■2022年4月
NA車とターボ車用のトランスミッションの違いについて整理しておく。仕様の違いは下表で示される。
まずトルコンのストールトルク比が異なる。NAではトルクが小さいのでトルク比を上げているのだと思う。そして最終減速比も異なる。これはNAエンジンはターボより高回転を使用するので(低速トルクが弱い)、減速比を上げているのだろう。当初はトランスミッションはNAとターボでは同じと思っていたので、いろいろ違いがあると知ってショックを受けた。しかしターボエンジンに換装して1年半ほど経つが特段問題はない。発進から街中走行、また高速走行で気になることはほとんどない。高速道路ではもう少しエンジン回転数が低い方がいいかな?と思う程度。100km/hで4000rpm程になる。
なので今回ターボ用のT/Mを入手したのも、不満があったからというわけでなく、ただT/MのOHをしたかったというだけである。しかし色々調べていたら他にも違いがあった。クラッチのフリクションプレートの数が異なるのである。下図はターボ用のT/Mの断面図なのだが、クラッチ(ブレーキも含む)は4組あるのだが、そのいずれもターボ用は1枚多いのだ。というかNA用のが1枚少ない。
各クラッチの説明図を下図に示す。
【クラッチ名称】 【NA用T/M】【ターボ用T/M】
フロントクラッチ 2枚 3枚
リアクラッチ 3枚 4枚
エンドクラッチ 2枚 3枚
ローリバースブレーキ 3枚 4枚
こうやって見ると動力伝達容量は結構違う。まあ良く考えて見たらNAとターボでは低回転時のトルクは2倍近くあるのでそりゃクラッチ枚数は増やすよね。今の私の走り方では容量不足を感じたことはないが、それでもやっぱり容量は大きい方がいいよね。
ついでに2WDと4WDの部品の違いも確認しておく(私には関係ないけど)。
4WD車は右側の出力軸にはドライブシャフトではなくトランスファが結合するようになっているので、2WD用とは形状が異なる。
デフ部の部品でみると、出力軸のシャフト(下図の10)の長さが異なる。
T/Mの違いを知ったことで、T/M載せ替えのためのモチベーションは上がった。