O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

6-2.アイのターボ化_10(吸排気バルブの表面研磨)

6-2.アイのターボ化_10(吸排気バルブの表面研磨)

■2019年9月

 バルブの表面研磨だ。まずはバルブヘッドの謎の文字(笑)をリューターで削る。

ステム部を金属板で保護して旋盤に咥える。

そして旋盤をぶんぶんまわし、まずダイヤモンドビットで、その後紙ヤスリで磨いていく。

吸気バルブの研磨前と後。

バルブフェース面は結構大丈夫そう。段付き摩耗とか虫食いはほとんど気にならない。

続いて排気バルブも磨く。

排気バルブのカーボンは吸気バルブと比べてカリッカリに固い。カッターでガリガリ削る。

バルブヘッドの謎の文字(笑)も削る。

そして旋盤に咥えて吸気バルブと同じように磨いていく。

バルブフェース面を耐水ペーパーで磨くと虫食いが露わに。これはショック。すり合わせだけでは対応できそうもない。バルブフェースを研磨しないといけないけど私にはハードルが高い。外注だと1本1000円強くらいでやってもらえるようだが、6本だとちょっとねぇ~ (;´Д`) 。

ここは腹を決めてフェース研磨することにしよう。そのためには設備を整えないと。それだけで一か月くらいはかかりそう。まずは旋盤用のリューターを製作からだな。手持ちのリューターは精度が悪いのでしっかりしたものを一から作らなくっちゃね。そして四つ爪チャックの導入。三つ爪だと精度でないもんね。四つ爪チャックはだいぶ前に購入していたんだけどそのまま手付かずだった。チャックベースは一応四つ爪チャックも装着できるように製作してるんだけど、ちゃんと付くかな?

全てのバルブ研磨が終わったので記念撮影。1本研磨するのに30分くらいで、一日1~2本ずつお風呂に入る前に作業していた。週末に残りを一気に研磨した。でもこうして並べてみると出来はばらばらだな。

1番から順に研磨したんだけど、はじめは遠慮気味に研磨していた。あんまりぴかぴかにしても意味ないし・・・と思っていたのだけど、8番まで研磨した頃にある衝撃の記事を読み考えが変わったので、それ以降はかなりピカピカに磨いた。その記事については少し後に書く。

バルブフェースの当たり面も多少の差はあるが、やはり排気バルブ側はどれも虫食いがある。

吸気バルブがなんか美しくないねぇ。

 話戻って衝撃の記事とは、ホンダが軽自動車に鏡面研磨のバルブを採用したというものだ。排気バルブ側だけだけど鏡のようにぴかぴかだ。なんでも排気バルブの表面積を減らして吸熱を抑制して耐ノッキング性を上げるというものらしい。しかしこれは朗報である。今まで鏡面研磨はカーボンが付きにくいという点以外は自己満足だけだと思っていた。それが天下のホンダが採用したのである。これは私も鏡面研磨しなければ・・・、と俄然やる気になってきた。といってもホンダさんはノッキング対策ということで、あまり関係ない気もするけど(^^;)。でもアイにもノックセンサーついているんだからノッキング対策は意味あるはずだ(精神的に)。

 話変わって、アッセンブリールブというものを購入。MATTwebさんのブログで知ったのだが、OH後のエンジン始動時に、まだオイルが回り切っていないところを保護するものらしい。私の場合はエンジンを組み上げてから実際にエンジンを回すまで相当時間が経過するだろうから、組み上げる時に塗ってたほうが安心だと思ったのだ。MATTwebさんが使っていたのはパーマティックス社のもので、私もそれを探したのだがネット通販では見つけられなかった。でも近くのバイク屋が契約店だとの情報があったので買いに行った。Kawasakiの店なのだが、そこはなんかすごくおしゃれなカフェみたいな店。一番奥にカウンターがあってお酒でも注文するような所。自分にはすごく場違いな雰囲気がして気後れしていたのだが、カウンターにはすごくダンディなおじさんが立っていた。気後れしながら「すみません、あっせんぶりーるぶ ありますか?」と聞く。そもそもアッセンブリールブって、発音がわからない。発音というかイントネーションというか。そんな言葉人生で発したことないもんね。そしたらダンディおじさんは ”はてな?” という顔をして、「何ですか?」。あれ、何か大きな勘違いしているのか?ここってバイク屋じゃなくて、カフェ? でも店内にはKawasakiのバイクがいっぱいあるし、奥には整備場もある。「エンジンをOHして組み上げる時に塗る高粘度のオイルです。あっせんぶ・・・りーるぶ?」と頑張って説明するのだが、ダンディおじさんは「うちではOH時は普通のエンジンオイルを塗って組んでいますよ。」 それ以上は頑張っても仕方がないので退散してきた。再度ネットで探すと、LUCAS社のがあったのでそれを購入。