6-2.アイのターボ化_28(過給機まわり取付確認&再梱包)
■2020年7月
過給機まわりの組み付けを実施。といっても、エンジン移動なども考えすぐに取り外すんだけどね。ようするにフィットチェックと欠品部品の有無の確認のため。
ウエストゲートバルブアクチュエーターは過給機に号機についていたもので、配管通りだしの向きが違うようで圧力チューブが取り付けられない。ターボの初期型はリリーフバルブが付いており、制御圧力チューブの取り回しも違っているみたい。
過給機まわりのオイルラインと冷却水ラインを確認する。冷却水はコンデンサタンクから過給機冷却とシリンダーヘッドとに分岐して流れるんだね。全部過給機に流れると過冷却になるのかな?と疑問が浮かぶ。
しかしエンジンを直立させると、過給機がずいぶん上側に配置されるのね。
気分転換に余分に入手したピストンのカーボン落としもちょくちょく挟む。
アイの吸排気系統は下図のようになっている。初期型はリリーフバルブがついているが(赤破線部)、後期型はリリーフバルブなし。電子制御だけで対応できるようになったという話。初期型もエンジンECUのバージョンアップで、リリーフバルブは実質不要になっているという話も聞いたことある。でも私の入手したエンジンECUがそれに対応しているのか不明だし、精神的安心のためにもリリーフバルブはあったほうがいいと思うので、このアイにはリリーフバルブを装着する。
リリーフバルブがあると漏れが発生しパワーダウンにつながるので、リリーフバルブを外すという記事を見たことがあるんだけど、この話についてはいまいち納得できない。コンプレッサーを出た高圧吸気が一部リリーフバルブを漏れて過給機上流に戻るということだと思うんだけね。リリーフバルブ単体で動作試験をしてマニホールド差圧などでどれくらい漏れが発生するかテストしたいと思っているが、めんどいのでしないと思う。
過給機は3号機で、アクチュエーターは2号機のものをつけていた。圧力チューブの取付向きが違うということで、アクチュエーターを1号機(もともとこのエンジンについていたもの)に交換した。
ウエストゲートアクチュエーターのロッドはちょっと短めに調整している。短くするとブースト圧は高めになるはずだけど、短くしすぎるとハンチングするとの情報もある。この辺は実走での調整になるだろう。あと、接続部のクリップはサビてボロボロだったので、ステンレスのクリップに交換している。
チューブは長さぴったりで取り付いた。コンプレッサー出口に接続するチューブの中にオリフィスが入っている。
まだこのエンジンがちゃんと動く(走るか)不安はあるのだが、将来のためブーストアップのための仕組みを用意しておく。アクチュエーター固定板にバネを付けられるように穴をあけておいたのだ。
予備の1号機にも同じ位置に穴をあけておいた。下写真のようにバネをつけてブースト圧をあげようという作戦である。
過給機まわりの取付は確認できたので、もういちど外して部品をひとまとめに梱包した。次にこの梱包を解くときはエンジンを載せ替える時である。