■2017年4月
実家から大量の三輪そーめんやらラーメンが送られてきた。大変ありがたく頂いている。そして当然空き箱がでる。そう!前に来た道。ゴディバケーキを頂いた時も空き箱で遮光フード初号機を製作したのでした。そして植毛紙を手に入れた今、新しい遮光フード製作への要求が高まるばかりであった。
そして製作開始。初号機は巻いただけの輪っかだったが、今回は遮光環もつけて遮光フードとしての性能をもっと上げる。材料はもちろん頂いた三輪そーめん空き箱。

まず外形を形成する。画用紙を木工ボンドで接着。画用紙のリブ部は5重に巻いて強度を確保。最上部は斜めにカットし、リブ内面の反射光が鏡筒内部へいかないようにする。

内側には3枚の遮光環をとりつける。このあたりで材料(三輪ソーメン空き箱)が不足してきたので、リブ部は別のダンボール空き箱を使う。ダンボールだとなんとなく安っぽいつくりになるが、いまさら新しい材料を入手する気もない。

遮光環の取り付けが完了。主鏡から見てフード側面は見えないように遮光環の高さと配置位置を決めている。

内面をつや消しスプレーで真っ黒に。内面の反射は結構でるよねー。ここも植毛紙はっていこう。

ちょっと雑ではあるが、内面に植毛紙貼り付け終了。

フード越しに外をのぞくと、遮光環の先端面のみからの反射だけが見える。遮光環の裏側には(外からの)光が当たっていないので植毛紙をはらなくてもいいようにも思えるが、やっぱり貼りたいよね。

遮光環のサイズ(+ちょっと内径を小さめ)に植毛紙をちょきちょき。内側の切り口部はマジックでエッジ部を塗り反射を抑える。内側部は1mmほど遮光環からはみ出る形とし、この植毛紙が遮光環のエッジの役目を担うことになる。

遮光フードの外から見るとテカテカした下地(つや消し黒)があちこち見えるが、それは今回気にしない(本当はかなり気にしている)。

内側から見ると、基本植毛紙しか見えない。一部遮光環と側面のつなぎエッジ部から下地が見えているが、ここは一次外部光が入り込まないところなので無視する。

遮光フードの初号機と二号機

まだ植毛紙を貼っていないR-100Sの鏡筒にフードを取り付け撮影。

かなり露出を開いての撮影なので鏡筒内面は盛大に反射しているが、フード部は遮光環のエッジ部がわずかに光を反射しているだけだ。遮光フードとして十分機能しているもよう。重さは196g。意外と重いねぇ。

フードをつけて鏡筒を覗き込む。主鏡周辺までは光が届かないようで真っ黒。
これで迷光対策は万全だろう。
※いや、ちょっと残ってる。斜鏡のスライド機構の隙間・・・。
まだ植毛紙はあまってる。R-100Sにも貼ろうと思って2枚買っていたのだ。
R-1000では木工ボンドで貼ったが、R-100Sは鏡筒が短く手が中まで届くので両面テープで貼ってみる。まず鏡筒内側にびっしり両面テープを貼る。

そして植毛紙を丸パイプに巻いて貼っていく。まずは開始位置をしっかり合わせ貼っていく。

両面テープは1/3周くらいはがして貼り、はがして貼りを繰り返す。

最後は植毛紙の端に貼っておいた両面テープで貼り付ける。

植毛紙はマスキングテープの小片で丸パイプに固定している。この小片を手を伸ばしてはがしていく。

うまく貼れた。両面テープ作戦は大成功である。
R-1000では木工ボンドを使ったが、この両面テープ方法は思った以上に貼りやすく、今後はこの両面テープ一択でいいんでない!と思う。

斜鏡スライド部固定用のボルト板も植毛紙を張る。

なかなかいい感じ。

遮光フードをつけ、植毛紙あり/なしの比較。

植毛紙ありは黒々としている。鏡筒先端の固定ナット部が光を反射しているので、ここにも植毛紙を貼っとこうね。
最後にR-1000と同様、主鏡周辺にも植毛紙を貼る。

これで植毛紙作業はほぼ終了となる。効果の確認はこれからであるが、見た目にも雰囲気的にも植毛紙はすばらしいの一言だ。価格的にも負担は少ないので、今後光学系にはすべて植毛紙を使うつもり。
ゴディバ製フードが不要になったので、その材料を使いガイド鏡のフードを製作。
遮光環なしのタイプだが、内側に植毛紙を貼っているので無いよりはましだろう。

いままでのフード部分にさして使う。そのフード部分の内側も植毛紙を貼っている。できれば鏡筒内側まで貼りたかったが、もう植毛紙が足りません。

新型フードを装着した勇姿(^_^.)。

これまで天頂付近の撮影ではガイド鏡にマンション上層階の明かりが降り注ぎ、背景がカブってしまいガイド星が検出できない事態がたびたび発生したが、これで少しは改善されるだろうか。はやく確認したい~! しかし植毛紙を貼りまくってからは一切星空が現れない。春は天体撮影には向かない季節なのだろうか?。はやく晴れて~!(T_T)/~~~