O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

6-4.永遠のアイ:FブレーキのOHと塗装その3(塗装&ディスク手研磨)

■2022年5月

 今回のFブレーキOHに許された時間は0.2日+2日+0.5日の実質3日。初日は夕方ちょっと作業してキャリパーを外した。二日目は1日がかりでキャリパーやディスクを研磨した。三日目にやっと塗装である。四日目の昼には自動車を使う用時があるので、それまで何が何でも作業を終えなければならない。三日目の朝に塗装をし、四日目の朝に焼き付け処理と組み立てとなる。

 

 初めにキャリパーの裏側(見えない側)を塗装し、半乾きの状態でひっくり返して表側を塗装。地面(段ボール)に置いている所の塗装が剥がれる(もしくは段ボールが付着)けど今回は余裕がないのでやむなしとする。固定する台を作るか、上から釣るす仕組みを作ればよかったんだけどね。

 

 キャリパーに色がついていくとテンションが上がる。見苦しかった鋳造跡はまったくわからなくなり美しく仕上がった。

 

 ブレーキパッドまわりもきれいにしていく。内側(見えない側)のシムにはべったりゴムのようなものが付着している。たぶんブレーキ用鳴き止めグリスだろう。なぜブレーキにグリスを塗るのだろう? と思っていたがグリスというより硬目のゴムだな。なるほどこれでブレーキ鳴きを押さえるわけね。うん、よく理解できました。

 

 外側のシムは左右同じだと思うが、内側のシムは左右の形が明らかに異なる。

 

 表側(見える側)のシムは見栄えを気にしているのか黒塗装されている。そしてそれがサビまくり。

 

 これでは美しくない。黒に塗装しよう。まずはリューターでサビを削り落とす。

 

 そしてオキツモの耐熱塗料をペタペタ。

 

 ブレーキホースのユニオンボルトのワッシャーは研磨して再利用。毎度だけど研磨すれば新品と同じだよね! と思っていたのだが片面だけ内側が凹んでいる。

 

 なんでかなー? とあちこち見ると納得。ユニオンボルトの接触面がワッシャーをへこませているのね。このワッシャーを再利用するのはちょっと気が引けるけどもう時間がない。内側の凹み側をユニオンボルト側(以前と同じ向き)になるように取り付ければ大丈夫だろう。でも次の機会(かなり遠い将来)のため、このワッシャーの予備は購入しておこう(と思っているだけかも)

 

 後は塗料の乾燥待ち(明日の朝まで)なので、ディスクローターをまじまじ観察する。ディスク厚は標準値が12mmで実測でも12mm。許容値の10mmまではまだまだ余裕がある。でもサビでパッド接触面がかなり減っている。旋盤で研磨したいが、我が家の旋盤ではサイズ的に不可能。社外品だと7000円程度で買えるのだけどなんか買ったら負け的な気になる。とりあえず今回は手作業で軽く研磨してみよう。100均の金やすりでガリガリ削ってみる。

 

 外周部はサビで0.5mmくらい凹んでいる。表面にキズがいっぱいついたけどまあ気にしない。

 

 内周部は凹むというよりぽつぽつとした出っ張りがある感じ。

 

 裏面(見えない側)は表面よりサビの幅が広い。

 

 内側のサビ幅は表より狭いかな。

 

 赤錆でヤスリのような感じになっていてパッドを削っている。

 

 裏面は定盤(大理石)の上に#40の布ペーパーを敷いて研磨する。5往復して1/8回転まわして・・・、という感じで2周研磨。

 

 内側の同心円が残っている。ということはパッドが偏あたりしていて内側がより減っているということだな。

 

 見れば見るほどディスク研磨したい~~~。

 

 裏の内側。外側もそうだけど端から順にサビていく感じだな。

 

 ソフト99の赤サビ転換防錆剤がなくなったので、今度はHoltsのを購入。ソフト99のより黒々とした感じに仕上がる。でも赤サビ転換防錆剤は耐熱温度が100℃もないので、ブレーキディスクのように高温になる部位では効果が長続きしない。できるだけブレーキを使わないようにしても半年も持たない感じ。

 

 明日の作業(キャリパ組付け)を少しでも短縮するためディスクだけ先に装着する。前後のタイヤの組み間違いがないように前輪のハブには”ハブキャップ”というのが嵌っている。これも社外のアルミホイールを履いている今は不要なので外す。

 

 タガネで叩いて外す。

 

 ハブキャップはぐにゃりと曲がっちゃったけど、もう使うことも無いので速攻ゴミ箱へ(燃えないゴミ)。

 

 ディスクローターを組付けてタイヤを取り付け今日の駐車場での作業は終了。

 

 パッドクリップは2日灯油の中に漬けて汚れを落としていた。こびりついた汚れはカッターで削り落としてきれいにした。

 

 ブレーキパッドも軽く研磨する。パッドの残り厚は3枚が4mmほどだったが1枚はかなり減っていて2mmちょっと。ブレーキの引きずりを感じていたので、たぶんこの1枚が引きずっていたんだと思う。 ※ブレーキの使用限度は2mm。

 

 定盤の上に#40の布やすりを敷いてごしごし研磨していく。

 

 途中ノギスで厚さを計測し、前後上下方向で均一な厚さになるように調整する。

 

 パッドの研磨終了。パッドの残りが少ないということで軽く表面を削る程度にした。どうせ今のディスクローターを使う限りまた外周部が削れてくるしね。

 

 さあ、あとはキャリパーの組付けだけだ。明日の午前中に作業を終えなければならない。しかしここで悲しいお知らせが・・・。なんか空模様があやしい。天気予報でみると明日の10時くらいから雨の予報。さあどうなる、どうする。