O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

6-3.永遠のアイ:ダウンサス取付(準備編)

■2022年7月

 ここ最近の自動車いじりは不具合対策がほとんどだ。しかも妻からのクレーム対応という側面もあり、高いモチベーションで臨みにくいものが多かった。ここらで「必要にかられて」ではなく、「やりたいから」との理由で自動車をいじりたい。でなければ自動車いじりが楽しくなくなってしまいそうで怖い。よし!ダウンサスの取付けだ。去年の12月に購入したのに今まで取り付ける余力がなく部屋の隅で眠っていた。だって交換する強制力がまったくなかったからね。妻から「はやくシャコタンにしてほしい」とか言われたらすぐに作業しただろうけど、そんなこと言うはずもない。いや最悪「私のアイちゃんがヤンキーみたいになった」と怒られそうな案件である。うん、妻にはダウンサスのことは一切話さないでおこう。たぶんつけても気が付かないだろうし。

 そうと決まったら準備である。まずは工具を揃える所からになる。前からほしかったクローフットレンチセットを購入した。タイロッドエンドを緩める時にこれがあると助かる。手持ちの工具で工夫すれば緩められるけど、家から遠い月極め駐車場であれこれやっている余裕はあまりないのだ。また22mmのもあるので、O2センサにも使える。これがあるとトルクレンチが使える範囲もぐっと広がるしね。

 

 他の製品では12mmがなく11mmがある製品もある。アイをいじっていると12mmを使うことは多いが11mmはほとんど使ったことがないので、12mmがある方を選んだ。

 

 堅牢な感じがいいですな。

 

 トルクレンチにはこんな感じで取り付ける。取り付ける角度により印加するトルクが変わるので、できるだけ90°の角度で取り付けて使うのが簡単。まっすぐに取り付けると実際の締付トルクが大きくなるけど90°だとトルクレンチの設定と実際の締付トルクが同一になる。

 

 新たな工具を入手したら収納場所を考えなければならない。取付棒はおしゃれなんだけど、不要な場所をとるので普段は使わない。とにかく収納容積を小さくする方法を考える。

 

 こんな方法もありだな。いやこう組み合わせればもっと容積減るかな、とかいろいろ考えてたらめんどくさくなってきたので、とりあえず取付け棒にセットして暫定収納している。

 

 ベアリング用のグリスも購入。ボールベアリングには何がいいのかよくわからなかったのだが、ボールベアリングの絵も描いているし、耐熱温度は -20~160℃と広いのでこれを選んだ。

 

 次に旋盤による17mmロングソケットの加工。フロントサスの上部は抜け止めのため17mmのナットで締められている。そしてサスのシャフトの供回りをロックするため、シャフトには6mmの六角穴があけられている。そのため貫通型でメガネレンチなどで回せる17㎜ナットのロングソケットが必要になる。手持ちの17mmロングソケットは9.5sqのタイプなので、終端部を17mmの六角形に加工して使う作戦。

 

 旋盤に垂直架台を付けて六角形に切削していく。六角形の加工はプーラーの加工で経験がある。

 

 加工完了。

 

 17mmのメガネがぴったり。すばらしい!

 

 防錆のため黒スプレーを塗布しておく。

 

 駐車場に行ってちゃんとはまるか確認。うん、問題ありません。

 

 ついでにバネを圧縮する治具についても検討。バネを圧縮する工具も売っているが、たぶん人生で一度しか使わないものを購入するのもねぇ。

 

 ダウンサスを机の上に置く時が来た。えっ、置いてどうするって ?  置いておくのです。そしてお風呂に入る前に眺めておくと湯舟の中で作業上の問題点や対策が自然と考えられるという訳です。

 

 バネを圧縮する工具を製作する。M10の全ネジボルトを買ってきて、バネを掴む爪を木片でつくる。木だとバネの塗装を傷めにくいという気づかいでもある。

 

 こんな感じで圧縮できるかな?

 

 とりあえずこれで必要工具が揃った。

 

 ノーマルの車高を確認しておく。フェンダーの上弦から車軸までの距離を測るのだが、駐車場が左下がりなのでちょっと傾いた状態での計測となる。

 

※以降雑談です。

 

 アイの走行距離がそろそろ77,777kmだ。その瞬間を撮ろうと思っていたが残念ながら妻が乗っている時に節目を迎えてしまったようだ。残念!

 

 近所のスーパーでカプチーノを発見。アイをいじるようになってから他の車にも興味が出てきた。スーパーカー世代の私はフロントエンジン車にはほぼ興味はなかったのだが、むちゃくちゃかっこいいS30を見てからロングノーズショートデッキのFR車への関心が高くなった。BMWのZ4やZ3なんかが手が届く価格なのでアイの身に何かあったら上位候補だと思っている。それ以上の候補がカプチーノフロントミッドシップの”ただ走ること”しか考えていない、居住空間のことなんてほぼ考えていない割り切った設計にものすごく心惹かれる。

 

 カプチーノは昔も見たことあるけど、好きになってから実車カプチーノを見たのは初めてだ。話には聞いていたが、確かにその小ささにあきれてしまう。まあ左右の車が大きなワンボックスなので小ささが際立っているというのもあるだろうけどね。

 

 でも今はカプチーノはタマ数は少ないし値段も相当上がってて、BMW Z3とかのほうが確実に安いもんだからアイに何かあってもカプチーノオーナーは無理だろうなと思っている。