O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

7-9.インターホンの修理

7-9.インターホンの修理

■2019年1月
 
  我が家のインターホンが壊れた。まあ築20年近く経つマンションだし、他の部屋のもどんどん壊れていたので、ついに我が家の順番が来たというだけの話ではあるが。しかしマンションでインターホンがないとなんと不便なのだろう。オートロック付きのマンションなので外部からのアクセスが完全に断ち切られる。故障した初期の頃はチャイムは鳴るが通話はできず、かつオートロックの開錠もできなかった。宅急便だと分かっている場合は、チャイムが鳴ったら大急ぎで一階ロビーまで走って行って受け取っていたが、そのうちチャイムも鳴らなくなった。宅配便とかは宅配BOXがあるのでそれほど困らないが、代引きとかカードなどの直接受け取らなければならないものは受け取れなくなった。修理を依頼する時間がなかなか取れず、外界と断絶された時間をしばらく送っていた。

 

  しばらくして妻がぽつりと、「ねぇ、ちゃちゃっと直してくれない?今までもなんでも修理してたじゃない」とか言い出した。しかしインターホンの修理なんてできんだろ・・・、とスルーしていた。しかしちょっとしてから考えが変わった。修理しようというわけではないが、とりあえずばらして中身を見える場所に置いておくという作戦だ。だって現状、このインターホンはいっさいの機能を停止しているわけだから取り外しても不都合が生じるわけでもないので。下のがインターホンの基板。

 

  この基板を数日見える場所に置いていたら、ちょっと前向きに気持ちが動いてきた。ネットで調べてみてもインターホンは10~20年くらいで寿命だと書いている。我がマンションでもここ数年インターホンの故障が相次いでいる。しかし電子部品の故障率は通常バスタブ曲線(※)のはずだが、経年劣化で故障しているような話ばかりだ。つまり、経年劣化が起こる部品が原因なのだろう。それは基板で見る限り電解コンデンサということになる。電解コンデンサを全部交換すればもしかして復活するかも・・・、と考え基板上のコンデンサを書き出した(下記写真)。
バスタブ曲線:電子部品の故障は初期多発し(製造時の初期不良に起因)、その後はほぼ故障せず、部品の寿命が来たらまた突然増える。その形がお風呂のバスタブの形に似ていることからバスタブ曲線と呼ぶ。ICなどの電子部品の寿命は結構ながく10年よりはるかに長いはず。


秋月電子コンデンサを購入。部品代は800円で送料が500円。
そしてちまちま取り付けていく。

一通り取り付け完了(ちょっと美しさには欠ける)。


そして組み上げてインターホンを押してみると、なつかしい「ピンポ~ン」との音が聞こえた。妻からは「天才!」との称賛を受けた(にやり)
 
補足:マンションでは共用部分などは管理組合が管理するので、勝手には変更や改造はできない。しかし各部屋にあるインターホンは各戸のものなので、修理も各自でしなければならない。逆に言うと勝手にいじって壊してもかまわないのだ。