O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

6-4.エンジン警告灯と点火プラグ点検

■2021年6月

  梅雨はどうなったんだ?と気象庁に問い正したくなるくらい晴天が続く今日この頃。気温がかなり上がった日にアイで走っていたら、急にエンジンの力がなくなった。エンジンからの異音などは無かったのだが、まったく加速しない。あれ?っと思ってインパネを見ると見たこともないマークが点灯している。いや、このマーク自体はエンジン起動時にいつも光っているけど、エンジン動作中にこれが点灯するのは初めて見た。

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20~30km/hほどの速度しか出ないので、とにかく路肩に寄って数100m走りコンビニの駐車場に止めた。何事だ!? 状況が呑み込めないが、とりあえずエンジンフードを開けてエンジン周辺を眺め倒す。しかし特段異常があるようには見えない。強いてあげるとエンジンルーム内が熱く、強制冷却ファンが勢いよく回っていることくらいだが、たぶんそれは普通の事。一応クーラントの量を確認し、エンジンオイルやミッションオイルも確認するも問題なし。う~ん、と考え込んだがエンジンをかけ直すと普通にかかった。そのまま数km走り自宅に戻ったが、エンジンは普通に順調に力強くまわっている。

 いよいよ故障診断能力を身に着けなければならないと気持ちが焦る。OBD通信で異常コードなどを見れるようになりたいのだが、まだスマホの扱いの段階で二の足を踏んでいる状況だ。この機会に(実は少し前だが)、整備解説書のアプリを使えるようにしよう。これまでは整備解説書のCD-ROMの中身を丸ごとコピーして、IEでhtmlファイルを読み込んでいた。普通に使う分にはこれで十分なのだが、全体の検索機能などが使えずちょっと不便していた。整備解説書のアプリはWindowsXPあたりまでしかサポートしておらず、私の環境(Win10)では、”OSのバージョン違いでインストールできません”と出てくるのだ。昔のXPマシンにインストールしかけたんだけど、いちいち古いマシンを引っ張り出してくるのは動線上好ましくない。結局、Win10に仮想マシンVMware WorkStation 12)を導入し、仮想マシンのXP環境で整備解説書のアプリをインストールした。下図の左上の三菱アイコンがアプリ。

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起動するとこういう画面。初期の登録などちょっとわかりにくかったがごにょごにょいじっていたらとりあえず三菱アイの情報を表示できるようになった。

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整備解説書の項目をクリックすると下図のようにキーワード検索が出てくる。これで全体の検索ができるようになった。

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エンジン警告灯で検索すると・・・

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7個の項目がヒット。ダイアグノシス機能を開くと・・・

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エンジン警告灯が点灯する条件が出てくる。

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エンジン警告灯が点灯する全条件は下図の通り。

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ほとんどセンサ関係。この中から絞り込めれば対象のセンサーを交換とかすればすぐ解決するのではと思う。エンジンECUの異常ログを見れるようになればこういった対応もスムーズになるのだけど、今の私はOBD Driverで各状態量をモニタ&ログまでできるのだが、異常ログの確認などはできない。エンジン警告灯が点灯した時に全データをログしておけば、後から推測はできるとも思うが、今回は一度だけエンジン警告灯が点灯しその後は一度も出ていないので、OBD通信を用意するタイミング次第。

 このエンジンは11月に載せ替えその後半年稼働しているが、夏場での稼働実績はない。もしかしたらいずれかのセンサが劣化しており、エンジンルーム内の気温上昇により誤動作したのではないかと推測している。手っ取り早くディーラーで異常ログだけでも見てもらおうかなと思っている。

 それに先立ち、この機会に前から気になっていた点火プラグの点検をしよう。さっさかさーとイグニッションコイルを外すとオイルが付着している。これはショック!

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プラグホールを覗いてみるとオイルが少し溜まっている。

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2番が一番オイル漏れが多い。

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プラグホールに溜まっている量も多い。

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3番は1番と同じくらい。

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しかしプラグホールにオイルが溜まるということは、プラグホールシールからのオイル漏れということになる。ここは新品のシールを使っているに、なぜ半年ほどで漏れてきているのか?しかも3個とも。作業ミスとかはするような場所ではないはずだ。カムカバー裏側のアタリ面もきれいにしていたしねぇ。シール周辺に液体パッキンとか塗るという指示もないので作業としては組み立てるだけ。非常に納得がいかない。とりあえず定期的に点検し漏れたオイルを拭き取ることにする。

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割り箸にウエスを巻きつけ、プラグホールに溜まったオイルを吸い取っていく。

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作業中はエンジンフード周辺に工具を置くのだけど、こういう時は作業台がほしい。工具一式が入った移動式の作業台を作ろうかと思ったけど、月極め駐車場でそこまで風呂敷を広げるのもダメな気がするし・・・ねぇ。

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点火プラグはいい感じの焼け具合。ターボエンジン購入時と同じプラグだが、焼け方は格段に良くなっている。それだけエンジンOHがうまくいったのだという証左だね。でもまあエンジン購入時のプラグ状態が良くなかった主因はプラグホールへのオイル漏れ&リークだと推測しているんだけどね。降ろしたNAエンジンはプラグホールへのオイル漏れは発生していないので、ターボはオイル漏れしやすいのかもしれない。

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後日追記:エンジン分解時の写真を見直しているとプラグホールへのオイル漏れの容疑者が出てきた。プラグホールは溶接で円管にしている(下写真)。

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この溶接部が少し盛り上がっている様にも見える。この盛り上がり部の所からオイルが漏れるのではないだろうか。次回チャンスがあれば、この盛り上がり部をオイルストーンなどできれいに研磨したい(たぶんそんなチャンスは来ない)。