O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

4-3.赤外カットフィルタの除去改造

■赤外カットフィルタの替わりに入れるクリアフィルタ
  先日、EOSの赤外カットフィルターを外した時に、代わりのクリアフィルター(レンズ保護フィルター)を入れる話が出たが、その話を少し進める。今日ハードオフでさらに一個SKYLIGHTフィルターを購入した。これで手持ちのフィルターは2個となった。

                      右:Kenko SKYLIGHT Φ55                フィルタ直径Φ52mm 厚さ:2.5mm
                      左:Kenko MC SKYLIGHT [1B] 58mm フィルタ直径Φ55mm 厚さ:2.1mm

 

左のはクリップで留められているから分解は容易だが、右のは力任せにはめ込んでいるので、はずすには勇気がいる。また左の方がよりピンクに見える。MCのフィルター特性を下記に記す。

 

700nm以上の特性がわからないが、まあ赤外カットフィルターの代わりのクリアフィルターとして入れて問題なさそう。問題はうまく四角くカットできるかだな。昨日ヤフオクでガラスカッターを購入したのだが、失敗しても後があるという状況にしたかったのでもう一枚フィルターを購入したわけである。

 

■クリアフィルタのカット
  次のステップとしてガラスカッターを購入。

 

厚さ2.5mmのほうをカットする。ガラスカットのやり方を調べていざチャレンジ!カッターの角度を決めて”チー”と切る・・・まではわかるが、最後の”パリン”とするのは対象物が小さくかつ丸型なのでちょっと難しそう。まずガラスカッターでキズをつけ、それを割る方向に楊枝三本を固定し、万力で挟みこんでぱりんと割った。

 

こうして

 

こうして、万力を”くきっ”と回すと・・・ぱりんと割れました。
同じようにして割っていく。

 

このように四分割した後、縦方向には万力で端を持って手で割った。


人生で初めてのガラス切りなので記念として動画も載せよう!
こうしてめでたく四角形のガラス板が2枚切り出せました(真ん中はIRカットフィルター)。割った端面はけっこうでこぼこしていたが台所の砥石で整えた。

 

せっかくなのでフィルターの特性を見てみよう。太陽光をスリットに通し反射の様子を比較してみる。まずはIRカットフィルター(光は右から入射)。

 

青色成分をより通過させている。そのうちスペクトルも見てみよう。
次に今回切り出したクリアフィルター。

 

確かに特性はかなり違うようだ。赤色系がより鮮やかに写りそう。

 

■EOSの改造(赤外カットフィルタ除去とクリアフィルタ組込)
  いよいよEOSの赤外カットフィルタの除去とクリアフィルタの組み込みを行う。初代EOSを分解して要領はわかっているので、さっさか分解していく。一度来た道なので迷いなく進める。・・・はずだったが、IRカットフィルターの枠をはずす時にトラブルに遭遇。初代EOS分解時はけっこうすんなりと枠ははずれたのだが、二代目の枠はなかなかはずれない。どうやら枠を止めている接着面の状況の個体差のようだ。しかしそんな冷静な分析は後からできるもので、”一度来た道”とばっかり勢い良く進んでいたものだから勢い余って枠の一部を破損してしまった。下写真のように左下の一部を折ってしまった。

 

こちらがイメージセンサ側。接合面に接着剤の一部が残っている。

 

まあいい。枠は初代の分を使うことにする。初代の枠に今回切り出したクリアフィルターをはめる。黒のシリコンを接着剤代りに使った。しかしシリコンがちょっとフィルター側にはみ出た。雑な仕事だ・・・。ジャンク品の再利用でなかったら慎重になりすぎて先に進めないだろう。ヤフオクハードオフ万歳!!!

 

左にIRカットフィルターを装着した枠、右にクリアフィルターを装着した枠。

 

あとはさっさか組み立てていく。次回撮影が楽しみだ。