■2022年5月
二日目はキャリパー研磨である。個人的な好みの話になるが一般的な片押しキャリパーは好きではない。左右にスライドする機構あたりが造形的また機能的に美しく思えない。そういう理由から前から対抗ピストンキャリパーをつけることを考えていた。別に強力なストッピングパワーが欲しいという訳でなく単に機械的美しさを求めているだけである。スポーツタイプのリア用ならつくんでないかと色々調べたけどアイのホイールサイズでは対抗ピストンは難しそう。ディスクローターとホイールの間の空間が狭いので外側のピストンが収まらない。無理して改造すればできそうだが、いざと言う時ノーマルタイヤがはけないというのも不安がある。
などという妄想は一旦置いて、とりあえずアイのノーマルキャリパーをそれなりに美しくしよう。特に気に入らなかったのがキャリパー表面にある鋳造跡。これは削り落とすしかないでしょう。まずはサポートの鋳造跡から研磨。
謎の数字も削り落とす。細かい凹凸があると汚れがこびりついて美しくないからね。
金ヤスリでさっさかさーと研磨。あちこちのエッジ部バリなどもできるだけ滑らかに研磨し、塗装剥がれしにくい形状にする。
この研磨作業はほぼ一日がかり。無理な体勢で研磨していたが、途中からタイヤ台を椅子代わりにした。適した姿勢で作業すると疲労度が減り集中力も持続して仕上が美しくなる。
次はキャリパーの研磨。一番目立つ場所&一番美しくないと思っていた爪の所。ここには丸型の窪みがあるので平面に削る。微妙に剛性が下がりそうだが私が求めるのは性能ではなく美しさだ。
キャリパー上面にある謎の数字も研磨。今更ここに数字があっても誰の役にも立たないからね。
キャリパー表面は鋳造の後でザラザラしている。できればつやつやになるまで研磨したかったが、今回は時間との勝負なので軽く研磨して終了。
片側のキャリパー研磨がほぼ終了。研磨前と比べかなり美しくなった。
今回はエッジ部の研磨で両頭グラインダーも活躍した。でも砥石がちびていて直径が小さくなっていたので、研磨できるのは限定的な場所だった。新しい砥石(緑色の)を買おうね。
細かい所はリューターで研磨。時間的余裕のなさからかなり適当に終わらせた。
最後にブレーキピストンのシリンダー内面を#1000耐水ペーパーでぐるりと研磨。やっぱり一か所編摩耗しているようだ。
一日がかりで研磨終了。
奥まった所はリューターで削っていったのだが、削っても削ってもサビが出てくる感じで疲れた。サンドブラスターほしいなぁ・・・。
表面の鋳造跡の凸凹は気に入らない。
塗装は黄色で。オキツモのワンタッチスプレー(艶あり黄色)を使う。耐熱温度は200℃なので、ブレーキをハードに使わなければ大丈夫だと思う。