■2025年1月
キャリパーの組み立てに入る。と、その前にホイールスペーサーを固定するワッシャを製作。アイはもともとディスクローターをハブに固定するネジはなく、タイヤを外すとディスクローターも”ポロりん”と外れる。そしてホイールスペーサーを入れるとこれもタイヤを外すごとに外れる(まあだいたいが固着しているんだけど)。なのでタイヤを外すごとに、ディスクローターやスペーサーの隙間にゴミやら砂利を噛み込むのではないかと神経を使う。ハブ軸には新たにM8のタップを切ったので、それでホイールスペーサーを固定するネジを追加する。3mmアルミでネジで固定するためのちょっと大き目のワッシャを製作。

ホイールスペーサーは5mm厚なので、本来は4.5mm厚のアルミから一体物でスペーサーを作りたかったが、適当な材料が得られなかったので、3mmのアルミ材と1.5mmのワッシャを加工して製作。1.5mm厚ワッシャは面取りしていて取付け向きとかあるので、ぼーっと組み上げると向きを間違えそうで怖い。こういう部品は現場で何も考えずに組付けられるように設計すべきなんだけどね。

ナックル・ハブにディスクローターと5mmスペーサーをセットし、

自作ワッシャでこういう風に固定する。一応ボルト頭がスペーサー面から飛び出さないように設計している。

キャリパーも取り付けてのフィットチェック。いい感じだ ('ω')ノ

ホイールを付けてキャリパーとのすき間を確認。
隙間が一番狭いところは3mm弱。まあ大丈夫だよね。

キャリパーの耐熱クリア塗装面を耐水ペーパーで水研ぎする。

ちょっと調子に乗りすぎて下地が出てきた。 あーあ (*´Д`)。 ガックシ

ディスクパッドは定盤に布やすり敷いて研磨しているんだけど、ちょうどキャリパー加工のため旋盤のセッティングが出来ているので、ついでに面研する。

パッド材質は柔らかいので旋盤であっというまに面研終了する。
しかし旋盤のテーブルの可動範囲の問題で端っこが面研できてない。いや、片道では刃の切削範囲に入っているんだけど、テーブルの動作方向と主軸がきっちり直角でていないのか、テーブルの動く向きで位置がずれるのか、とにかく旋盤の精度の問題で削り残しができる。この旋盤の精度向上は今後の課題である。

パッド端のでっぱってるところは、まずルーターで軽く削り・・・

定盤(御影石)に布やすり敷いて面出し。

前後方向でパッドの厚みを測ったらいずれも0.1mmほど違う。これも旋盤の精度か? できればちゃんとしたかったが、なんかめんどくさくなってきたのでOKとする。

シールキットはものたろうで購入。30セルシオ(リア)のシールキットは思いのほか安いよね。そしてなぜかブリーダープラグのキャップは1個だけ。届いた商品を確認したがやはり1個。まあ使わないのでいいけど、なんで?

そしていろいろ探したピストンの栓のOリング。1個100円なんだけど、送料で1000円かかるのでなんか悔しくて6個購入した。たぶん一生かかっても使い切らない。いや、5年毎に交換すれば15年かぁ。意外と使い切るかも。

Oリング装着。

キャリパーに栓装着だ。念のためネジロック剤を塗布。

正確な締め付けトルクは不明。ネジ径はかなり大きいけどアルミだしえいやで100Nmくらいで締めた。この栓は緩んでも安全方向(内側)に緩むので脱落は起こりえないのでそれほど心配しなくてもいいと思う。

プラグ栓も取付け。

ネジロック塗りすぎたかな?

これも締付トルクわからないけど、35Nmくらいで締める。

プラグ栓はもともとシールで密閉されていたので、バスコークを買ってきた。

まあ見た目もきれいだし、緩み止めの代わりにもなるだろうしいいでしょう。

それではキャリパーの組み立てだ。3年前に封印したピストンなどの部品を机に並べる。

きれいにした部品を並べ、”イザ!組み立て” という光景は毎度気分が昂ぶる。

まずはブレーキピストンの検査。封印時は汚れを落としただけで補修などの作業はしていない。

しかしピストンの状態は思いのほか良好。下写真のところに一か所キズがあったが、これはおそらくブレーキシール交換時にピストンをひっぱり出すのにプライヤー等で掴んでできた傷だろう。軽くヤスリで修正してOKとする。前回のブレーキOHのように旋盤で掴んで耐水ペーパー&コンパウンド研磨しようと思ってたけど、表面は非常にきれいでその必要を感じなかった。やはり品質の高さを感じる。

試しにグリスなしでキャリパーに挿入してみたが、非常に滑らかに収まる。超高級車の工作精度に乾杯な気分。

じゃあピストンの組付けだ。まずブレーキシールにグリスを塗り装着。

そしてゴムブーツをピストンに嵌める。

ブレーキピストングリスは前回のOH時に余ったのを使う。

ブレーキピストンにグリスを薄く塗布。

そしてキャリパーに装着。

ブレーキピストングリスまだ余ってるわ。これもラップで密閉して次に使おう。

ゴムブーツを鍔に嵌める。ノーマルアイより作業が簡単。でもブーツを鍔に嵌める時にすこしひっかかりがあり何度かやり直した。ブーツにもブレーキピストングリスを塗布したほうが組付けしやすかったと思う。

ブレーキパッドを組み付ける。シムが左右で8枚もあるんだけど、そんなにいらんだろうと思ってる。個人的にはシムなんてなくてもいいんじゃないという気持ちもある。まあステンレスのシムは遮熱の目的があるということで理解しているのだが、黒いやつには何の意味があるの? ブレーキ鳴きを抑えるためか? 付けなくてもいいかな~、とも思ったのだが、黒シムを手で触っているとなんか手触りがいい。サビる気配もなく非常にいい品、という感じがしたので付けることにする。アイのブレーキの黒シムはサビサビだったのにセルシオのは違うねえ。シム1枚にも感動する。
※後日追記:黒シムについて調べたがやはりブレーキ鳴き防止のためのようだ。ただの鉄板ではなくゴムっぽい材質も含めた積層構造のようで、やはり高級車だと思った。シム8枚はやはり意味があるのだと実感。

黒シムとステンレスシムの取付け順序は確認してないけどステンレスシムにピストンの跡がくっきり残っているのでピストン側だろう。パッドの熱をステンレスで遮熱してピストンの温度上昇を抑えているんだろう。ブレーキパッドグリスを薄く塗布して組み立てる。そうそう、昔はなんでパッドにグリス塗るんだろうと思ってたが、前回OHした時に理解した。パッドグリスはゴムのようになるので、それでパッドの共振を抑えているんだろう。

ブレーキパッドは表側に薄いの、裏側に厚いのを配置。万一パッドがなくなってディスクローターを傷つけても、表側なら気づきやすいだろうという作戦。まあそんなにギリギリまで使わなくてどんどん交換していこう。次はDIXCELのESタイプを考えている。スタンダードより一段強力なパッド。もっと強力なのもいいんだけど、ダスト汚れが多いのもいやだしねぇ。

※後日追記:DIXCELのブレーキパッドの種類の図をHPからお借りしてます。

パッドピンが1本なのは不安感もあるがパッド交換は楽そう。

ナックルに組み付けての最終フィットチェック。次回は組付けだ。

おまけ。
ステアリングラックの中古を入手。これもゆっくりOHして取り付ける予定。

2024年末の夕焼け。ベランダからの夕焼けは最高なんだけどもうすぐ家が建って見えなくなる (ToT)/~~~
