O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

6-4.永遠のアイ:リヤダンパーのOH

■2025年12月

 今回の作業はリヤダンパーの改造である。エアバルブ化してダンパーオイルを交換する。そのためしばらく机の上に置いておいた。眺めてから湯舟に浸かると、自然いろいろ考えてやる気が出てくる。

 

 まずはダンパーの減衰力を計測する。あまり大げさな装置を作るつもりはなく、ポリタンクで伸び縮みの時間を計測するという作戦。ポリタンクには18kgの水を入れる。

 

そしてダンパーの前屈までの速度を計測。

 

続けて伸びの速度を計測。

 

 これらの動画から全屈、全伸の時間を計測し大まかに減衰力の変化を計測しようという作戦。しかしながらはじめとおわりのタイミングがわかり辛らくうまく計測できない感じで途中で挫折した。一応計測した分だけ下記に記す。ダンパーオイルは初めは0W20のオイル、後にカワサキのフォークオイルG5を入れている。0W20はかなり硬く、G5はオリジナルと同じくらいという感じ。でもG5の計測はめんどくさくてやってない。

  三菱アイ リアダンパーの減衰簡易検査 

   18kgのおもりでダンパーを全屈、全伸までの時間を計測

                               全屈時間     全伸時間
    ①中古購入ダンパーA        3.0sec       2.3sec
    ②中古購入ダンパーB        3.0sec       2.0sec
    ③MolyGreen 0W20入れた    4.8sec       3.3sec
    ④アイから外したA            2.8sec       2.4sec

 

 なんとなく傾向はつかめているがダンパーの硬さを評価するには計測の誤差が大きそうで、こんな計測するより手ごたえで評価するので十分な感じだった(のでG5は計測してない)。

 

 それでは加工開始。まずは下穴としてΦ6mmの穴をあける。切りくずをキャッチするため磁石を四隅に配置して穴をあけていく。

 

 新品時は内圧がかかっているので、ぷしゅーと吹き出すかと思ったが、ほとんど内圧なしだったので吹き出しなし。出てきたダンパーオイルは想像以上にきれいで透明。

 

 瓶に移し替えて汚れを確認。まあ透明度もありきれいだ。内容量は100cc。

 

 エアーバルブ穴をΦ7.5mmに拡大する。

 

 さあタップ切りだ。このタップを購入したのは2年ほど前。エアーバルブのネジ山はM8x0.75mmだとどこかで勘違いしたみたいだがまったく記憶に残っていない。とにかくこのタップは間違いで失敗談です。

 

 慎重にタップを切る。なんかまったく手ごたえがなく、ぐるぐる回していくとグッっと手ごたえが出た。やっとネジ山が食い込んだか、と思ったが多分違う手ごたえ。

 

 タップが切れたと思ってエアバルブをねじ込んでみたがなんかゆるゆる。あれ~、明らかにおかしい。

 

 何がおかしいかわからずまずはエアーバルブのナットをタップにはめ込んでみたらきつくて入らない。あれ?M8x0.75mmじゃないん? うん、冷静に調べなおしたらM8x0.75mmではないことはすぐ判明。さらに作業ミスとしてタップ切りの時にグッっと手ごたえが出たのは底付きしたからのもよう。底付きしたのに無理に回してネジ山を削り潰したというのが真相な模様  (*´Д`)。

 

 なんか情けない状況だが、とにかくこのダンパーにエアーバルブをネジで固定することは不可能になった。よし、プランBだ(今考えた)。 金属板でエアーバルブを固定する作戦。手近にあった海苔の缶から金属板を切り出す。

 

 最近仕入れた金切りばさみ。使い勝手は良好。

 

 エアーバルブも加工していく。ムシが収まる長さにカットして・・・

 

 ムシの先端も邪魔に長いのでカット。でもあまり構造を把握しておらず、左2個はバルブ先端が飛んで行った。なるほど、先端が長いのはバルブを固定するためにカシメるためなのね。構造が把握したので先端をカットするのは3mmくらいにすればOK(左から3個目)。そして先端をルーターで軽く研磨しておく。

 

 エアバルブはネジ山がゆるゆるなのでこれだと置いているだけな感じ。

 

 なので金属バンドで固定する作戦。

 

 では実作業開始。まずは穴周辺のバリを研磨する。ダンパー内に金属粉が入らないようにウエスを詰めて・・・

 

 ダイヤモンドヤスリでかるくバリ取り。

 

 そして詰め込んだウエスを引き出すと・・・

 

 なんか大きな金属切子がウエスに絡まって出てきた。ほかにも切子がダンパー内にあるんちゃうかと心配になるが、どうしようもないので見ないふり。

 

 ナットはダンパー径に合うように凹形状に削る。

 

 そしてOリングを挟んで・・・

 

 ダンパーにセット。

 

 じゃなくて、本番ではエアバルブとナットの隙間からのエアー漏れを防ぐためシールテープを巻いてナットをセットしている。

 

 そしてOリングをセットして・・・

 

 金属バンドで固定する。あれ、金属バンドが変わってる? うん、ペラペラのブリキ板だと強度的に心配になったのでホームセンターで適当なの買ってきた。

 

 裏側をM6ボルトナットでがっちり固定する。

 

 なんかOリングがかなり潰されてる。ちょっと心配だがどうしようもない。

 

 エポキシで周辺固めて補強&エアー漏れ防止。

 

 これだけガチガチにエポキシ盛ればエアー漏れは大丈夫だろうけど、耐久性がどれくらいあるかが問題だな。

 

 黒に塗装して完成。

 

 ダンパーオイルはとりあえず適当に0W-20のエンジンオイルを入れる。エアーバルブの細い入り口からオイルをポタポタと一滴ずつ100cc入れた。なんかもうやりたくない作業だった。

 

そしてエアーコンプレッサーで加圧。ダンパーに加圧するのは動作オイルにキャビテーションを発生するのを抑制するため。でも何気圧くらい加圧するのかよくわからなかったので、1気圧、2気圧と上げていったが、我が家の設備上限の3気圧でもまだ本来の加圧には足らない感じ。ダンパーを圧縮し、内部圧力で伸びる速度はものすごくゆっくり。新品のダンパー伸び速度はもっと速いので5~6気圧が本来の圧力の感じがする。まあしばらくは3気圧で様子をみよう。

 

 とりあえず1本できたので取付だ。一気に2本作って交換したほうがいいかもしれないが、実走行で何か不具合出ないか確認してから2本目の加工に入るほうが確実だしね。リヤバンパーは外さなくてもダンパー交換できそうだが、ダンパーの遮熱板の取り外し方がよくわからなかったのでバンパーも外す。ついでにバンパー固定クリップも新品に交換する。

 

 クリップ複数とプラスの木ネジを2本外せばバンパーは簡単に外せる。車体後方から伸びてるアームのクリップの位置はちょっとわかりにくいけど、まあ簡単。

 

 遮熱板(アルミ)を外すとマフラーのお目見え。数年前にマフラーの予備品を入手しているのでそろそろ交換したいと思っているのだけど、どうせやるならエキマニや過給機もセットで交換と思っている。そう思いながら何年も放置してるし予備マフラーもサビちゃいそう。はやく塗装だけでもしようと決意を固める。

 

 右ダンパーはエキパイと近いので遮熱板が車体に固定されている。この遮熱板の外し方がよく見えなかったのでバンパー外したけど、外さなくても遮熱板は外せる感じだ。まあバンパーのクリップを交換したいと思ってたのでいい機会だったけどね。

 

 ぱっぱとダンパー交換。今回は車体をジャッキアップしてタイヤも外しているが、ダンパー交換だけならジャッキアップも不要な感じだ。

 

 ダンパーのバルブ固定板の出っ張りが車体と干渉しないか心配だったが、なんとか大丈夫そう。

 

 とりあえず右ダンパーだけ交換して1週間ほど走ってみた。右後ろのダンパー替えたのに、左後ろからコツコツと音が聞こえる(道路継ぎ目や道路凹凸で)。いやもともと左右から聞こえていて右の音が聞こえなくなったのか、右側だけダンパーが固くなったので、バランス的に左が音出すようになったのかよくわからない。まあ動き的に問題はなさそうなので、左ダンパーも加工していく。

 左ダンパーの加工は設計を変更した。まずはフライスで平面に削る。そしてΦ4.5mmの穴をあける。

 

 そこにぴったりはまる部品を作って・・・

 

 エアーバルブにすぽっと刺して・・・

 

 ナットをセットし細いOリングをセットする。

 

 金属ベルトで押し付けられてもOリングの空間が残るようにナットをセット。

 

 それをダンパーに取り付ける。

 

 エアーバルブとOリングのサイズはこんな感じ。

 

 本番では念のためシールテープを巻いてナットをセットした。今回の方法だエアーバルブとダンパーケースの隙間をOリングが密閉するのでシールテープは不要なのだが念のためまいとく。

 

 この状態で金属バンドを締め付けると強度的にも密閉的にも大丈夫な造りになる。

 

 金属バンドで固定。

 

 金属バンドのL型に曲げるところを慎重に見定め、ボルトナットを締めこんだ時にちょうどダンパーに固定できる位置で曲げる。

 

 エアー漏れがないかバケツでチェック。うん、エアー漏れなし!

 

 今回もエポキシを充填して黒塗装。

 

 今回のダンパーオイル充填方法については湯舟に浸かって考えた。ピコーン! そうだ、ダイソーのインクジェットプリンタ用のインク入れいいんちゃうか。風呂上りにがさごそ探すとちょうど使い切ったインク入れが出てきた。きれいに洗ってオイルをチューと吸うとなかなかご機嫌に吸ってくれる。これならエアーバルブ口からのオイル充填がずいぶんやり易くなる。

 

 ダンパーオイル充填後、コンプレッサーでエアーを充填。どれくらい加圧したらいいのかわからなかったが、3気圧では足りないみたい。でも我が家のコンプレッサーは3気圧までしか加圧できないので、3気圧にしておく。自転車用に空気入れだともっと圧かけられるけど、外すときにしゅぱっと外せないので、エアーとオイルが吹き出しちゃうので使えない。

 

 左ダンパーの改造完了。右ダンパーよりエアーバルブの出っ張りが大きくなるけどまあしゃあない。設計上は強度的にもエアー漏れ的にも今回のほうが機能的に仕上がっているはずだしね。

 

 さっそく装着して2週間ほど様子を見る。さすがにダンパーが硬い感じが伝わる。まあ硬さ的には倍くらい硬くなっているもんね。段差を道路の継ぎ目や大き目の凸凹を通ると”クンッ”とリヤフレームに入力が入るのを感じる。乗り心地は硬くなったけど悪くなった感じはしない。ワイディングロードではどんな感じなのかとかは私には関係ない。だって近所にそんな所ないし、ちょい買い物でしか乗らないしね。なので重要なのは乗り心地。道路継ぎ目などを通過時、リヤに"クン"とか"カコッ"とか聞こえるのは気に入らない。やはりダンパーオイルはもっと柔らかいのにしよう。ちょっと真面目にオイルの粘性について調査。

 まずは現在入っている0W20のオイル。40℃時の動粘度44.39

 

 アイの純正のオイルはわからないが、柔らかいオイルを探したらバイク用のがいろいろ情報出ている。まあバイク用でも問題ないよね。KAWASAKI好きだし手ごろな値段でもの〇ろうで出てたし、カワサキのフォークオイルG5を購入。40℃の動粘度は17.1。

 

 商品届きました。宅配業者さんありがとねー。

 

 左右のダンパオイルを入れ替える。このオイルは赤いね。ダイソーのインク容器を使うようになってダンパオイル充填も簡単にできるようになった。カワサキのダンパオイル(フォークオイル)は赤色なのね。

 

 ちゅるちゅるーとオイルを充填してあふれそうになったらダンパー伸ばして吸い込む、それの繰り返し。ダンパーの硬さは0W20よりはだいぶ柔らかくなり、オリジナルとほぼ同じような感じ。

 

 では車体に組付けだ。今回は左右ダンパーを同時作業していく。要領はわかっているので、ジャッキアップなしで作業を進める。ダンパー交換だけならほんと簡単だわ。ダンパー遮熱板のサビが気になったので外して塗装する。ついでに左のコンデンサータンクサポートも。

 

 耐水ペーパーでサビと塗装を削り落として・・・

 

 耐熱の黒で塗装。

 

 そして焼き付け処理。きれいになった。

 

 ダンパー組付けて2週間ほど乗っている。乗り心地はどうかというと正直よくわからない。0W20の時と比べG5の時では明らかに柔らかくなっているが、道路の継ぎ目やギャップでリヤまわりに”コクン”とか"ガタゴト"と細かい異音は聞こえる。ダンパー改造してから意識するようになったので、もともとそんなだったのかは不明。手元にオリジナルダンパーが2本残っているので、それに交換して比較してみたらいいんだけど、なんかめんどくさい。感覚的にはダンパーのゴムブッシュのガタが主要因だと思う。ここまで作業したんだからやるところまでやろう。とにかくサスまわりの完全復活に向けてゴム部品は全部替える予定。

※後日追記

 リアまわりのガタゴトはエアー加圧が弱いためのキャビテーションに起因するとかあるのかな? 周波数の速い動き(短周期)で減衰が効かずにショック根本に衝撃力が印加するとか・・・。ネットで軽く検索すると、ツインチューブのガス圧は6〜8気圧くらいとの情報も見たので、我が家の設備も少し見直すのもありかな。エア圧の自動停止機能をキャンセルするとかね。

 

 ダンパーオイルの交換はなんとなくいい感じではあるのでフロントも改造しよう。フロント改造ではエアーバルブはタップ切っての固定しかないので、真面目にエアーバルブ用のタップを探す。下図の5/16 UNEF(1インチあたり32山)というのがエアーバルブのタップらしい。

 

 もの〇ろうさんで探すとありました。ちょっと高いけどアイのためにポチッ。

 

 とりあえず来年はサスペンションまわりの一新に注力する予定。