30km/hほどの速度しか出ないので、とにかく路肩に寄って数100m走りコンビニの駐車場に止めた。何事だ!? 状況が呑み込めないが、とりあえずエンジンフードを開けてエンジン周辺を眺め倒す。しかし特段異常があるようには見えない。強いてあげるとエンジンルーム内が熱く、強制冷却ファンが勢いよく回っていることくらいだが、たぶんそれは普通の事。一応クーラントの量を確認し、エンジンオイルやミッションオイルも確認するも問題なし。う~ん、と考え込んだがエンジンをかけ直すと普通にかかった。そのまま数km走り自宅に戻ったが、エンジンは普通に順調に力強くまわっている。

 いよいよ故障診断能力を身に着けなければならないと気持ちが焦る。OBD通信で異常コードなどを見れるようになりたいのだが、まだスマホの扱いの段階で二の足を踏んでいる状況だ。この機会に(実は少し前だが)、整備解説書のアプリを使えるようにしよう。これまでは整備解説書のCD-ROMの中身を丸ごとコピーして、IEでhtmlファイルを読み込んでいた。普通に使う分にはこれで十分なのだが、全体の検索機能などが使えずちょっと不便していた。整備解説書のアプリはWindowsXPあたりまでしかサポートしておらず、私の環境(Win10)では、”OSのバージョン違いでインストールできません”と出てくるのだ。昔のXPマシンにインストールしかけたんだけど、いちいち古いマシンを引っ張り出してくるのは動線上好ましくない。結局、Win10に仮想マシンVMware WorkStation 12)を導入し、仮想マシンのXP環境で整備解説書のアプリをインストールした。下図の左上の三菱アイコンがアプリ。

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起動するとこういう画面。初期の登録などちょっとわかりにくかったがごにょごにょいじっていたらとりあえず三菱アイの情報を表示できるようになった。

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整備解説書の項目をクリックすると下図のようにキーワード検索が出てくる。これで全体の検索ができるようになった。

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エンジン警告灯で検索すると・・・

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7個の項目がヒット。ダイアグノシス機能を開くと・・・

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エンジン警告灯が点灯する条件が出てくる。

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エンジン警告灯が点灯する全条件は下図の通り。

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ほとんどセンサ関係。この中から絞り込めれば対象のセンサーを交換とかすればすぐ解決するのではと思う。エンジンECUの異常ログを見れるようになればこういった対応もスムーズになるのだけど、今の私はOBD Driverで各状態量をモニタ&ログまでできるのだが、異常ログの確認などはできない。エンジン警告灯が点灯した時に全データをログしておけば、後から推測はできるとも思うが、今回は一度だけエンジン警告灯が点灯しその後は一度も出ていないので、OBD通信を用意するタイミング次第。

 このエンジンは11月に載せ替えその後半年稼働しているが、夏場での稼働実績はない。もしかしたらいずれかのセンサが劣化しており、エンジンルーム内の気温上昇により誤動作したのではないかと推測している。手っ取り早くディーラーで異常ログだけでも見てもらおうかなと思っている。

 それに先立ち、この機会に前から気になっていた点火プラグの点検をしよう。さっさかさーとイグニッションコイルを外すとオイルが付着している。これはショック!

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プラグホールを覗いてみるとオイルが少し溜まっている。

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2番が一番オイル漏れが多い。

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プラグホールに溜まっている量も多い。

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3番は1番と同じくらい。

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しかしプラグホールにオイルが溜まるということは、プラグホールシールからのオイル漏れということになる。ここは新品のシールを使っているに、なぜ半年ほどで漏れてきているのか?しかも3個とも。作業ミスとかはするような場所ではないはずだ。カムカバー裏側のアタリ面もきれいにしていたしねぇ。シール周辺に液体パッキンとか塗るという指示もないので作業としては組み立てるだけ。非常に納得がいかない。とりあえず定期的に点検し漏れたオイルを拭き取ることにする。

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割り箸にウエスを巻きつけ、プラグホールに溜まったオイルを吸い取っていく。

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作業中はエンジンフード周辺に工具を置くのだけど、こういう時は作業台がほしい。工具一式が入った移動式の作業台を作ろうかと思ったけど、月極め駐車場でそこまで風呂敷を広げるのもダメな気がするし・・・ねぇ。

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点火プラグはいい感じの焼け具合。ターボエンジン購入時と同じプラグだが、焼け方は格段に良くなっている。それだけエンジンOHがうまくいったのだという証左だね。でもまあエンジン購入時のプラグ状態が良くなかった主因はプラグホールへのオイル漏れ&リークだと推測しているんだけどね。降ろしたNAエンジンはプラグホールへのオイル漏れは発生していないので、ターボはオイル漏れしやすいのかもしれない。

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後日追記:エンジン分解時の写真を見直しているとプラグホールへのオイル漏れの容疑者が出てきた。プラグホールは溶接で円管にしている(下写真)。

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この溶接部が少し盛り上がっている様にも見える。この盛り上がり部の所からオイルが漏れるのではないだろうか。次回チャンスがあれば、この盛り上がり部をオイルストーンなどできれいに研磨したい(たぶんそんなチャンスは来ない)。

4-3.ROKKOR MD 50mm F 1:1.4の分解(現実逃避)

■2021年5月

 最近自動車の整備疲れが出てきた。エンジン載せ替えた直後はアイに対する愛着が異常に高まっていたこともあり、細かいメンテやユーザー車検もその勢いで乗り切ったのだが、その勢いに陰りが出てきた。自動車の整備って半分趣味だけど半分は生活の一部なので純趣味とは言えないのが原因だと思う。自動車を使う日に動かないという事態はあってはならず、気の向くままにいじるということができないので、半分は仕事のようなものだからね。このように心が少し疲れた状態で部屋の中を見渡すと昔作りかけていたプラネタリウム試作機が目についた。一時プラネタリウム作りに熱中した時があり、ブログを始めた時にプラネタリウムの項目も用意している(なにもアップしていないけど)。そのプラネタリウムのレンズのカビカビ具合がますます進行していたのが目についたというわけ。

 ちなみに試作機は下写真のようなもの。高輝度LEDを光源とし、ディスクルーペの両凸レンズを3枚使ってコンデンサーレンズにして、その先にカメラ用の50mmを配置している。光源からの光をコンデンサーレンズで一点に集光するように設計し、その途中に恒星原盤を配置して、先端に対物レンズを配置。対物レンズの焦点位置(焦点距離)をコンデンサーレンズで集光した点と一致させれば、対物レンズから半径方向に均一に恒星原盤の映像が投影される。

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恒星原盤は黒のフィルムに緑色5Wレーザーを顕微鏡の接眼レンズで一点に集光して穴をあけている。如何に小さい穴があけられるかがプラネタリウムの性能を決める。

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この試作機では穴のサイズは100μmほど。大平さんのギガスターは200nmらしい。

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ついでに我が家で活躍している家庭用プラネタリウムホームスターも紹介しておく。大平貴之氏の監修した製品。少し前に大平貴之氏の話はテレビでも取り上げられており、彼にはずいぶんと刺激を受けた。

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以前実施した断熱リフォームでは寝室の天井をプラネタリウム投影に適したようにシーリングライトを外したり、側面の断熱材を三角形に加工したりしている。

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投影時の様子は下写真。寝る時にはいつもプラネタリウムを投影していた(最近は月に1回程度)。

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話にまとまりがなくなってきたが、とにかくカビカビのレンズをクリーニングしてみようという話である。そのレンズとはMD ROKKOR の50mm。ハードオフで500円くらいで買ったやつ。始める前はブログに掲載するつもりはなく写真なども撮ってなかったので前半は借り物画像です。

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レンズの仕様

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レンズ構成。前玉ユニットの半分くらいに蜘蛛の巣状のカビがあり、見ているだけで不愉快になるレベル。このまま放置していると腐海に呑み込まれそうな気がしたので、とにかくクリーニングしなくちゃ っと思った次第です。

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でも身心ともに充実した状態ではなく、カニ目レンチを使ったらレンズにキズを付けて一発でやる気がなくなるという雰囲気だったが、それでも無意味な趣味時間を過ごしたくて強引に作業続行。下の写真の状態までは問題なく進んだのだが、前玉ユニットはこれ以上は分解できそうにない。

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前玉の最後尾のレンズ面をレンズクリーナーで拭くと蜘蛛の巣状のカビがきれいさっぱりなくなった。ほかの面のカビも拭いてみたい、レンズがダメになっても、とにかくこの蜘蛛の巣状のカビがきれいに拭けるのか試してみたい。そういう気持ちが押さえきれなくなり、カッターで無理やり前玉ユニットを分解。外れたレンズを拭いてみたら全部が跡形もなくきれいに拭けた。この辺りで正気を取り戻し写真を撮り始めた。

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前玉ユニットの構造だが、下写真のようにプラ製(ナイロンか?)でできており、縁でレンズを押さえている。この縁とレンズの間にカッターを差し込み縁を少しずつ立てていくとレンズが外れる。カッターで切るのではなく差し込んで縁を立てていく感じ。なのでカッターのような刃が無い工具のほうがよりうまくいくと思う。

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縁をぐるりと一周立て終わってもレンズだけ抜くのは難しい。吸盤をレンズに張り付けて引っ張ればうまくいくと思う。私の場合はあれこれ考える精神状況になかったので、カッターの刃を差し込んでてこの原理で無理やり外したので、レンズ側面が傷だらけになった。

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組み立てる時はこの縁をはんだごてで軽く熱しながら縁をレンズを押さえる方向に曲げていけばうまくレンズを固定できると思う。

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前玉ユニットの3番目のレンズも同じようにはずしたのだが、あまりにも強引に外したので、縁もレンズ側面も傷だらけになった。今から思えば、まず1番目のレンズを外せばよかった。そうすれば2番目のレンズも同時に外せるので、3番目のレンズを前からもアクセスできるので、3番目のレンズは外さずに前後からクリーニングできる。どうしても外したい場合は、縁をかるく立てて3番目のレンズを前から後ろ方向に押してやれば傷もつけずに外せたと思う。まあ前玉ユニットの構造がわかっただけでも収穫があったと思う。

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1段目レンズ

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2段目レンズ

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3段目レンズ。レンズ側面が傷だらけ (*´Д`)。

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3段目レンズを前から見ると側面のキズがものすごく目立つ。スミ塗りすればいける?

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前玉ユニットを仮組してみる。蜘蛛の巣状のカビは見事きれいになった。でも3段目レンズの側面の傷が・・・ 。

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組み立て時にはこの縁をはんだごてで熱してレンズを固定していけば復活しそう。

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3段目レンズの固定縁部はだいぶ悲惨な状況。

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後玉ユニットはほもともときれい。

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後から見ても少しゴミがある程度。これをカニ目レンチで分解したい気持ちもあるが、絶対レンズ傷つけるので今回はやめとく。

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分解時は慎重のかけらもない状態で進めたので、小さな部品の行方不明があった。露出調整リングのボールが行方不明。たぶん直径1mmほどのもの。気が付いたのはだいぶ後なので、今頃は掃除機で吸ってゴミ箱の中だと思う。

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前玉ユニットの分解とクリーニングはできたので、とりあえず満足である。3段目レンズのスミ塗りをちゃんとして上手に組み立てればまだ使えそうなので、身心の状態が整っている時にでも組み立てよう。とりあえず梱包して今回の作業は終了。

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6-3.アイターボ:ブースト計の取付け

■2021年5月

 ブースト計はかなり前に入手していたし動作確認も済ませている。このブースト計はできるだけ小径で負圧も出るものを某オクでウォッチし続けて入手したものである。一般的にはΦ52が多いのだが、そのサイズだとちょっと大きすぎるので、Φ40あたりを探していた。カバーガラスが割れてジャンク扱いだったのでまずはカバーガラスの修理から。適当にガラスを探してカットしようと思っていたのだが、ジャンク箱を漁っているとぴったりの両凸レンズがあった。物を捨てる時は使えそうなパーツを外して保管している習慣が役に立ったというわけだ。

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メーターカバーに両凸レンズを使うのはどんな感じなのかちょっと不安。

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実際に取り付けると意外といい感じ。逆に高級感が出ているのではないだろうか?光学レンズなので表面コートしているのが上品に見えるのだと思う。

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固定枠をカシメるため、塩ビ管を保護用治具にした。

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紐でしっかり固定してから、固定枠の爪を慎重にカシメていく。

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取付完了。

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当初想定以上にいい感じ(自画自賛)。

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 次にブースト計の台座を作る。場所的にはAピラーがいいと思う。視界を妨げないし、ダッシュボードの上とかだと掃除の時に邪魔になる。とにかく影の支配者(アイの仕様最終決定者)に「なんかこれ邪魔」とか「美しくない」とか言われて却下されないための最善の場所がAピラーだと思う。私的にはメーターむき出しでも逆にかっこいいと思うのだが、彼女は絶対そうは思わない。とにかく美しく、そして元から装着されているもののように自然に見えなければNGが発令されてしまうのだ。ということでFRP成型に手を出すことにした。はじめにねんど(かるがみ)で型を作る。

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画用紙でメーターパネルと台座を作り、ねんどをつめていく。

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できるだけ自然な造形になるように。

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FRPは初めてなのでネットで扱い方を研究する。成型時に樹脂の気泡を抜くためローラーを使うというので端材で作った。※でも使ってみるとうまく回転せず却下となった。回転軸部の動きが渋かったのだろう。結局指先でペタペタ押して気泡抜き。

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型の外形を布やすりで整える。

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FRPをぺたぺた張り付ける時に扱いやすいように台座に固定する。

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FRPキットは密林さんで一番安いものを購入。

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内容は以下の3点。硬化剤は1%濃度で樹脂に混ぜるらしいが、そんなちょっとでいいのか? というか絶対に入れすぎて最後足らなくなる(樹脂が余る)と思う。

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ポリエステル樹脂の説明書き。

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硬化剤の説明書き。なんか怖そうなことが書いている。

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ガラスマットはイメージより繊維が太い。イメージしていたのはもっと繊維が細くて短いものだと思っていたけど、それはちょっと種類の違うものかもしれない。

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メーター台座にガラスマット張り付けて樹脂を塗りたくればいいんだよね。まずは型紙を切り出して、この形にガラスマットを切り出す。

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さあ初めてのFRP成型だ。

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硬化剤の説明書きが怖かったので厳重に手袋を装着。でも1枚じゃ浸み込んできて手がべたべたした。2枚にするか、もっとちゃんとした手袋のほうが良さそう。

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ガラスマットに樹脂を浸み込ませてペタペタ貼っていく。最後は刷毛で樹脂を塗るのだと思うが、刷毛の手入れとか考えたらめんどくさいので、最後は指先で塗りたくった。

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ガラスマット1層でもそこそこ強度はありそう。メーター台座として考えたら1層で強度は十分だと思うけど、表面の凸凹を削って仕上げるのである程度厚さがないとだめだと思う。でも表面に2層張り付けるとはじめに作った型と形状が異なってくるので、2層目は内側に貼る。

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中のねんどをかき出して・・・

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彫刻刀やリューターで内側のねんどを完全に取り除き、内側にもう1層張り付ける。

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FRPでの型づくりは思ったより簡単だったけど、思ったように美しくは仕上げられない。表面はそうとう凸凹している。まあ樹脂やガラスマットは後からいくらでも追加できるので、最終的にはなんとかなるけどね。

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縁の余分なところをカットする。

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そして粗布やすりで表面を整える。けっこう削り粉が出るので掃除機で吸い取りながら作業する。FRPの粉はイメージ的にアスベストに似ているので(繊維的なところが)マスクをして作業した(*´з`)。

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Aピラーとの接続状態を確認

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Aピラーに圧力チューブやケーブル貫通のための穴をあける。

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最後にメーター台座とAピラーの合わせ面の耳を作る。メーター台座とAピラーを接合した状態で、FRPの小さい切れ端を貫通穴経由で内側に張り付けてミミを形成する。

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メーター台座はほぼ完成。実際に自動車に取り付けてマジックで水平ラインを引く。

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メーター台座にはLEDゲージをつける。水温、油温、油圧を表示する作戦。Φ3mmの穴をいっぱいあける。

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FRP成型は人生はじめてだし、思った以上にいいものが出来たので結構浮かれていた。そこでつい油断して妻に「いいのできたぞ~ (=゚ω゚)ノ 」というノリでメーター台座を見せてしまった。彼女は顔を強張らせ、後ずさりして距離を取ってからひと言「何?その汚いの?」    身の内をちぎる一撃が来た~~~。

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油断した! 油断してしまった。この作り立てのFRPメーター台座は私の目には高価で尊い、努力と技術の結晶なのだが、見方を変えれば薄汚れた得たいのしれないゴミみたいなものなのだろう。壁の中と外では物の見方がまったく違うように、夫婦の間でも真逆の見え方は往々にしてあるものだ。一度冷静になって、彼女からの見え方を想像してから行動すればこういうすれ違いは防げるものだし、長年の結婚生活でそういう能力は身につけてきたはずだ。でも今回ちょっとウキウキしすぎてしまい、そういう能力を発動する前に素の自分のペースで動いてしまった。反省だな(笑)。

 

メーターと基盤固定用の金具を取り付ける。

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金具の足はFRPで上から接合。

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メーター台座の表面は結構荒れているので、本来はパテで表面を仕上げるのだと思うけど、だんだんめんどくさくなってきた。プラサフの厚塗りだけで仕上げる。

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プラサフは初めて使ったけど、多少厚塗りしても垂れたりせずなかなか使いやすい。

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仕上は100均のグレー。ここまでかなりの時間と労力をかけてきたので、なんか力尽きてきて適当になってきた。

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ちょっと色が合ってないけどまあいいや。

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LEDゲージの動作確認。

LEDケーブルをケース内に収めるのに手こずるがなんとか完成。

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警告灯が諸事情で未接続というのは細かい話なので小さくメモしておく。ICはPIC16F648AでIO点数は16。メインコントローラーとの通信用にシリアル通信を使うが、受信だけでいいので、送信分はLEDに割り振ろうと設計した。でも実際プログラム作成段階になって、通信の受信だけ使うというのはできないようで(たぶん)、送受信で2ポート使ってしまう。そういうミスで警告灯のLEDは使えなくなったというわけ。

 

なかなかいいね。

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裏側はこんな感じ。水温、油温、油圧の計測はリアシート下にメインコントローラを配置して、シリアル通信でこのコントローラーに表示指令を出す。

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車体に取り付け。

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いいね。かなり満足である。

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この仕上がりであれば、最終裁定者のNGは出ないと思う。

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キーON時にはLEDゲージが点滅するようにしている。

水温、油温、油圧計測用のメインのコントローラーは製作がまだまだ先なので、LEDゲージが機能する日はだいぶ先だろう。メインコントローラーにはブースト制御機能も実装したいとも考えていて、運転席のSWで高ブーストに切り替わるというのにあこがれがある。俗にいう”加速装置”(奥歯を噛むやつね)、または”オーバーテイクボタン”(90年代のF1にありましたな)。とにかくボタンで速くなるという機能には子供のころからあこがれがあるのだ。いずれにせよメインコントローラーの実装はだいぶ先だし、油温、油圧はオイルクーラーを完成させないとセンサが付かない

 

イルミネーションはこんな感じ。ちょっと針が見難いけどまあいい感じ。

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ブースト計の動作を撮影するために簡易三脚を用意

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全力加速の様子。ブースト圧は初期加速で0.6~0.7で軽くハンチングしている。たぶんECUによるブースト制御がハンチングしている領域だと思う。加速後半は0.5気圧ほどで安定するので、電子制御なしだと0.5気圧がブローオフアクチュエーターの本来の動きだろう。アクチュエーターのバネ力を変えれば0.5気圧がもう少し上がると思う。また電子制御でかさ上げている制御領域を今度作るコントローラーでどこまでうまくコントロールできるかが楽しみだ。

もう一本動画。ちょっとした登りか下りで撮影。たぶん登りだったと思う。

平地での0-100km/h加速も撮影したかったが道路が混雑していて撮影できず(テストコースで撮影してま~す(*´з`)~ )

 これにてブースト計の製作は完了。FRPは8割ほど余ったのでインタークーラーのエアガイドでも作ろう。

 

※後日追記:ブログ掲載後にブースト計の動画を見ていると、生殺与奪権者が聞いてきた。「これ(ブースト計)って運転している時にず~っと見ているの?」  私は慎重に答えた「時々ね。ゆっくり走っている時とか急加速した時とかにチラチラと」 彼女は質問を続ける「これ見てるとどうなるの?」  私は内心『質問の意味がわかりませんよ』と思いながら、その場をもっとも無難に乗り切る答弁をひねり出した。「これはエンジンの状態を監視する一つの情報なんだ。吸気圧とブースト圧がいつもと違いがないかチェックしている感じかな。人間でいうところの血圧を測るみたいなもんだ。」さらに続けて「この車も13年が経過して人間で言えば壮年期。これからは健康状態をこまかくチェックしていく必要があるのよ」さらに畳みかける。「またこれはターボの頑張り状態をモニタするんだけど、ターボが頑張っているということは無駄に燃料を使っている時なので、このメーターができるだけプラス側に振れない運転がエコ運転になる。あなた様もこのメーター見ながらエコ運転を意識してくださるとありがたいです。」 彼女は「ふ~ん」と答えてその話は終了。特段興味はない模様だが、とにかくNG発令は回避できた模様。

 

 

6-4.NAエンジンをモスボール保存

■2021年5月

 モスボールとは軍用機などを再使用を考慮して極力劣化を防いで保管することを指す。降ろしたNAエンジンは走行距離6.7万キロのまだまだ現役機。でも適当に保管するとあちこちサビてダメになってしまうのでモスボール保存する。エンジンの長期保管方法については正確な知識はないんだけど、まあサビが発生しないようにオイル漬けにしとけば大丈夫かなという考え。まずはすべての穴をふさぐ。

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木材でぴったりの蓋を作り、シールテープを巻いて密閉する。

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吸気ポートとクーラント出口はウエスを詰め込んで・・・

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シーラントを充填して         【広告】amazon広告商品

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板材でふさぐ。シーラントは耐油性があるのか明記していなかったので、固めたシーラントをエンジンオイルの中に1日漬け込んで溶けないか確認した。

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排気ポート側も同様にシーラントを充填して、

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板材で蓋をする。

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水温センサ部も同様に木材で栓をつくる。

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あと油圧センサSW部もね。

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クーラント部はクーラントを入れたほうが良さそうだけど、新品クーラント使うのはもったいなくてエンジンオイルを充填した。注入口以外はすべてふさいでいるのでなかなか入っていかない。オイルで完全に充填したかったが、手持ちの廃油オイルは前回のオイル交換時に出た3Lだけなので、とりあえず1Lくらい入れておいた。今後オイル交換で出る廃油は入るだけこのエンジンに充填しよう。

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点火プラグを外して燃焼室もオイルで満たす。この状態でクランクを回せば、吸排気ポート側にもオイルが回って、バルブシート面の保護ができる。シリンダの隙間からオイルが抜けてオイル面が下がるかと思い1時間ほど置いておいたが特段オイル面は下がらなかった。粘性のあるエンジンオイルだから簡単には抜けないのだろう。

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プラグ穴のオイルを少し抜いてウエスを詰め込んで栓をしておく。残りのオイルはオイルフィラーから全部いれた。まだまだ入るだろうけど、オイル交換で廃油が出るたびにオイルを入れていこう。イメージ的には10Lくらい入るのかな?オイル交換3~4回でエンジン内がいっぱいになるだろう。ドライブプレートやクランクプーリーなどの鉄製部品はサビるのでシャーシグリスを塗りたくっておいた。

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外した点火プラグを観察。いい感じの焼け具合だと思う。3.5年2万キロ使用しているので交換時期だと思うが、個人的にはまだまだ使えると思っている。以前も書いたと思うけど、点火プラグの寿命って何で決まるのだろう? 摩耗でエッジが丸まってきているけど、研磨しなおせばいいんじゃないと思う。ガイシの性能劣化だと仕方がないとも思うのだけど、そういう話はあまり聞いたことがない。その辺は自身の体験で思い知るのがいいので、このプラグは研磨して使おう(といっても今使っているのはイリジウムプラチナの長寿命タイプなので使う機会はなさそう)。そういえばターボエンジンのプラグの状態はあまり良くなかったよね。それに比べればこのプラグはすごく状態がいい。つまりNAエンジンの状態はすごく良かったということだ。※追記:そういえばターボエンジンは入手時、すべてのプラグホールにオイルが溜まっていた。おそらくプラグホールのパッキンがダメになっていたのだと思う。プラグの状態が良くなかったのはこのオイルによる失火かもしれない。

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エンジンはベランダで保管する。木材を敷いて少しずつ高さを上げてベランダに出す。

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この収納ケースを製作する時はベランダの机の下に入るように設計したんだけど、実際入れてみたら奥のほうで引き出しの底に当たる。ちゃんと測ったのになんでかなー?と調べると、ベランダの地面が少し傾斜しているのが原因だ。机を作る時はその傾斜を考慮して机の奥と手前で足の長さを変えていたんだけど、その辺はすっかり忘れてた。上部を少しカットして入るようにする。

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きれいに入りました。このエンジンが再びアイに搭載される日はたぶん来ないと思うけど、将来への可能性の種まきという感じで保管するというわけだ。

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 思い返せばターボエンジンがこの部屋に来たのは2年前の5月。それからず~っとエンジンが部屋にあったのでエンジンの無い部屋を見るのは2年ぶり。よくがんばったなと感慨にふける。

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6-4.アイターボ:ツィータースピーカーの固定

■2021年5月

 ブースト計をAピラーに固定する作業を進めているのだが、そのついでに従来のオーディオスピーカーの見直しを実施。現在はダッシュボード前方に2個のツィーターがあり、さらにリアシート後ろにもツィーターがある。なぜかというと、初めは安いツィーターを前につけていたのだが、ほどなくもう少しいいツィーターを入手したので、余ったツィーターを後ろにつけたというわけだ。でもうちのアイは2スピーカー構成なので、リアにツィーターってあまり意味がない。そのうちに後ろドアにもスピーカーつけようかと思っていたけど、オーディオなんてほとんど使っていないということに気が付いてからは優先順位は暴落したまま。

 今回ブースト計の設置検討にあたり、4芯の5mほどのケーブルが必要になった。わざわざ購入しなくても、今使われていないリアツィーターのケーブルを再利用すればいいのでは?となったわけだ。さらに前方のツィーターはけっこういい加減な方法で取り付けているだけなのでこの機会にちゃんと固定する。

 まずはダッシュボード奥のカバーを外す。左右のAピラー部のカバーは手で引っ張ればとれる。すると見えるネジを左右1本づつ外す。

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カバー部の後端は爪で固定されているので、ここを上に引っ張ればあとは順次爪を剥がせていける。

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指先を入れてセンター方向にぐいぐい動かせていけばいい。左側も同様。

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そうすると奥のカバーが外れる。ツィーターアンプはここにゴロンと転がっている。本来は車体側に固定されているものなのだが、固定台座は持ってなかったので、カバーの裏側に両面テープで張り付けていた。その両面テープが剥がれ今は本来固定されるべき辺りにゴロンと転がっている状態なのだ。今回このツィーターを車体側に固定する治具を作ってしっかり固定する。

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ツィーターはもともとこういうやつ。このスピーカー部を別のケースに入れてダッシュボードにテープ留めしている。

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まずはリアの今は使っていないリアツィーターを取り外す。リアシートの固定ボルトを外し内装カバーを外す。

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基本的には爪やクリップではめ込まれているだけなので、爪やクリップの位置さえ把握できていれば取り外しも簡単だ。

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順序的にはトランク下の内装カバーを外すのが先だ。

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そして側面カバーの固定クリップを2個外す。

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側面下側のカバーを少し引っ張り出しながら側面上側のカバーの内側に大き目のマイナスドライバーを差し込んでクリップを外していく。

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側面上側のカバーは四角クリップ2個、丸クリップ3個で固定されている。

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このカバーに固定されていたツィーターを外し、前方ダッシュボードまで延びている2芯ケーブルを回収する。右側のケーブル回収時には端に紐を括り付けて通路内に紐を敷設する。これはブースト計用の圧力チューブや信号線を敷設する時に使う。

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ツィーターの固定方法だが、洗濯パラソルの端材のアルミ丸棒が使えそう。アルミ棒をツィーター台座の形に曲げていく。

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ブースト計のイルミネーション用のラインも引いておく。オーディオ接続コネクタ部にあるイルミネーションラインをブースト計あたりまで延長敷設しておく。

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台座部にエポキシを塗布してスピーカーを嵌めてタコ糸で縛って固定。

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これでいい感じで固定できるようになった。

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ついでにダッシュボードの隙間に古着を押し込む。ロードノイズなどを少しでも防音してくれたらという気持ちから。

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サイド部にも古着を押し込む。

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そしてカバーを取り付ければ元通り。

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次にAピラー部からリアまでブースト計用の圧力チューブと4芯ケーブルを敷設。

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すでに通しておいた紐に結びつけて引っ張ればいけると思ったけど、途中でひっかかり動かない。やむを得ず周辺をばらしていく。

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天井部分ははまっているだけなので、手でひっぱれば簡単に外れる。でも油断すると折れ目ができてしまう。リアまでの圧力チューブの敷設はなんとか終了。

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ついで作業なのだが、リアのワイパーがある部分(うちのアイはワイパーなし)に結構な空間があるので、この中に格安のドライブレコーダーを取り付けようと画策している。そのためには電源ラインをリアゲート内に敷設する必要がある。針金でリアウインド脇の内部空間にワイヤ敷設しようと頑張ったけど、針金では「くにゃ」と曲がってしまってできなかった。もう少し弾性のある細い棒が必要だな。この作業は次の機会に持ち越し。

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圧力チューブと4芯ケーブルをリアシート下まで敷設する。シートベルトや工具入れ部を避けていくと結構な迂回することになる。

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右側のカバーのクリップの場所。

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リアシートのサイドカバーの中に空間があるので、ここを通りリアシート内に敷設できる。Aピラーからここまで5mくらいの長さが必要。パンク修理キットは今まで一回も使ったことないし、これからも使うことはないと思うので、ここにコントローラーを設置しよう。コントローラーはエンジンに取り付けている水温、油音、油圧センサー情報を読み込み、ブースト計の表示部分へ通信する。さらにブースト制御もできるようにしたい。ハンドル付近にスイッチを用意して、「オーバーテイクボタン」風にしたい。これは昔のF1で使われてたもので、オーバーテイク時だけ予選用のスペシャル燃料を使うというボタンだったかな? もっと昔でいえば009の奥歯(加速装置)みたいな感じ。最近ではネモ船長も言ってたな、「かまわん!オーバーブーストを使え」って。とにかくボタンを押せばブースト圧が上がってパワーアップするようにしたい。

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リアのツィーターを外した跡が美しくない。妻にばれると「私の大事なアイちゃんに傷をつけたな~(`´) とか言って鬼の形相になるのでばれる前に処置したい。かくれミッキーが・・・とか言って誤魔化せないかな(笑)

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後片付けをしているとクリップが一個余った。どこの? たぶん側面上部カバーのどれかだと思う。次の機会に確認しよう。

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Aピラーに取り付けるブースト計はこんな感じで製作が進んでいる。

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※追記

 今回の作業でオーディオの音が変わったかと言えば正直わからない。そもそも最近はオーディオはほとんど使っていなかったしね。まあ気持ちの問題。

 

6-4.アイターボ:NAのインジェクター保管、チェックバルブ取り付け、フロアジャッキメンテ

■2021年5月

 NAエンジンの保管作業を進めている。いつかエンジンをターボ化してふたたび火を入れたいという気持ちもあるのだが、主な目的は今の車のバックアップ用。パーツやセンサ等はNAとターボではほとんど共通なので1台分予備があると安心感が絶大である。

 まずはインジェクター前と同じようにラップで固定しパーツクリーナーで吹き抜いて汚れを落として保管する。前回は4.8V(乾電池4本)で動かしたが、今回は12Vアダプタを使いON/OFFのスイッチも追加。

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パーツクリーナーのノズルをラップで固定する方法も2回目ということで上手になってる。前の4.8Vでは駆動力不足だったが、12Vだと余裕で動く。

漏れもなく気持ちよく噴射している。梱包してから気が付いたが、最後はCRCで吹いた方が防錆効果が出ていいかもしれない。

 

 NAのフェールデリバリーパイプは使うことはないと思うんだけど一応ちゃんと保管する。中にエンジンオイルを封入して密閉する。

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  ターボエンジンではキャニスターにチェックバルブが付いていることに気が付いたので、密林さんでチェックバルブを注文していた。大陸製で相変わらず安い。しかし待てど暮らせど届かない。配達状況を確認すると下図のダイアログ。何これ(笑)。

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こんなの初めて見る。なるほど配達信頼性などは削ってコストを下げているわけか。そういうのは嫌いじゃない。返金リクエストをして別のものを発注したらほどなく届いた(今度の品は2個セットだったけど十分安い)。口で吹いてみて動作を確認。余った分は将来何かに使えるだろう。PCVバルブがダメになった時にも使えそう(PCVバルブは径が10mmなのでちょっと合わないけど)。         【広告】amazon広告商品

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ジャッキアップして取り付け作業開始。下写真の丸印のチューブをカットしてチェックバルブを取り付ける。

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キャニスターからインマニ側には流れ、逆向きは流れない向きに取り付ける。

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取付完了。

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ついでにクーラント漏れ部を針金で縛った所を確認。うん!漏れは止まっている。

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しかし今回の作業でフロアジャッキに不具合が出た。我が家のジャッキはビートル工業の2TONなのだが・・・

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ジャッキアップしても少しずつ下がってくるのだ。車体下の作業時はジャッキアップしてタイヤの下にタイヤ台を置くのだが、すばやくしないと下がってきてタイヤ台を入れられない。今回はなんとか作業できたがメンテが必要だ。ジャッキを分解していく。

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シリンダーのネジ部がめちゃ固くて緩められない。

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手持ちのバイスは思いっ切り締むと下部の板が曲がって掴み口が浮いてくるので前からなんとかしたかった。この機会に下板を厚い板で作り直してパワーアップした。

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これで思いっきり掴めるようになった。下写真のように最大トルク仕様にしてまわしたらなんとか緩められた。

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なるほど、中身はこうなっているのね。

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ポンプピストンのネジ部分も外したかったのだが、19.5mm(たぶん25/32インチ)のソケットが必要だがそんなソケットは持っていない。大型モンキーで緩めようとしたけど頭を舐めそうで断念。でも中のOリングは精密ドライバーで外せた。

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油圧回路の構成部品。

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シリンダー部のOリング。

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以前購入したOリングセットから適合品を探す。

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結果、使えるOリングは安全バルブのだけだった。Oリング種類多すぎ! ポンプピストン部とシリンダー部のOリングはとりあえず再利用だ。

 要のシリンダーシールには2か所の傷がある。ジャッキが下がってくる主因はこいつだと思う。

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シリンダー側を見ると、大きな切り欠きがある。位置的にシールの2か所の傷と合っている。この切り欠きはフルストローク時に油圧を逃がすためのものだろう。でもエッジが内側に尖っている様に見える。この尖っているとこでシールが削れたのだろうか?

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オイルシールは下写真のような構成。

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シリンダーのシールは外径Φ31.0mm、内径Φ19.0mm、高さ7.3mm。汎用品で同じサイズのものが無いか探した見つからず。

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シールをまじまじと観察。

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ピストンロッドの先端形状。

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オイルシールはロッド先端から押し込むだけ。

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嵌めるのは簡単だけど、外す時は精密ドライバーを差し込んで結構苦戦。

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シリンダー内壁の切り欠きの出っ張りをリューターで削る。

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耐水ペーパーで研磨して、よし、OKだ! と思ってよく見ると、なんかシリンダーの端にバリがある。オイルシールに傷をつけた真犯人はこいつでは? このバリも削っておく。

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シリンダー内壁を観察すると縦傷が結構ある。

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シリンダー内壁も研磨だ。Φ30mmの円柱を木材から削り出して、

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両面テープで耐水ペーパーを張り付けて(# 400→ #600)

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シリンダー内壁をボーリング盤で研磨。

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うまく写せなかったけどだいぶピカピカになった。

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手で内壁の滑らかさを確認していると、切り込み部の角が気になったので、角も丸くカット。

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そして耐水ペーパーで研磨。

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最後の問題であるオイルシール部。2か所の傷からのオイル漏れは明白なので、傷の周辺のシールをカッターでカットしてできるだけ傷からのオイル漏れが起きないように加工する。

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もの〇ろうで探すとおしいサイズのパッキンが見つかった。外径は同じだけど、内径と高さが違う。ピストンロッド側を旋盤で加工すれば使えるかもしれない。今回の作業でぜんぜんだめならこのパッキンの導入も考えよう。

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 組み立てていく。シリンダーを挿入する時に、それまで結構スカスカだったのが空気圧の手ごたえを感じるようになった。これは期待できそう。ベランダで動作テストしたら問題なく上がっていくし、フルストローク時の油圧の抜け具合の手ごたえもいい感じ。切り欠き部の加工がいい方向に働いているようだ。

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早速駐車場に持っていき車体をジャッキアップしてみる。上げた車体が下がってくることもなくちゃんと動いている。よしよし。作動油がOリングの隙間からにじんでいるので、シリンダロッドとポンプピストンのOリングは次回もの〇ろうで買い物する時にでも買おう。

 

 

 

 

 

6-4.アイターボ:オイル交換、バッテリー点検、Rタイヤ購入

■2021年4月

 ターボエンジンに換装して5ヶ月、走行距離で2500kmとなったのでエンジンオイルを交換する。アイには愛情をたっぷり注いでいるが、お金は可能な限りかけないというポリシーがあるのでエンジンオイルも前回は一番安いものをチョイスしていた(カストロールのGTX,1500円)。今回はオートバックスの在庫処分品で1200円で入手したクエーカーステートを入れる。オイルに関する知識はまったくないのだが、ネットで調べる限りはGTXよりも高価なようだ。

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製品紹介を読むとすごく高性能っぽい。まあ普通の商品は自分で自分をほめるけどね。

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アイのオイル粘度は下記に示すが、まあ普通に5W-30か10W-30を選択する。

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以前にタイヤ止めをつけたタイヤ台でリアを上げてオイル交換。

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月極め駐車場でオイル交換ってモラル的に際どい気がするけど、隣は空きだし、段ボールを敷いて下にオイルを垂らさなければ許されるかな?

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ドレンボルトには金網フィルターが付いているのだけど、外したものを見ると・・・

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なんか詰まっている。ウエスの切れ端の糸くずっぽいけどよろしくないよね。

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MHOさんが推奨しているオイルの上抜きを今後のメインと考えていたが、この糸くずを見てまだしばらくは下から抜いて確認しておく必要があると思った。上抜きなら車体をジャッキアップしなくて済むし、エンジンルーム内だけの作業になるので、月極め駐車場でのエンジンオイル交換でもクレームは出にくいと思う。吸い上げのバキューム用に空き缶を潰すポンプ(200均)など部品は揃えつつあるのだが、実際に上抜きを実施するのは次の次からかな。次回のオイル交換でドレンの金網に変なものが付いていないことを確認してからね。でもオイルフィルター交換時はリアジャッキアップしないといけないから、上抜きは2回に1回になると思う。ドレンのネジ山を傷めないためには上抜きしたいし、金網フィルターの状態を確認するには下抜きだし悩ましい。

 さてドレンボルトのフィルターに話戻って、糸くずはパーツクリーナーできれいにした。詰まっていた量は少なかったので、エンジンにダメージを与えるほどでは無いと思う。ドレンパッキン(銅製)はまたみみっちく研磨して再利用。

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アスファルトにオイルを垂らしてしまわないか心配だったが、大き目の段ボールを敷いておけばまず大丈夫そう。100均で入手した容器で受けたが、容量的には余裕。

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じょうろでオイル缶に戻すのも簡単だった。オイルを観察したが、変な金属粉などもなく問題はなさそう。

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ドレンを締めて新しいオイルを入れる。オイルフィルターも交換したので、オイル量は3.7Lのはず。まず3.5L入れてオイルゲージで確認すると、範囲内の8割あたりの量が入っていた。あと200cc入れれば上限になるのかもしれないが、気分的に上限を超えてしまいそう。リアをジャッキアップしてオイルを抜いたので、古いオイルが十分抜けていなかったのかもしれない。オイルは入れすぎても問題があるらしいので、このまま(ゲージ8割)でOKとする。   オイル交換してエンジンのフィーリングは・・・、うん、変化はよくわかりません ^^;  。

※追記:オイルフィルターの締め付けトルクは14±2 Nm(Oリング接触後 3/4回転でもOK)

 

 ジャッキアップしたついでにクーラント漏れしていた所を針金で縛る。

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ちょっと狭くてしっかり縛れなかったので、2か所縛っておいた。これでクーラント漏れが収まればいいんんだけどね。

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エンジンルーム内の塗装の状態も確認しておく。カムカバーの耐熱塗装は完璧な状態。表面をツルツルに仕上げているので、ウエスで簡単にきれいになる。結晶塗装も少し考えたのだが、凸凹の表面は汚れをクリーニングするのが大変そうなのでやめた経緯があるけど、それは正解だったと思う。

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オイルキャッチタンクは安さ第一のアクリル塗装(250円)を使ったが、熱で悲惨な状況ダイダロスアタック食らったみたい)。

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ターボのアクチュエーターはラッカー系スプレーで塗装。耐熱塗料ではないが、特段劣化しているようには見えない。意外と使えるのかな?

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ターボの耐熱カバー(防熱カバー?)はオキツモの耐熱塗料。これはまだまだきれい。でも固定ボルト頭の腐食が熱により進んでいる感じ。

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バッテリの点検も実施。バッテリなんてアイ購入以来、自分で点検したことないので点検の仕方もわからなかった。バッテリ液の量を確認すればいいよね、とか思ってバッテリーを見たのだがバッテリ液を入れるフタもない。ネットで調べるとこれはメンテナンスフリー型のものらしい。購入年を見ると6年前のもの。今までノーメンテナンスでちゃんと動作していたので、さすがメンテナンスフリー!と感動した。

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点検方法は下写真の穴を覗いて色を確認するというもの。中に浮きが入っており、バッテリーの比重で浮きの位置が変化し見え方が変わるのね。のぞき穴はちょっと奥にありバッテリーを外さず真上から見ることはできないので鏡に反射させて確認。明るい緑でOK。暗くなるほど充電が必要で、NGになると白になるようだ。このバッテリーは少し暗めの緑なので一応大丈夫そう。一般的には5年くらいが交換時期だが、まだまだ使えるまで使おう。で、次に交換する時もやっぱりメンテナンスフリーを選ぶだろう。

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次はタイヤ。今のタイヤは購入したアルミホイールについていたやつ。溝はまだまだ残っていたのでしばらくタイヤ交換は不要だと思っていたのだけど、リアタイヤサイドウォールに多数のひび割れが発生しており不安になっていたのだ。

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高速道路でいきなりバーストなんてなったら怖い。

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溝はまだまだ残っていて、新品の7~8割くらい。そういえば前回のタイヤ交換時もフロントの溝がなくなって交換した。当時は前後同時に替えるものだと思っていたので、まだ溝の残っているRタイヤも交換してた。

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しかし、アイに愛情を注ぐようになった今は前とは考え方が異なる。ダメになった部品をきちっと見極めて交換するのだ。できる限り低価格で。それで入手したのが2本3500円(送料込み)リアタイヤ(by某オク)。我々のアイの乗り方ではリアタイヤは摩耗より先に経年劣化で終了し、フロントは摩耗で終了するということだな。

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製造年は18年(3年前)でまだまだ新しい。同じダンロップだが銘柄が違う。

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溝は結構減っている。5割といったところか。

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でも製造年も今のより4年新しいし、サイドウォールのひび割れもないので、信頼感は格段に上がる。

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 前後タイヤで銘柄の異なるタイヤを履くわけだが、そこらへんはあまり悩まなかった。三菱アイに関しては前後タイヤで交換時期は異なるので交換時期が近付くと某オクを探すことにする。送料をケチるため手渡しできる近所で。そういう方法でタイヤを購入するのであれば前後のタイヤ銘柄を揃えるのはほぼ無理だろう。 自動車いじりのモットー  ”できるだけお金を掛けず!”  に従えばおのずと前後タイヤの銘柄にはこだわれなくなる。まあ銘柄が違っていても普通に街中を走っている限り何か問題が発生するとも思えないしね。 あ!車検って前後違う銘柄のタイヤ履いてても問題ないよね、きっと。

 今後はタイヤチェンジャーの自作、またバランス取りも自分でできるようにしていく予定。夏までに完成させてタイヤ交換したいけど秋になるかなぁ・・・? オイルクーラーとかは本当に完成するのかとっても自信がない。 

 

※後日追記

 オイルフィルターはものたろうで入手したもの。フィルター濾紙の様子を確認するため分解した。

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分解は結構手間がかかり途中で挫折したのだけど今日やっと分解できた。

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濾紙を伸ばして様子を確認。ぱっと見は問題なさそう。

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良く見るとキラキラした金属粉がある。たぶんアルミだと思うけど、これぐらいは問題ないのかどうかよくわからない。OH直後なのでちょっと多めかもしれない。次回のオイル交換時にもフィルターを交換して、その時の様子と比較してみよう。

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