■2016年8月
リューターだ。リューターが必要だ。刃物を研ぐにはハンドリングのしやすいリューターを入手しなければ。ということで購入したのは、マブチ540モーター(のジャンク)。3銀貨で購入。こいつは昔ラジコンカーでお世話になったモーターだ。
手元に届いたモーターを回してみると、ガリッっといって回らない。よくよく見るとモーター内部に小さなナットやらワッシャが入っていた。爪楊枝とピンセットで取り出すとビューンビューンと回りだした。
次にモーター軸と百斤で購入したダイヤモンドディスクを接続するジョイントを製作。

ぴったりの穴をあけるのは無理だったので、多少がばがばの穴をあけ、薄いアルミシートを挟んで固定。

そして木材で固定部を製作し、使い道のなかった単Ⅱ充電池を動力源とした。非常にやっつけ作業であったがこれで暫定完成。
ちなみにリューターは百均でも売っていた。単三2本で動くのと4本で動くのが(600円と800円だったかな?)。でもなんかそれを買ったら”負け”みたいな気がして・・・。

ためし研磨として折れたM3タップの再生から。

旋盤にくわえて回し、リューターで研磨する。

一応できあがり。こんなんでも使えるだろう。

次はエンドミルの研磨。Φ8のボーリングバーは丸刃になっており、刃も欠けている。こいつを平刃にする。

こいつはダイヤモンドディスクで平らに削る。

切削完了。しばらくは側面切削だけなので刃付けは必要に迫られたら行う。

先端4mmほどを切断する。ダイヤモンドディスクで切断するつもりだったが、もうすでに円周先端のダイヤモンドは剥がれてつるつるになっていたので、グラインダーの切断砥石で代用。

ちょっと騒音が大きく近所迷惑だった(汗。

先端をリューターで研磨して完成。こいつの刃付けも必要に迫られてからね。

さあ、いよいよ本命のボーリングバーの製作。Φ12.7mmのS45C材を使用。
まず、旋盤を使用し、研磨したての8mmと12mmのエンドミルでおおよその形状を削りだす。エンドミルを研磨したのでさくさく削れた。

そしてリューターでちまちまエッジ部を削る。

シャンク部を12mmに削る・・・、のだが芯押し台がないからか、主軸のガタからか切削面ががたがた。

カナやすりと布やすりで仕上げていく(もやは旋盤ではなくなっていく・・・)。

さあ、チップを取り付けて完成。

さっそく試し削り。刃先を芯高に合わせて・・・

ナットの内側を切削。うん、ちょっと荒れているが人生初の内グリということで記念撮影。
