■2024年8月
少し前にハコスカのキャリパーを購入して保管してる。これはブレーキピストンががっつり固着してるし使う予定もないので死蔵している感じなのだが、最近油圧系の部品を作ったからか、この固着したピストンもなんか外せそうな気がしたのでチャレンジした。油圧ラインについてきた部品(下写真の丸)を加工して小さな油圧ピストンを作り、その油圧でピストンを押し出そうという作戦。
この油圧中継部品のネジ穴をドリルで広げてシリンダーにする。
そして金属端材からピストンを製作。
シリンダー内は耐水ペーパーを巻いた棒で研磨する。
奥の方はうまく研磨できてないなあ・・・。
ピストンとシリンダーの組み合わせはこんな感じ。
Oリングの軽い抵抗で奥まで入る。このままだと引き抜けないので、
M6タップを切っていて、そこにボルトをねじ込んで引き抜く。
ではピストン引き抜き作業を開始する。オイル漬けにしていたパーツを取り出して、
キャリパーのタップを成形し直す。
ボルトもダイスを通してきれいにする。
合わせ面をオイルストーンで研磨。
Oリングをセット。
今後のためOリングのサイズを確認しておく。もともと平らなシールなのか、Oリングがつぶれて平らになったのかは不明。たぶんもともと平らなシールだと思う。
キャリパーを組み立てる。
そして油圧ラインとエア抜きチューブをセット。ゆっくりおちついて慎重に作業するために室内作業で進める。
自作油圧ピストン部からオイル(廃油ね)を入れていき、ピストンで押し込んでいく。
ちょっとだらだらした動画だが、次回作業時の参考のため掲載。
ピストンを動かしている最中の動画。ちょっとづつしか動かないので見ていて感動は少ない。
それでも少しづつ確実にピストンが動いているので一応本作戦は成功である。
片方のピストンは完全に出てきたが、反対側のが動かない。出てきた方のピストンを固定して油圧をかけていくが木材のたわみが油圧を吸収して反対側の固着ピストンは動かない。
ここらへんで室外作業に切り替え。だって廃油がぴちょぴちょ服や室内にはねるので気が気でない(妻の怒りが)。
動いている方のピストンを鉄板で固定してみたが、ピストン一回で押し出せる油量が小さすぎて金属のたわみ分で吸収されてしまう感じ。固着側のピストンを動かすには、動いている側のピストンをもっとしっかり固定しないとダメそう。今回の作業はここらへんで終了としよう。
動いた方のピストン。がっちり固着してたのが抜けて一応満足。
いったんピストンを分解する。
抜けた方のピストン。摺動面は結構サビで痛んでいる。
次は抜けたピストンをがっちりキャリパーに固定する方法を考えて固着したピストンを抜こう。しかしこのキャリパーは特段使う予定はないので情熱が湧かない。いつかやろうとは思っているがなんかそのままほったらかしになりそうな気もする。
そうそう、油圧シリンダーを作ろうと油圧ラインの部品を取り出した時に恐ろしい光景をみた。おわかりいただけるだろうか?
なにこれ? かつて生命体だったものだよね。恐ろしい。
虫つながりのおまけ
カメムシ大量発生。発生翌日はマンションの掃除の日だったのだが、カメムシは掃除されてなかった。いつもはきれいに掃除してくれているんだけど、カメムシ苦手なのかな? 後日確認したら虫の掃除は契約外なんだって。まあカメムシ処理した掃除道具が使われ続けるのはいやだな、という考えもあるしね。やむなく私が掃除しておきました。