O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

6-4.永遠のアイ:オルタネーターのOH(分解編)

■2022年7月

 少し前にオルタネーターをNA用のに交換したが、やはり異音が気になる。最近は妻からもクレームが出ており優先事項となっているのだ。手元には前回外したオルタネーター(ターボエンジン用)がある。こいつをOHしてベアリング交換する。

 

 まずはワンウェイプーリーを外す。これにはプーリー取り外しツールが必要。密林さんで1000円もしないで購入できる。それと10mm角の六角棒レンチ。

 

 プーリーは右ネジでシャフトに締め付けられているので、シャフト側を六角棒レンチで固定し、プーリー側を取り外しツールで緩める。

 

 六角棒をバイスで固定し、プーリーを回すのだが、相当固くしまっているので、延長管をつけて思いっきり緩める。

 

 はずれました。

 

 シール部のゴムはちょっと劣化している感じかな。シール交換してグリスアップとかしたいけど、やり方がわからないし部品入手もわからん。

 

 分解に際し、CRCをあちこち拭いておく。

 

 とりあえずケースをひっぱれば分解できるはず。しかし手でひっぱってもびくともしないので、プラハンでコンコン。

 

 ケースがちょっと外れてきたが、コンコンと衝撃を与えるのは良くないかな、と思ってプーリー外しのお出ましです。

 

 ケース上部を掴んでシャフトを押し込んでいくと上部ケースが外れました。

 

 シャフト部がサビててベアリングが抜けにくかった模様。ここにCRC吹くのは抜けてました。

 

 ベアリング側も結構サビてるし。

 

 上部ケースのプラスネジ4本を外す。これはフロントベアリングの固定板を固定しているネジ。こういうのはショックドライバーで一発だ。

 

 しかしドライバー先端のビットが太すぎてネジに合わない。このショックドライバーは学生時代にバイクをいじってた時に購入したやつで、この家に持ってくる時に先端が細いビットが見当たらなかったのだ。でも実家の工具倉庫のどこかにあるはず。

 

 その後実家に行く用事があったので探してみたが、残念ながら見つからない。でも絶対あるはずだ。もう少し時間をかけて探せば・・・。

 とりあえず手で回らないかトライしたが全く歯が立たない。無理すれば絶対舐める。

 

 こういう時はちょっと頭冷やしたほうがいい。若いころは ”やってまえ!”とか叫んで無理くりやってネジを舐めてた。事を成すには慌てず騒がず冷静に。とりあえず別作業を進める。オルタネーターを机の上に置いて外す手順をいろいろと考える。

 

 結局、密林さんの買い物でビット買いました。

 

 そしてショックドライバー一閃。

 

 これでフロントベアリングのお出ましです。

 

 昔何かで使った治具がちょうど合うので、これでベアリングを抜きます。

 

 こうはめて上からプレスで押し込む。

 

 ひさしぶりに油圧プレスの出番。

 

 どんなに簡単な作業でも油圧プレスを使う時は保護メガネを使う。油圧プレスを舐めてはいけない。

 

 油圧プレス最強ですな! するするする~と抜けました。

 

 今度はローターを引き抜く。これが結構固くて手でひっぱったくらいではびくともしそうにない。あんまり衝撃を与えるのもよくないと思うので、色々考え下写真の構成で引き抜く。M10のナットを左右均等に少しずつ締めて引き抜いていく。

 

 ローターが抜けました。エンドベアリングの嵌めあいが固くて抜きにくかったもよう。

 

 ローターからエンドベアリングを引き抜こうとしても小さすぎて掴めない。

 

 もうひとつのプーリー外しとバイスを組み合わせれば・・・

 

 外れました。ここが一番の苦戦箇所。

 

 ベアリングサイズを確認。しかしエンドベアリングってずいぶん小さくて幅が広いな。2列ベアリングとかになっているんかな? と思ったが、おそらくは組み立て&分解を考えたらスリップリングと外径を同じにする必要があったのだろう。エンドベアリング側はそんなに負担がかからないしね。フロント側はベルトのテンションでかなりラジアル方向の力を受けるのに比べ、エンド側はほとんど負荷なしだからね。

 

 ローターをまじまじ見るとなんか擦ったあとがある。分解時にできたのかとも思ったが、これは動作時に擦った感じ。推測になるが、フロントベアリングが摩耗して軸方向にガタがあったのか? しかし手で回した感じではフロント、リアともにベアリングにガタは感じられずいたってスムーズに回っている。

 

 スリップリングの状態。ここも研磨したほうがいいかな?

 

 ブラシ。前側の方が摩耗が進んでいる。

 

 ネットで新品のブラシと見比べると半分ほど摩耗している。このオルタは11万kmほどの走行なので20万kmくらいはもつようだ。まだ使えるのでブラシ交換はなし。

 

 ステーターコイルを見ると所々擦った跡がある。

 

 下図にオルタネーターの構造と各部名称を記すカイセ株式会社様の画像です)

 

 分解が一通り終わったので、もの〇ろうで必要部品を発注。

 

 3500円以上の購入でないと送料が無料にならないので、色々タイミングを見て発注するようにしている。オルタネーターのベアリングはどれが合うのかよくわからないし、価格も幅がある。とにかく一番安くて合いそうなのを選んだ。フロントベアリングは汎用の両端シールのものを選択。オルタ用と記載あるのは結構高いが汎用品は安いんだよね。

 ワイパー部のボルトキャップも劣化していたので購入。ただのキャップで250円はちょっとなー、と思って代用品を探していた。主に妻の化粧品のキャップで。しかしながらぴったりはまるサイズのものが見つからず、結局もの〇ろうで購入。リアのブレーキもOHする予定なので、カップキット等を購入し、残りの金額調整用にオイルフィルターを1個注文。