O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

4-3.紫電(20D)製作開始(その1)

4-3.紫電(20Dmono)製作開始(その1)
■2018年10月
 
  EOS 20Dのモノクロ化も見通しが立ってきたので、いよいよカメラの製作に入る。まず決めなければならないのはカメラの名前。
   君の名は・・・   紫電
なぜ紫電なのか?それは現設計が最終形ではないという意思表示。人生は常に”その先”を見据えなければならない。現状で満足してしまえば進化はないのだ。”その先”へ足を踏む出す意思が人生には必要だ。だから最終形ではない。次のメジャーバージョンアップをすれば”改”が付けられる。それこそ最終形!その名前を冠する改造が施されるのかははなはな疑問だが、その余地を残しておくことには大きな意味があるのだ   ッグホッ!(のど詰まった)
  と意味の分からないことを書いているが、つまりは最終形は”紫電改”と決めているので今回は紫電にした。えっ?そんなに戦闘機ファンかって?いや、まぁ子供の頃よくプラモデルを作った程度で、そもそも紫電紫電改も作ったことはない。軍艦から始まり戦車と来て、続きは戦闘機かなぁ・・・程度。個人的には零戦のほうがかっこいいと思っているが、紫電改には何か特別な響きがある。
  こどものころは紫電改は”しでんかい”と思っていた。しばらくして紫電の改良型ということを知って、”しでん・かい”かなぁとずっと疑問に思っていたが、この前ニュースで紫電改のレプリカ機の話が出た時は”しでんかい”と呼んでいるよねぇ。まあイントネーションの問題なんだけど。
とにかく紫電改には最終形というイメージなので、その一歩手前ということで紫電命名したというわけ。フルネームは紫電(EOSモノクロ20Dシステム搭載機)なのだが少し長いので、紫電(20Dmono)とする。
  基本仕様は
  ・モノクロ冷却機
  ・5連ホイール
  ・ガイドカメラ搭載
である。
設計図面は下記の通り。ガイドカメラ周辺の構造はまだ詰めていないが、とにかく製作を始めないとなかなか進まないのでケース部の製作から始める。

ケースは1mm厚のアルミ板。JWCADもだいぶ使えるようになってきたので、それで図面を書いてアルミ板にのり付けして穴位置などを決める。

まずはアルミ板の切断から。

ケースの組み立てはアルミろう付けでおこなう。アルミのろう付けは結構難しいとの話なので、端材で練習して採用の有無を判断する。

ろうづけ棒にも難易度は⑤とある。でもホームセンターで売っているんだからそんな特別な技術はいらないよねぇ。端材に穴をあけて電線ワイヤーで縛って固定する。今回のろう付けのためにセメントレンガを4つ購入。ほんとはかっこよく耐熱レンガにしたかったが、価格的問題もあり・・・(ごにょごにょ)

いざ!ろう付け練習開始。
 ※アルミろう付けはボディクラフトさんの動画を参考にさせて頂きました。ありがとうございます。
結果は思ったよりはうまくできたのだが、熱で結構アルミ板が歪んだ。ケースの組み立て時はろう付けの綺麗さよりも熱による歪みの方に気を付けたほうが良さそう。ろう付けはスポット溶接っぽくてもいいので、バーナーで炙る時間を短くし、歪み抑えるように作業すべし。フラックスも少な目に塗るように心がけてね(俺への忠告)

それではイザ本番。
まずは穴開けとアルミ板曲げ。

接合する箇所は小穴(Φ0.9)をあけて、電線でしばり固定。

そしてろう付けチャレンジ。前回の練習動画を何回も見て考えた方法を採用。ロウ付け部分にフラックスを塗り、ロウ付けするところにアルミ棒を切断して置きロウ付けする。
一回目は微妙な出来。二回目はどうかな? 
結果は微妙(笑。

うまくできたところもあるが、大穴が空いたところもある。やっぱりアルミのろう付けは難しかった。

局所的に熱するのが難しくて目標の周辺に穴が空いたり、へにょへのになったり・・・

なんか周辺がどんどん溶けていき怖い。5分や10分でヤマトが溶けてしまうものでもなかろう(by沖田艦長)・・・と思っていたが、ほんと一瞬で溶けちゃう。

これ以上熱を加えるとヤマトが・・・、もとい、紫電のケースが崩壊しそうで作業中止。残りの部分は接着剤でなんとかならんかと思い端材をエポキシで接着し強度確認。

やっぱエポキシではちょっと強度不足の模様。バーナーの温度を上げれば短時間でろう付けできないかな?と思い、別のボンベ(HP200)を購入。R200より火力がちょっとあがるようだ。

そして再チャレンジ!
なんかあちこちが溶融…(*゚。゚)m。

筐体もぐねぐねに。

大穴があいたり・・・
でもところどころはうまくできてる。

なんとかあちこちろう付けし、筐体の強度はある程度OKとなった。
ぐにゃぐにゃだった筐体もあちこち叩いたり押したりしてなんとか平面にした。

あちこち穴が開いていたり、接続不足なところがあるので、エポキシパテで補強する。どの程度の強度で接合できるか端材で確認する。パテだけ(左)と、接着面にエポキシを塗ったもの(右)の強度を比較。

強度的にはそれほど変わらないが、エポキシを塗ったほうがパテの接着が安定するので、パテ盛りする時は下地にエポキシを薄く塗る。

最後に筐体前面(フィルターホイールを装着する面)の大雑把な平面を出す。

綺麗な平面とは言えないが、別に精度が求められるところでもないのでよしとする。

6㎜角材をカットしてフィルターホイールハウジングの製作の準備に入る。

■評価と反省点
アルミのろう付けによるカメラ筐体の製作はとりあえず第一歩を踏み出した。
筐体の見栄えは落第点だが、まあ見栄えを気にする段階でもないのでこのまますすめよう。今回は穴をすべてあけてからろう付けを行ったが、これが失敗の一因だと思う。ろう付けをすべて終えてから穴をあければもう少しうまくできると思う。
 
追伸
  無駄なロウ付け部やパテ部の整形には手作りリューターを使っていたのだが・・・

途中から回転がおかしくなってきて、モーターもすごく熱くなった。
よく見ると軸受けがガタガタに・・・。

ばらしてみるとブラシなどは全然大丈夫だけど、ローター部が磁石にあたっていた。
軸受けだけをなんとかすればまだまだ使えるのに(・・;)。
いつかベアリングを組付けてみたい。

カメラケースをもう少しきれいに仕上げたいので、リューターをアマゾンで購入。

 

ずっと前からリューターが欲しかったのだが、そんな頻繁に使うものでもないのでケチって手作りリューターを使っていた。しかし今回モーター軸受けのガタを見て踏ん切りがついた。といってもやっぱりみみっちいので2300円のもの。
ミニルーターは1300円くらいからあるので、一番安いやつを買おうと思ったが、レビューをいろいろ見てみると結構ちゃちい感じだしパワーも少なそう。今回の購入にあたってはある程度パワーがあって堅牢なものが欲しかった。購入したものはレビューに”ベアリングが入っている”という雰囲気の記述があったのでそれを理由に選んだ。
ポチッた翌日に届いた。どんな感じか夜中にちょっと使ってみたが、壊れた手作りリューターよりはパワーはないが回転がスムーズでまあいい感じ。回転数は14000rpmでちょっと不満(仕様では5000~14000rpmと書いているが可変ではない)。もっと安くて18000rpmまで可変可能なものもあったが、そういうのは電気的に壊れそうなので、この選択でよかったと思っている。そういう安いのは重さが250gとか軽いのに対しこれは500gと重めなのも選定理由。重ければ丈夫というものでもないけど、軽いよりは重いほうが丈夫だよね。レビューにあったベアリングとはボールベアリングのことかは不明。こんど分解して確認してみよう。あと、ダイヤモンドディスクが10枚ついていたり、ドリルや砥石もいっぱいついていてまあ満足。なんか立派なケースは過剰な気もするけど、ないよりあったほうがいいよね。