O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

6-4.永遠のアイ:VVT油圧ソレノイドのOH&組付け

■2025年9月

 エンジン警告灯が点灯する問題の続きである。前回は油圧回路のストレーナー詰まりを疑ったが今回の対象はソレノイド本人。手元にNA用のソレノイドがあるのでそれを使おうかと思っていたが、もしかしてターボ用とNA用でソレノイドが違うかもしれないし、下手に分解に失敗して使えなくなったらバックアップがなくなるので不安だ。ということで某オク安い中古品を探してたらありました。同梱できるか聞いたらOKとのことだったので、ついでにスロットルと燃料インジェクターも併せて購入。スロットルはNA、ターボとも同じだとも思う。でもインジェクターはNAとターボで違うよね、きっと。何はともあれ予備品があれば心おきなく分解できる。

 

 とりあえず部品はちゃんと整理しておく(これ大事)。

 

 それではソレノイドバルブの点検。今回入手したのとNA車用のを比較しながら点検する。まずはDC抵抗を計測。いずれも35Ωくらいだったので特段疑問にも思わずスルーした(ここからが後日談★★★)・・・が、後日現車から外したソレノイドバルブのDC抵抗を測ると9.4Ω。あれ、どういうこと?

 

 整備解説書を見ると6.7~8.3Ω(20℃)とある。今は夏場で35℃くらいあるので、9.4Ωというのは正解なのであろう。じゃあ35Ωというのはなんだったの?と色々調べ直したら、どうやらテスターの問題だったようだ。テスターに刺さるバナナクリップがゆるゆるだった。しっかり固定し直してNA用ソレノイドバルブを計測したら9.7Ωだった。ターボ用のはすでに組み込んでしまっているので計測してないけど今ちゃんと動いているからきっと問題ないよね。(★★★ここまでが後日談)。

 

 油圧ソレノイドの動作テストを実施。LED投光器のバッテリーがちょうど使いやすい。バッテリー3個あるので3.8V、7.6V、11.5Vの電源としてスリーブを動かして動作を確認する。

 

まずは我がアイ購入時から10年以上使っていたNA車用のソレノイド。

 

次に今回購入したターボ用ソレノイド。

 

 まあいずれも動作は問題なさそう。スリーブ摺動部のオイルの有無で動作音は少し異なるが動きの速度、動作量ともほぼ同じ。動作を比較してみる限りVVT油圧ソレノイドはNA用とターボ用は同じものだと思う。まあそりゃわざわざ替える必要はないもんね。VVTの動きを変えるとしてもエンジンECUのソフトのパラメーターを変えるだけだろうし。

 NA用のソレノイドは現状保存するとして、今回購入したターボ用ソレノイドを分解していく。まずは造りをまじまじ観察。

 

 ケースの爪で固定しているだけのようだ。

 

 ペンチとニッパで強引に爪を引き上げる。専用工具を作ればもう少しきれいに爪を起こせるのだが、まあ何度もやる作業じゃないだろうし強引作戦でいく。

 

 ソレノイド底部の爪も開いていく。

 

 底部の蓋(プラ製)が外れました。

 

 スリーブ部もするりと抜けた。

 

 思ってたのとちょっと違うなあ。おそらくスリーブの駆動部と思われる所には永久磁石が入っているんだろう。そしてその磁石を周囲の電磁コイルで駆動するという感じだよね。

 

 コイルの上下にOリングっぽいシールがある。ちょっと特殊な形状なので汎用のOリングとかでは代用は無理っぽい。

 

 Oリングっぽいのはこういう構造。

 

 コイルの底は鉄製の台座が鎮座。

 

 金属ケースからコイル部が抜けた。

 

 コイル部台座を外すとここにもOリングっぽいのがある。

 

 スプール部はこれ以上分解できないかな~とごしょごしょしてたら・・・

 

 スポっと抜けました。スリーブと駆動部という感じ。

 

 両者の接続部にもOリングあり。

 

 スリーブの内側を引き抜くと奥からバネが出てきた。このバネでスリーブを押さえつけていて、動作時は電磁コイルでスリーブを押していくんだな。

 

 スリーブ外側を観察。キズがないか観察。

 

 スリーブ内側。摺動部にキズがあったり、ごみを噛むとスリーブがスティックしてVVT動作に影響を与える所だけにまじまじと観察したけど目視では問題を感じない。

 

 どうせここまでばらしたんだからやれることをやっておこう。スリーブ外側を旋盤で掴んで回転させる。そしてスリーブ内側にはコンパウンドを塗布して挿入を繰り返し摺動面を研磨する。やりすぎてクリアランスが広がってもいけないのでほどほどに実施。

 

 研磨後にスリーブの衝動部を観察。まあ見た目的には変化した感じはしないけどやることはやったという満足感はある。

 

 駆動部のOリングを手持ちので合うか確認したがちょっと太く合わない。

 

 それではVVT油圧ソレノイドの組み立てだ。

 

 部品を組み合わせていって、最後爪を折り曲げて固定する。

 

 基本的に分解を想定した構造ではないので無理やりOHという感じ。

 

 組み立て完了。

 

 曲げた爪は傷だらけ。何回も分解したら爪が捥げそう。

 

 OH後のソレノイドの動作を確認。うん、まあ良くわからんが問題ないだろう。

 

 それでは実装。取り外したソレノイドと並べて撮影。形状が替わってるよね。

 

 スプールの穴の形状とか違うし、Oリングの太さも違う。

 

 新しいソレノイドは分解が難しそうだ。

 

 取付け終了。

 

 取り外したソレノイドの動作も確認する。

 

 まあ普通に動いている。そりゃそうだよね。もしもエンジンチェックランプの原因がこのソレノイドだとしてもエンジン載せ替えから4年間ほぼ問題なく動いているんだからね。ごくまれにスティックとかしてちゃんと動かなくってチェックランプが点灯するというのは可能性としてはあるけど、そんな稀な現象を再現して原因特定って難しい。とりあえずソレノイドを交換して様子を見よう。もしも再びエンジンチェックランプが点灯するようなら油圧ソレノイドは無罪と考えていいだろう。ちなみにソレノイド交換後エンジンは普通に動いています。

 

※おまけ:タグ機能

 最近ブログにタグをつけるようにした。ブログ投稿時に左端に”タグをつける”というボタンがあるのがなんとなく気になっていた。タグをつけるとブログの最後尾にタグボタンが付く。これではてなブログ全体から関連記事を検索できる。

 

  トップページからタグ検索ができる。


 またURLから直接検索もできる。下記URLの〇〇〇に目的のタグを記入すればいいのだが、なんかめんどくさい。

https://d.hatena.ne.jp/keyword/〇〇〇

でもまあせっかくの機能だし試しに使ってみよう。

・・・と思って過去ページにタグを設定してたんだけど、なんか複数タグの検索はできない感じ。〇〇〇&△△△ とかでできると思っていたが・・・。なんかそれじゃあんまり意味ないんちゃう?という感じでやる気が失せた。

 

※おまけ2:近影

 ベランダから見えるクレヴィアシティ神戸舞子駅前の様子。土台構築が完了し駆体の建設に移った模様。