O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

6-4.NAエンジンをモスボール保存

■2021年5月

 モスボールとは軍用機などを再使用を考慮して極力劣化を防いで保管することを指す。降ろしたNAエンジンは走行距離6.7万キロのまだまだ現役機。でも適当に保管するとあちこちサビてダメになってしまうのでモスボール保存する。エンジンの長期保管方法については正確な知識はないんだけど、まあサビが発生しないようにオイル漬けにしとけば大丈夫かなという考え。まずはすべての穴をふさぐ。

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木材でぴったりの蓋を作り、シールテープを巻いて密閉する。

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吸気ポートとクーラント出口はウエスを詰め込んで・・・

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シーラントを充填して         【広告】amazon広告商品

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板材でふさぐ。シーラントは耐油性があるのか明記していなかったので、固めたシーラントをエンジンオイルの中に1日漬け込んで溶けないか確認した。

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排気ポート側も同様にシーラントを充填して、

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板材で蓋をする。

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水温センサ部も同様に木材で栓をつくる。

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あと油圧センサSW部もね。

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クーラント部はクーラントを入れたほうが良さそうだけど、新品クーラント使うのはもったいなくてエンジンオイルを充填した。注入口以外はすべてふさいでいるのでなかなか入っていかない。オイルで完全に充填したかったが、手持ちの廃油オイルは前回のオイル交換時に出た3Lだけなので、とりあえず1Lくらい入れておいた。今後オイル交換で出る廃油は入るだけこのエンジンに充填しよう。

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点火プラグを外して燃焼室もオイルで満たす。この状態でクランクを回せば、吸排気ポート側にもオイルが回って、バルブシート面の保護ができる。シリンダの隙間からオイルが抜けてオイル面が下がるかと思い1時間ほど置いておいたが特段オイル面は下がらなかった。粘性のあるエンジンオイルだから簡単には抜けないのだろう。

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プラグ穴のオイルを少し抜いてウエスを詰め込んで栓をしておく。残りのオイルはオイルフィラーから全部いれた。まだまだ入るだろうけど、オイル交換で廃油が出るたびにオイルを入れていこう。イメージ的には10Lくらい入るのかな?オイル交換3~4回でエンジン内がいっぱいになるだろう。ドライブプレートやクランクプーリーなどの鉄製部品はサビるのでシャーシグリスを塗りたくっておいた。

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外した点火プラグを観察。いい感じの焼け具合だと思う。3.5年2万キロ使用しているので交換時期だと思うが、個人的にはまだまだ使えると思っている。以前も書いたと思うけど、点火プラグの寿命って何で決まるのだろう? 摩耗でエッジが丸まってきているけど、研磨しなおせばいいんじゃないと思う。ガイシの性能劣化だと仕方がないとも思うのだけど、そういう話はあまり聞いたことがない。その辺は自身の体験で思い知るのがいいので、このプラグは研磨して使おう(といっても今使っているのはイリジウムプラチナの長寿命タイプなので使う機会はなさそう)。そういえばターボエンジンのプラグの状態はあまり良くなかったよね。それに比べればこのプラグはすごく状態がいい。つまりNAエンジンの状態はすごく良かったということだ。※追記:そういえばターボエンジンは入手時、すべてのプラグホールにオイルが溜まっていた。おそらくプラグホールのパッキンがダメになっていたのだと思う。プラグの状態が良くなかったのはこのオイルによる失火かもしれない。

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エンジンはベランダで保管する。木材を敷いて少しずつ高さを上げてベランダに出す。

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この収納ケースを製作する時はベランダの机の下に入るように設計したんだけど、実際入れてみたら奥のほうで引き出しの底に当たる。ちゃんと測ったのになんでかなー?と調べると、ベランダの地面が少し傾斜しているのが原因だ。机を作る時はその傾斜を考慮して机の奥と手前で足の長さを変えていたんだけど、その辺はすっかり忘れてた。上部を少しカットして入るようにする。

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きれいに入りました。このエンジンが再びアイに搭載される日はたぶん来ないと思うけど、将来への可能性の種まきという感じで保管するというわけだ。

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 思い返せばターボエンジンがこの部屋に来たのは2年前の5月。それからず~っとエンジンが部屋にあったのでエンジンの無い部屋を見るのは2年ぶり。よくがんばったなと感慨にふける。

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