O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

7-8.給湯器(エラー140)の暫定修理

7-8.給湯器(エラー140)の暫定修理

■2018年3月
   すこし前の話。寒さが一番厳しい季節に給湯器に異常が発生した。
突然「ぷぉぉぉ~~ん」とかいう音とともに、操作パネルに14と0の文字が交互に表示された。給湯器の電源を入り切りしたら普通に使えたのだが、数日後に完全に使えなくなった。「うわ~、給湯器壊れたよー。」
この給湯器はもう20年近く使っているのでまあ寿命かな、と思い慌てて給湯器の見積もりを取ってみたのだが・・・
         
         ”14万円”
                                            ・・・高い。

いや、普通に考えたらそんなもんだろ。昔の記憶では20万円くらいだったので、逆に思ったよりも安かった。相対的にはね。しかし絶対値が高い。
どうしたらいい? まずは知識をつけねば。今回の見積もりは何の知識もなくネットでの見積もりをしたのだが、給湯器にもいろいろある。要求仕様を下げて安く上げる方法だっていくらでもあるはずだ。
私の研究結果としては(何を大げさに話している?)、給湯器は大きく分けて下の3つの形式に分類される。下に行くほど高級となる。
 
 
■形式1:オートストップあり
 ・低価格
 ・お湯張り時は蛇口を手で開く。
     タイマーで自動的に止まるが、その後一定時間内に蛇口を閉める必要あり
 ・気になる点
     お湯張り時に蛇口を操作するのがめんどくさい。追い炊き、差し湯ができない
■形式2:高温水供給式タイプ
 ・我が家の給湯器
 ・お湯張りはボタン操作だけ。停止も自動。差し湯もあり。
 ・気になる点
     使い勝手は今までと同じなのでほとんどなし。追い炊きは衛星上なしでいい。
■形式3:フルオート
 ・高価
 ・追い炊き機能があるので、お湯の温度を常に一定に制御できる。
 ・気になる点
     我が家のバスタブの穴は1つなので、そこから改造が必要。

価格を優先して形式1か、差し湯のある形式2か悩んでいたが、それより何より一刻もはやくお風呂に入りたい。一度、なべ3つでお湯を沸かして(10回くらい)お風呂に入ったが、ものすごく労力がかかり、かつヌルい。
暫定処置でもいいから ”今日、なみなみとしたお湯に浸かりたい!”
ということで給湯器のカバーを開く。ネット情報ではエラー140は温度ヒューズの断線らしい。なら温度ヒューズを直結してやればいいんじゃね? 
   
   そだね~

と軽い気持ちで温度ヒューズ直結の方向に舵を切る(まねしちゃだめだよ)。
下写真の白いケーブルが温度ヒューズ。抵抗を測ると数オームなので完全に断線はしていないようだが、抵抗値が経年変化で敷居値以上になったということか?
とりあえずコネクタをはずしてワニ口で直結。

これでエラー140はまったく出なくなった。でももしも給湯器が火を噴いても安全停止しなくなる。そしたら火事が・・・。

まあ我が家はマンションで給湯器の周りは鉄筋コンクリートの壁があるだけなので、火事にはなりにくいだろうが、とにかくこの状態のまま使い続けるのはまずい。
お湯を使うときはこまめに給湯器の様子を見に行っており、気疲れが大きい。
 
 でも、これで時間的余裕ができたので、おちついて給湯器の交換のための情報を集めよう!              ・・・ かなぁ   と  思ってたんだけど、なんか給湯器が絶好調なので、このまま使い続ける方向に舵を切る(ダメな選択だと思う)。
だって、温度ヒューズだけの問題であれば、こんなちょろっとしたたぶん実売価格500円くらいのセンサのせいで、大枚はたいて給湯器の交換をしなくてもいいんじゃね!   ・・・って思うよね、普通(くどくど言い訳が続く)。
でもこの温度ヒューズ、古い機種なのでサポートはしていないようだし、詳細な仕様もよくわからない。でもまっ、”温度ヒューズ”ってな名前からして、熱くなったら切れたらいいんだよね。じゃあその辺の温度ヒューズ使えばいいじゃん(てきとーになってきた)。
アマゾンで温度ヒューズを購入(120℃遮断のもの)。10個で150円とか安すぎでしょ。ちゃんと機能するの?とも思うが10個の直列接続なので、1個くらい機能しなくても(たぶん)大丈夫。

この温度ヒューズを10個直列に接続して、ケーブル状の温度ヒューズを製作。はんだ付けしていくのだが、1つはんだゴテを長くあてすぎたので温度ヒューズが切れてしまった。あ~あ。  いや!ちゃんと温度ヒューズが機能していることを確認しただけだよ(嘘。予備としてもう10個購入しているからそちらを使う。

温度ヒューズを収縮チューブで覆い、片側にコネクタを接続。

この段階でオリジナルの温度ヒューズを切断して取り外し、まじまじとどういうものか確認。張力を受持つ芯材のまわりに熱で融断するはんだのような線がまきつけられている。ライターであぶると、はんだのように溶けた。こんなものであれば、はんだを使っての自作もできたな。きっと。

問題はこの温度ヒューズを熱交換器に巻きつける方法。本来は熱交換器を取り外しての作業らしいが、そんな手間をかけるのは不可能。自作した温度ヒューズのコネクタの未接続側を熱交換機の背面に差し込んでいき、反対側から引っ張り出した。

そしてコネクタをハンダ付け。初めからコネクタをつけていると、ひっかかって、熱交換機の裏側を回せなかっただろうとの作戦である。

これで給湯器も完全復活(かな?。
多少の疑念は残るが、10個の温度ヒューズのいずれかが120℃以上となれば緊急停止はするはずなので、安心感はかなりアップした。
とはいえ、これはあくまで暫定処置なので、できるだけ早めに給湯器を交換しよう(←あまり真剣にそう思ってないけど・・・)。
※なお、このような処置は何が起きても自己責任となりますのでご了承ください。