O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

5-6.ホイールナット用トルクレンチ入手、点火プラグ研磨

■2022年12月

 長らく探し続けていた100Nm級のトルクレンチを入手した。ホイールナット専用として使うことを想定し単能型で信頼のおけるメーカーのを探していたのだ。一番候補はトーニチ(東日製作所)、あとトネやKANON(中村製作所)、KTC京都機械工具) あたりが候補。そして手の届く価格ということで3年はウォッチしていたと思う。落札したのは下写真のKANONのN2800QLK。落札額は記述するのが申し訳なく感じる価格。とにかく条件に合う品は手あたり次第入札していたので個別の品はあまり注意深く見ていなかった。ほとんどの品が射程圏外の価格に上がって行くのでね。送料比1300倍の価格でついに落札した商品のページを確認するとなんか違和感が・・・。

 

 しばらくして家に届いた品が下写真。どー見てもトーニチ製だよね。KANON製がいつのまにか一番候補のトーニチ製になってる。なんかわからんがうれしくて小躍り。

 

 東日製作所のホームページで製品を確認。RSP型のトルクレンチに間違いなし。

 

 仕様は下表のとおり。 32~170Nm。うむ要求仕様ぴったり。

 

 先端が22mmのメガネになっているのだが、たまたま手持ちの点火プラグ用のソケットがぴったり。これは今まで使い道のないソケットだったが、ソケット部はホイールナットの21mmに一致しており、回す側は9.5sqの四角穴と22mmのナット形状。なんか奇跡的適合だ。

 

 ホイールナット専用にするので、ソケットレンチもボルトナットで固定する。

 

 手持ちのボルトナットワッシャも見事に適合。ジャストフィット。ちょうどこれを書いている頃にグループリーグ突破の情報を知る。まさにブラボー。

 

 どこから見ても無駄のない形状で使いやすそうだ。

 

 せっかくなので分解してグリスアップだ。というか内部構造を見たい。でも支点軸はカシメられていて分解不可。東日さんの「分解する必要はないのだよ」という意志を感じる。

 

 グリップ側を確認。ここを回して設定トルクを調整するのだろう。なんかイモネジがあるので、これを緩めれば軸内のナットが回せるのだと思う。※本来はグリップエンドがついているのだが、本商品は”グリップエンド欠品”との記述があった。まあ問題ない。

 

 イモネジを外すと見たことも無いテーパーイモネジ。これは絶対なくせない。

 

 イモネジを外すと(緩めるだけでいい)ラジペンなどでまわしていける。

 

 そのまま外すとバネ抑え部が外れる。軸部の中にバネがあるはずだが、なんかつぶつぶがある。

 

 すごい。ここはボールベアリングになっている。バネのねじり抵抗での動作反力を滑らかにするためのものだろう。すごいね。さすがトーニチだ。

 

 ベアリングをピンセットでちまちま外す。このベアリングを軸内に落としたらとっても大変な気がする。バネは思ったより短いのが入っている。単能型だから短くてもいいのかな?

 

 バネを外すと軸底部から外せる部品はないようだ。でも奥まっていて良く見えない。トルクレンチの動作のかなめ部の構造がわからないがグリスアップはしたい。

 

 とりあえず軸内の中央の穴の奥にグリススプレーを塗布しておいた。そしてボールベアリング周辺もクリーニングして新しいグリスを塗布して組み立てる。

 

 さて、それではトルク校正だ。アイのホイールナットの締付トルクは 98±10 Nmなので設定トルクは100Nmちょっととする。トルクレンチが47cmなので、おもりは21.5kgが必要となる。手持ちのポリタンクはMAX20kgなので延長管を使おう。おもりは15kgに設定し、トルク印加点を66cmに設定する。体重計の精度とかは言わないでね。

 

 今回の校正は本気である。今までは延長管の自重によるトルク誤差までは考慮していなかったが、今回はちゃんと計測して補正する。まあトルクレンチ自体の自重は考えないんだけどね。竹の棒で延長管の自重トルクを計測すると3.2Nm。LTC-750lの校正グラフを見直すとすごく納得。

 

 では本番である。66cmの位置で15kgのおもりでトルクレンチを動作するように調整すればいい(100Nm)。

 

 少しずつバネ圧を上げて荷重を上げていくと「グァシュ!」と嫌な音がした。トルクレンチの作動音かと思ったら、バイスの裏固定板が外れた音だった。というか固定していたネジを引きちぎったのだと思う。

 

 じゃあと、ホイールナットの挟み込み量を調整しなおしてさらに強く締めあげた再トライ。するとこんどは「バキッ」というもっと嫌な音。バイスが根本で割れていた。このバイスで100Nmのナット保持はちょっと無理があったようだ。新しい工具がやってきて古い工具が去っていく。

 

 それでは実車を使っての校正作業だ。木材を使って上におもりを置いてトルク値を調整する。ひもでぶら下げるのに比べ精度がいい加減になりそうだけど、まあやむを得ない。段差になっている駐車場とかがあったら、トルクレンチにおもりをぶら下げる形での調整ができるかもね。

 

 実際100Nm値に校正して作動させてみるとこんな感じでカチカチ言う。大変心地いい感触である。すべてのホイールナットを確認してみたが、今までの手締めではやっぱりちょっと強めに締めていた感じだ。だってね~、弱めだと怖いもんね。弱めよりは強めのほうが安心感はあるよね。なお、当初設定の100Nmの感じだと精神的に「ちょっと弱いんちゃうか?」と不安になったので、バネ締めナットをさらに1/8回転だけ回しました。気持ちの問題だけどね。

 

 後日トルクレンチに設定値のシールを貼った。最後に1/8回転締め込んだので、気持ち的に103Nmとした。このトルクレンチは自動車に積みっぱなしを考えている。むき出しでトランクに入れるのは危険なのでクッション性のある収納ケースを作る予定。

 

 後片付けをしていると夕日が美しく播磨灘に沈んでいく。ちょっと前までは街中に沈んでいたのに気が付いたら海に沈んでいるな。こういう季節の移ろいをベランダから見れるのはいいね。 お願い!ここには何も建たないで! ⇐断言しますが絶対に何か建ちます。

 

話変わって・・・

 少し前の話だが点火プラグを研磨した。NGK史上最強プラグのプレミアムRXを買う気満々だったので、どうせならその前にプラグ研磨をしてみようというわけである。

 

 電極先端を研磨するには薄いヤスリが必要だ。手持ちのものではリューター用のディスクがなんとか入るくらい。でもこれはちょっと粒度が粗い。

 

 やっぱり耐水ペーパーだな。#400の耐水ペーパーを帯状にしてまず電極の外周部を研磨する。

 

 そして電極先端を軽~く研磨。電極先端部のエッジを再生する気持ちで。後で気が付いたが薄い板状のものに両面テープで貼り付けて作業すればやりやすそう。

 

 最後にギャップ調整。適正値は0.7~0.8mmあたりと思うのでに0.75mmとした。この時久しぶりに隙間ゲージを出すとあちこちサビサビだった。とりあえずラビングコンパウンドで表面を磨いて油を垂らしてサランラップで密封しておいた。点火プラグのギャップを狭くする時はかなづちで軽く叩けばいいが、広げる時はどうするのかな? バイクをいじってた頃のプラグだとマイナスドライバーでこじってたけど、電極両端に貴金属使っているタイプだとマイナスドライバーでこじるのはNGだと思う。まあ今回は軽くギャップを狭くするだけだったけどね。

 

 研磨後の点火プラグ。まあいい感じじゃないかな。この写真を見たらプレミアムRXの購入意欲が低下したので、とりあえずこのプラグで行くことにする。

 

 プラグ研磨後のエンジンの変化は特段感じない。暖気が完了するまでアイドリングが不安定になる症状は前からあったが、その回転数が200~300rpm上がったかなという感じ。そもそもエンジンは好調に回っているのだからプラグ交換はもう少し様子をみよう。

 ついでにホイールチェンジャーの収納部も改良。ホイールを固定するナットを4個締め込んで、段ボールで全体を囲うようにした。固定ナットだけ別に保管していると絶対どこいったか分からなくなるからね。このカバーで湿気を防いでサビからボルトナットを守ってほしい。

 かなり適当。余裕があればもう少ししっかりしたのを作ろう。

 

※追記:サムライブルージャパン、PK戦の末クロアチアに敗れる。残念です。悲願のベスト8は4年後に持ち越しですね。しかしこれは恐ろしい時間帯の放送でした。寝るに寝れない。そして延長戦へ、さらにPK戦。PKの時は頭がボーッとして集中して応援できなかった俺が敗因か! とか思っちゃいます。前半のクロアチアの怒涛の攻めに、「もうやめて~~~」って感じだったけど、その後日本も何度も怒涛の攻めを見せてくれたので大声出して応援しました。にわかファンだけどすごく力をもらいました。

※追記:はてなブログに移行して40,000アクセスを越えました。ご来訪くださる皆様に感謝です。