■概要
TW20の映像の暗さに不満が高まっていたので、75Wのバラストを購入しMB70Xで映像を評価した。TW20映像と比較し評価する。
■結論
すばらしい。TW20システムより明らかに高画質。今後MB70Xをメインシステムにすべく課題の洗い出しと対策を検討していく。
■課題
・映像のRGBずれがある。液晶でならわかるが、なぜDLPでRGBずれが?
・ランプ光入射部の斜めにつけられたガラスをはずしている。当初はカラーホイールの保護だろうと思い、少しでも光量を稼ぐためはずした。RGBずれはこれ?
・映像左はし(斜め上)に影がある。おそらく分解時に反射ミラーがずれたのだろう。
■映像比較のための設定
・撮影パラメータ
モード :M
露出時間 :1/1.6秒
F値 :F2.8
焦点距離 :6mm
ISO :200
撮影距離 :270cm(スクリーンから)
撮影高さ :120cm
・撮影画像処理
撮影画像を投映映像がすべて入るように幅1900でトリミング
それを幅1000に縮小し、比較画像と縦方向に連結
■映像比較(映像評価用DVDをコンポジット接続)
1)縦カラーバー(上:元画像 中:TW20 下:MB70X)
2)横カラーバー(上:元画像 中:TW20 下:MB70X)
3)空と島と海(上:元画像 中:TW20 下:MB70X)
4)富士と湖(上:元画像 中:TW20 下:MB70X)
5)桜(上:元画像 中:TW20 下:MB70X)
6)未来都市(上:元画像 中:TW20 下:MB70X)
7)月明かりに浮かぶ火口湖(上:元画像 中:TW20 下:MB70X)
■ピント調整と色ずれ確認(PCとRGBケーブル接続)
この後、PCに接続を変更し、ピント調整用にサンプル画を用意した。
この画で見ると大体あっていたと思っていたピントが結構ずれている。今回の調整前後がこれ。ペイントブラシでドット単位の簡単な絵を書いて、それをプロジェクターで投映してみた。上がぴんとあわせ完了と思い、これまでの映像を撮影した状態。
下はその後に本映像を見て調整したもの。ピント合わせは結構シビアだと実感。ちなみにピント合わせはMB70Xの自動フォーカスで合わせたはずだが・・・。
次に結構色収差が気になった。上手のドットならべ絵に、さらにRGBドットも入れてみた。次の上半分がお手書き絵を拡大したもので(元画像)、下が最大望遠で撮影したものだ(投映映像)。
結果!
ドットがずれとる。なぜ・・・。
3液晶ならわかるが、DLPでずれるとばどういう意味だ?
頭をひねった映像である。
よく見ると赤のドットが下に1ドット(かな)ずれている。青も0.2ドット上にずれている。これはいったい・・・。DLPプロジェクターなので、液晶のずれとは意味が違う。
まず頭に浮かんだ原因をメモする。
・入力前のRGB信号にずれがある(PC、ケーブルの問題)
・プロジェクター内の光路中に光の波長による屈折率が異なる
・光源に自動車用ランプを使ったことに起因する
・プロジェクター内の取り外した意味不明ガラス板が原因→当然もっともあやしいが
※追記
次回の記録で詳細を記すが、結論として意味不明ガラス板は冤罪であった。
上記問題点を修復した時に光学系をじっくりみたが、どうもRGBのずれは光学系の問題のようだ。DMD前に屈折レンズがあるため、これに起因する色収差と結論づけた。このプロジェクターは光軸がかなり上向きなのだが、光軸をもっと水平に近づければあるいはRGBずれは少なくなるかもしれない。しかしそれには大きな改造が必要なのでこの問題は棚に上げる。