O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

3-5.結露対策その4(発泡ウレタン断熱)

3-5.結露対策その4(発泡ウレタン断熱)

■2018年2月
  壁の断熱についても本腰を入れた処置を行う。まずは現在の壁内部の様子を把握してからで、そのためには新兵器が必要だ。内視鏡(下写真)である。前からほしかったのだが、私の趣味のためというとなかなか大蔵大臣から許可が出なかったが、今回の件(家のメンテナンス)と申請すればすんなり許可が出ましたよ(笑。
といってもヤフオク漱石さん一人だったけどね。

  しかしこれが結構有能。今後いろいろな状況で活躍してくれそう。

カメラを入れるために石膏ボードに覗き穴をあける。すると穴からだらだら~っと冷気が流れ出てきた。断熱性能はまだまだ改善できそうな感じである。その穴にカメラを差し込んで中を覗いてみる。

壁の中はこんな様子。外壁内側に吹き付けた発泡ウレタンの断熱材と室内内壁である石膏ボードの間には2cmほどのすきまがある。石膏ボードは白いウレタン材のようなもので外壁の発泡ウレタン断熱材に接着されているようだ。

動画で見るとこんな感じ。
この隙間を発泡ウレタンで埋めて断熱性を改善するという作戦である。
発泡ウレタンはエアータイト社のものを購入。”気まぐれセット”というパックで、ばらばらの色のスプレー5缶と洗浄液1缶がセットになったもの。漱石さん6人ちょっと。1缶で25Lとのことで、和室だけなら2缶で十分だと思う。うまくいけば他の部屋も断熱処理してみたい。

  さて作業に入ろう。まずは養生から。石膏ボードに穴をたくさんあけて、その穴から発泡ウレタンを注入する。作業中、石膏の粉がたくさん発生するため生活空間を守るためにビニールシートで完全密閉。

作業空間はダンボールを敷いて養生完了。こんなに本格的な養生は初めてだ。といっても百均のビニール袋(90L)とクラフトテープを使用して実質90円くらいかな・・・。

壁や柱側面部の石膏ボード面にΦ8の穴を10cm間隔であけていくのだ。

穴あけには木工ドリルを使う。勢い余って壁裏のコンクリート部まで到達しないようにストッパーを即席で作る。マジックの柄の部分を木工ドリルに差し込んだだけだけど。

そして穴あけ。とにかくどんどんあけていき、あっというまに終了(^^)/。

足元には石膏の粉が飛散。後片付けに時間がかかる (T_T)

そしていよいよ発泡ウレタンの注入。
この歴史的瞬間は動画で撮影。
途中で発泡ウレタンが暴発(1分25秒)。
穴がボード裏の空間につながっていなかったための暴発でした。穴あけ時に石膏ボードは貫通しているのだけど、穴の裏が石膏ボードを取り付けている接着剤部分であったため。
  ノズル周辺にくっついた発泡ウレタンをティッシュでふき取ろうとしたけどウレタンの接着成分のせいで粘着性が高くティッシュでは歯が立たない。布のウエスを用意しておくべきだった。

  どれくらい注入したらいいのかよく分からなかったのだが、上の動画では注入しすぎだな。この半分から1/3の量でよさそう。発泡ウレタンは数分かけて膨らんでくるので、「ちょっと少ないかな?」という量でいいようだ。

発泡ウレタンが2缶もあれば和室の壁処理はいけるだろうと踏んでたけど全然足らない。下の写真のところまでですでに3缶使った。

いや、3缶使ったというけど実に無駄遣いですなぁ。相当量があふれ出して足元にはまるでチェルノブイリの像の足のようなものが出来上がった(笑。
でもまあ、この像の足の体積は10Lもないくらいだから1缶の半分弱が無駄になったということか。いや、でも壁にへばりついているう○このようなものの体積も合わせると20Lくらいが無駄になっているかも・・・。

上のほうでも2箇所、発泡ウレタンの暴発があり、ウレタンが飛散している。
養生シートがなければこの飛散物が(妻の)服に飛び散り、それこそ大惨事。激烈な叱責にあっていたことであろう (._.)。
 
暴発のせいで両手も大惨事。お風呂に1時間入ってふやかして、できるだけウレタンをはがした後の撮影。いや~、ウレタンの接着力を舐めていたわ~ (^^ゞ

左側の壁の処理にあたっては、この暴発事件を回避するためボードの穴が背面空間に貫通していないところをマークし、そこには発泡ウレタンの注入は行わないことにする。

和室の壁の処理は2缶で足りる!  ・・・とか言ってたけど全然足りず5缶を使い切ってしまった。慌てて2缶を追加発注。でもエアータイト社のは送料も合わせた金額が高く、今度は日本アクア社のを購入。寒い日では30℃ほどのお湯であたためたほうがいいとの情報を見たのでやってみる。

エアコンのダクト穴も埋めてしまう。この部屋でエアコンは設置する予定もないし、どうせこの上に断熱ボードを貼り付ける予定だし。

でもまだまだ発泡ウレタンの発泡エネルギーを把握していない。ダクト穴の8割りくらいが埋まるようにスプレーしたのだが、モコモコと発泡して下写真のようにまた像の足ができた。

でも他のところはまあまあ適切な量を注入できた。最後ちょっと足らなくなったので、急ぎコーナンで追加の1缶を購入。

数日後に後片付け。あふれ出したウレタンをカッターで切っていく。サクサクっと切れる。

ここでコンセント部をまじまじと見てみる。なんかコンセントの穴からもウレタンが溢れている。発泡ウレタンなめてたわー。ここは最初に注入した場所なので要領がわからずどんどん注入してたもんねぇ。

結局無駄になったウレタンは20Lほど。1缶分が無駄になったということか。まあこれくらいなら許せるかな。

結局8缶を使用。エアータイトは5缶で6.5漱石、日本アクア社は2缶で2漱石。いずれも送料込み。で、ロックタイトコーナンで1漱石でした。性能的にどうかは比較が難しいが、日本アクア社のがどの向きでも使えるので使いやすい(安いし)。

そして壁紙をべろべろ剝がして行く。

ウレタンを注入した穴部分もカッターでツライチ切り取る。はじめこの穴の処理はどうするのだろうと思っていたが、ウレタンが硬化後は結構カチカチになるので、この上から壁紙を貼っても問題なさそう。

コンセント部分の復旧もやっていく。カバーも貼り付いていて慎重に外した。中はウレタンでパンパン。
イメージ 28
でもまあウレタンなのでラジオペンチで毟れるので、どんどん掘っていく。

なんとか発掘終了。

発泡ウレタンは電線を侵食するとの情報も見たのでいろいろ不安になってきた。まあコンセントは交換するとして、このキャブタイヤケーブルは大丈夫だよね・・・。
 
  ちょっと話戻って・・・
お湯で缶を温めたら勢い良く注入できるようになったのだが、調子に乗って注入しているといきなり”バコッ”と大きな音がした。前日に充填した所で、少し充填不足かな・・・と思い、一箇所ウレタンが飛び出していない穴に補充のつもりで充填したのだが。どうやら一箇所の穴以外はすでに充填されていて空気の抜け口がない状態で石膏ボードが爆発したもよう。壁紙を剝がして見ると壁が内部爆発していた。まあこの上に断熱ボードを貼り付ける予定なので、どうせ見えなくなるところなのでいいけどぉ~。

天井の壁紙(天井紙?)をはがすとコンクリートがむき出し。まあこれは把握していたが、そのコンクリートがどっぷり濡れているのだ。これはなんかショック。ものすごくショック。結露というより、水を透過するコンクリートで外の水が流れ込んでいるような雰囲気。でもこれは確かに結露。普段暖房をしない隣の部屋の同じ部分は特に結露していないので、やっぱ結露ですよね。

やっぱりコンクリートはだめだよね~。安藤忠雄さんには申し訳ないがコンクリートの家は温かみを感じないよねぇ。まあ断熱処理されていないのが問題なんだけど・・・。
※なぜ安藤忠雄の話かというと、近所に彼が設計したコンクリート打ち放しの個人宅があり、こういう家もいいかな~っと思っていたので
 
これで発泡ウレタンの壁内注入は完了。
壁をたたくと明らかに音が変わった。ボンボンという音からカンカンという硬い感じの音になり、中が詰まっている感じ。