O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

6-4.永遠のアイ:ナックル2号機のOH&保管

■2025年7月

 元々アイに装着されていたナックル(1号機)は現在、ローダウン加工とキャンバー角加工(-2°)が施され、対向ピストンキャリパーとセットで実車に搭載されている。それまでは予備品として入手したナックル(2号機)にローダウン加工とキャンバー角加工(-2.6°)を施し、1年半ほど実車で使われていた。対向ピストン化に伴い、取り外したこのナックルは今後不用品なのだが結構手間をかけて仕上げた品なので、ちゃんときれいにして保管する。このナックルを組んだ時はハブグリス(専用の)を持ってなかったので、適当なグリスを充填してたので、グリスも専用のを充填し直す。まずはハブボルトを外す。

 

 このナックルは表面研磨してアクリル・シリコン樹脂塗料を塗っていたのだが、使用期間1年半ほどで塗装が結構荒れている。ディスクローターの輻射熱によるものか、下地処理がヘタだったせいかは不明だが、もう少し長持ちしてほしいよね。

 

 続いてハブ軸を油圧プレスで抜く。

 

 そしてハブベアリングをばらしていく。まずは専用治具でインナーレースを抜く。

 

 グリスはまだ大丈夫そうだけど、見た目頼りない感じではある。Cクリップのはめ込み部は前回OH時に結構きれいにしたのに、もうサビサビ。こういう所はサビるのしかたないのかな。何かいい防錆剤とかないかなぁ?

 

 自作専用プライヤーでCクリップを外す。

 

 これまた自作のシール抜き治具でシールを外す。もう慣れもんでサッサーと作業していく。

 

 はずしたシールを見てみると何か歪んでる。シール抜き治具のひっかかりが悪かったみたい。慣れたといっても慎重さを失ってはいけません。

 

 シール抜き治具は下写真のように3か所の爪がしっかりかかっていることを確認してから外すようにしてください(オレへの手紙)

 

 これですべての部品の分解終了です。

 

 ナックルのサビが出ていた所をヤスリで削って塗装しなおす。

 

 ハブにハブボルトを圧入する。油圧プレスの準備をしてたら、オイルが垂れて下にたまってた。たぶんホースをねじ込んでいるところから漏れている。こんどシールテープ巻きなおしておこう。

 

 ハブボルトを圧入。油圧プレスがあるとほんと楽でいい。

 

 塗装は適当な缶スプレーをつかう。保管のための塗装だしなんでもいいんだよ。

 

 まあきれいになった。

 

 ではハブベアリングの組み立てに移る。

 

 ベアリングガイドを入れて、シールを打ち込み、Cクリップを嵌める。

 

 ボールを嵌め込んで、専用のグリス(MP-DX)を充填。

 

 そしてハブ軸をプレスで圧入。

 

 あれ? 裏みたらインナーレースが外れている。

 

 本来は下写真のようにインナーレースの金属部を台座にしてハブ軸を圧入すべきなのだが、間違えて径の大きいパイプを使ってた。インナーレースの外周部は磁気エンコーダなので、変な力を印加したらエンコーダを壊してしまいます。気を付けましょう。

 

 はじめからこの向きで圧入すればミスも減ると思う。今後はこの向きで圧入する。

 

 ハブナットを締めてカバーをしてナックルの組み立て完了。未塗装部にグリスを塗布して・・・。

 

 ラップで巻いて保管しておく。

 

次に使う予定はないけど、ブレーキまわりのメンテナンス時は再登場するかもね。

 

おまけ情報

 初めてポリッシャーを使った。

 

 でもアイにじゃなくて、洗面所の床掃除に。

 

 クレンザーまいてポリッシャーで磨くと簡単にきれいになる。ポリッシャーはすごく有能だ。でも早くアイの車体をコンパウンド研磨したい。