■2021年5月
NAエンジンの保管作業を進めている。いつかエンジンをターボ化してふたたび火を入れたいという気持ちもあるのだが、主な目的は今の車のバックアップ用。パーツやセンサ等はNAとターボではほとんど共通なので1台分予備があると安心感が絶大である。
まずはインジェクター。前と同じようにラップで固定しパーツクリーナーで吹き抜いて汚れを落として保管する。前回は4.8V(乾電池4本)で動かしたが、今回は12Vアダプタを使いON/OFFのスイッチも追加。

パーツクリーナーのノズルをラップで固定する方法も2回目ということで上手になってる。前の4.8Vでは駆動力不足だったが、12Vだと余裕で動く。
漏れもなく気持ちよく噴射している。梱包してから気が付いたが、最後はCRCで吹いた方が防錆効果が出ていいかもしれない。
NAのフェールデリバリーパイプは使うことはないと思うんだけど一応ちゃんと保管する。中にエンジンオイルを封入して密閉する。

ターボエンジンではキャニスターにチェックバルブが付いていることに気が付いたので、密林さんでチェックバルブを注文していた。大陸製で相変わらず安い。しかし待てど暮らせど届かない。配達状況を確認すると下図のダイアログ。何これ(笑)。

こんなの初めて見る。なるほど配達信頼性などは削ってコストを下げているわけか。そういうのは嫌いじゃない。返金リクエストをして別のものを発注したらほどなく届いた(今度の品は2個セットだったけど十分安い)。口で吹いてみて動作を確認。余った分は将来何かに使えるだろう。PCVバルブがダメになった時にも使えそう(PCVバルブは径が10mmなのでちょっと合わないけど)。 【広告】amazon広告商品

ジャッキアップして取り付け作業開始。下写真の丸印のチューブをカットしてチェックバルブを取り付ける。

キャニスターからインマニ側には流れ、逆向きは流れない向きに取り付ける。

取付完了。

ついでにクーラント漏れ部を針金で縛った所を確認。うん!漏れは止まっている。

しかし今回の作業でフロアジャッキに不具合が出た。我が家のジャッキはビートル工業の2TONなのだが・・・

ジャッキアップしても少しずつ下がってくるのだ。車体下の作業時はジャッキアップしてタイヤの下にタイヤ台を置くのだが、すばやくしないと下がってきてタイヤ台を入れられない。今回はなんとか作業できたがメンテが必要だ。ジャッキを分解していく。

シリンダーのネジ部がめちゃ固くて緩められない。

手持ちのバイスは思いっ切り締むと下部の板が曲がって掴み口が浮いてくるので前からなんとかしたかった。この機会に下板を厚い板で作り直してパワーアップした。

これで思いっきり掴めるようになった。下写真のように最大トルク仕様にしてまわしたらなんとか緩められた。

なるほど、中身はこうなっているのね。

ポンプピストンのネジ部分も外したかったのだが、19.5mm(たぶん25/32インチ)のソケットが必要だがそんなソケットは持っていない。大型モンキーで緩めようとしたけど頭を舐めそうで断念。でも中のOリングは精密ドライバーで外せた。

油圧回路の構成部品。

シリンダー部のOリング。

以前購入したOリングセットから適合品を探す。

結果、使えるOリングは安全バルブのだけだった。Oリング種類多すぎ! ポンプピストン部とシリンダー部のOリングはとりあえず再利用だ。
要のシリンダーシールには2か所の傷がある。ジャッキが下がってくる主因はこいつだと思う。

シリンダー側を見ると、大きな切り欠きがある。位置的にシールの2か所の傷と合っている。この切り欠きはフルストローク時に油圧を逃がすためのものだろう。でもエッジが内側に尖っている様に見える。この尖っているとこでシールが削れたのだろうか?

オイルシールは下写真のような構成。

シリンダーのシールは外径Φ31.0mm、内径Φ19.0mm、高さ7.3mm。汎用品で同じサイズのものが無いか探した見つからず。

シールをまじまじと観察。

ピストンロッドの先端形状。

オイルシールはロッド先端から押し込むだけ。

嵌めるのは簡単だけど、外す時は精密ドライバーを差し込んで結構苦戦。

シリンダー内壁の切り欠きの出っ張りをリューターで削る。

耐水ペーパーで研磨して、よし、OKだ! と思ってよく見ると、なんかシリンダーの端にバリがある。オイルシールに傷をつけた真犯人はこいつでは? このバリも削っておく。

シリンダー内壁を観察すると縦傷が結構ある。

シリンダー内壁も研磨だ。Φ30mmの円柱を木材から削り出して、

両面テープで耐水ペーパーを張り付けて(# 400→ #600)

シリンダー内壁をボーリング盤で研磨。

うまく写せなかったけどだいぶピカピカになった。

手で内壁の滑らかさを確認していると、切り込み部の角が気になったので、角も丸くカット。

そして耐水ペーパーで研磨。

最後の問題であるオイルシール部。2か所の傷からのオイル漏れは明白なので、傷の周辺のシールをカッターでカットしてできるだけ傷からのオイル漏れが起きないように加工する。

もの〇ろうで探すとおしいサイズのパッキンが見つかった。外径は同じだけど、内径と高さが違う。ピストンロッド側を旋盤で加工すれば使えるかもしれない。今回の作業でぜんぜんだめならこのパッキンの導入も考えよう。

組み立てていく。シリンダーを挿入する時に、それまで結構スカスカだったのが空気圧の手ごたえを感じるようになった。これは期待できそう。ベランダで動作テストしたら問題なく上がっていくし、フルストローク時の油圧の抜け具合の手ごたえもいい感じ。切り欠き部の加工がいい方向に働いているようだ。

早速駐車場に持っていき車体をジャッキアップしてみる。上げた車体が下がってくることもなくちゃんと動いている。よしよし。作動油がOリングの隙間からにじんでいるので、シリンダロッドとポンプピストンのOリングは次回もの〇ろうで買い物する時にでも買おう。