O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

5-2.旋盤のレストア10(ボーリングバー台座とワイパー部加工)

5-2.旋盤のレストア10(ボーリングバー台座とワイパー部加工)
■2016年4月
 
気が付けば、旋盤レストアの項目が10まできてしまった。旋盤を購入したきっかけは望遠鏡関係のパーツ製作だったと思うのだが、いつの間にか天体撮影はおあずけで、旋盤いじりに夢中になっている。その間に季節は流れ、オリオン座が西に傾いている。バラ星雲を撮りたかったのだが季節的に過ぎてしまったようだ。まあ、趣味の話なので時間に囚われる必要はないよねぇ。

旋盤の話に戻って、切削用のバイトの話題。刃を研ぐ技術がまだまだ未熟なので、交換できる超硬チップに前々から興味を持っていた。バイトホルダーは持っていないが、まずはチップをヤフオクウォッチしていた。適当に安値で入札してみたら(誤って)2つ落札してしまった(笑。それぞれ1漱石
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超硬チップは初めて見たのだが、先端ってあまり尖っていないのねぇ。なんかこれで削れるのかなという疑問はある。
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黒い方はもうちょっと尖っているようだが、それでも刃物という感じではない。
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いずれにせよ、バイトホルダーを作らないと使えないので、こいつの切れ味を体感できるのはかなり先になるだろう。

さて、ボーリングバー台座の製作に移る。
まず、台座固定用のピンを製作。ステンレスの平行ピンを買ってもよかったが、金額的にちょっと高価だし(貧乏~)、余っているボルトから削ることにした。
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ピンは前後で二本必要なのだが、まず①と②を切削。ちょっと寸法的にゆるかったので、ぴったりサイズの③も製作。
で、まずは③のピンを台座穴に差し込んでみた。ちょっときつい感じ。でもこれを金槌で叩き込めばぴったりになるはず、と叩き込んでみると・・・・
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曲がった~~~!。まだまだぴったりサイズに切削する技術は貧弱だな(^^ゞ
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曲がった③を抜くのも結構必死であった。ぴったりサイズはあきらめて多少ゆるい①と②を使うことにする。
次は台座の穴あけ。まず台座をクロステーブルに取り付け、センタードリルで案内穴をあけて・・・
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Φ5のドリルで穴をあけて行く。旋盤での穴あけは初めてなのでドキドキしながら送りハンドルを回していく。そして貫通! 万歳~!
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ドリルサイズをΦ6、Φ7と順に大きくしていく。初めこそワクワクしながら送りハンドルを回していたが、すぐに飽きてきた。穴あけってあまりミスする要因がなく、ひたすら送りハンドルを回すだけ。”退屈~!”
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最大径のドリルであるΦ9.5での穴あけ完了。
最後はΦ12のエンドミル。
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これで穴あけ完了。
カナのこでスリット部分(スリ割り)を切って・・・
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ボーリングバーの台座完成である。
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うむ、かっこいい。
我が家唯一のボーリングバーを取り付けてみる。
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あと、最近買ったΦ12.7のドリル。といってもこいつはテーパーなので、ちょっと加工しないと使えない。
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次はベッド部のワイパー製作の話。
前回のプーリー切削時、粉状の切子が大量に出た時、途中から往復台の動きが固くなり終盤はほとんど動かなくなった。これは往復台とベッドの隙間に粉状の切子が入り込み、目詰まりを起こしたのだと推測する。事実、その後に往復台を分解清掃したら滑らかに動くようになった。この問題を解決するため、往復台にゴムのワイパーを取り付ける。まずは穴あけ&タップ切り。
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Φ3のタップ切りなのだが、途中集中力が途切れタップを折ってしまった。折れたタップを抜こうと努力したが抜けなかった。しかたないので、すぐ横にもう一箇所穴あけ&タップ切り。
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ネジ部と固定用の鉄板が完成。右側の穴の間隔が広いのはタップを折ったために穴をあけ直したから。
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そしてゴムをカッターで成形してワイパー部完成。
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組み上げた様子。往復台を手で押してみると、適度な抵抗があるがスムーズに動いている。なかなかうまく機能しているようだ。

後日談(2106年7月)
ボーリングバー台座なのだが、ちょっと穴がゆるすぎて締め付けボルトを相当締めないと固定できないという不具合があり、ついには一本ボルトをねじ切ってしまった。ということで少し改造する。まず穴の横の小さい穴を貫通させる。
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そして金ノコでスリ割を入れる。
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これで締め付けボルトに過度な負荷を掛けなくてもしっかり固定できるようになった。