■2019年3月
私はデリカのステーションワゴンとスペースギヤを乗り継いできた。キャンプ行くのや、荷物運ぶのが車の主な役目だったからだ。一代目のデリカは7人乗りで、二列目がセパレートのシートになっており、居住性が良く、2列目と3列目を自由に行き来できたのがずいぶん気に入った。なので二台目もやはり7人乗りを選んだ。スペースギヤはエンジンがフロントに配置されたので、1列目から2列目3列目へと移動できる。当時はディーゼルへの風当たりが強かったのでガソリンのV6を選んだのだが、これがまたいい車だった(もちろん両方中古です)。
我が家には車が一台なので当然、妻も運転していた。初めは「大きいのに運転しやすいね」と好意的だったが、いつの頃からか否定的な意見が増えてきた。「〇〇さんの乗ってる車大きいね」という世間話に尾ひれがつき、「〇〇さんって、かわいいのにトラックに乗っているんだって!」という話になってきたので、もっとかわいい車がいいと言うのだ。そして月日が経ち二台目デリカも寿命を迎えた時に、妻は「次は絶対かわいい車!軽のかわいいの!」と高圧的な態度で出てきた。この頃にはキャンプも行かなくなっていたし、車は妻が使う時間のほうが多くなっていたので、ほぼ押し切られた感じだ。でも私としても譲れない一線がある。「軽でかわいい車」という条件で私も気に入る車がないだろうか、と一生懸命探した。その結果手に入れたのが三菱のアイである。
これは新古車で購入した。試乗車に使っていた車ということで、何のオプションもついていないやつ。アイはミッドシップエンジンという子供の頃憧れたスーパーカーと同じレイアウトだし、何よりデザインがいい。走りは遅いけど※二人ともとても気に入っている。
※一度車検の代車でターボのアイに乗ったのだが速かった。はじめからターボが欲しかった。
★後日追記:ターボを後から付けられないかなとか妄想していろいろ調べてたら居ましたよ!
NAアイにターボエンジンを載せちゃった人(ruoさん)。 すげーーー (゜o゜) !!!。
ruoさんすごすぎますよ。俺もいつか挑戦したい。
話戻って・・・、この車は”ほぼ”妻の車という位置づけなので、私は乗るけどいじることはしなかった。今回車検の時に「フロントタイヤ結構減っていますので交換しますか?」との連絡があった。しかしスリップサインまでまだ2mmほどあるので貧乏性の私としては、「車検が通るのであれば交換はしません!」と力強く(?)断った。というのも次のタイヤ交換では”アルミホイールをつける”という野望を密かに持っていたからである。
傷だらけのホイールキャップも気になっていたし、その隙間から見えるさびさびの鉄ホイールも気になっていた。10年経つ車なので当然といえば当然であるが。
で、それからヤフオクで”三菱アイ”&”アルミホイール”と検索する日々。でもアイってタイヤサイズが特殊で、いいのがなかなか出てこない。探している中で一番デザイン的に気に入ったのがミニクーパのホイール。それを合成したのが下の写真。
でもこのホイールも前後同一サイズ。アイは前:145/65 R15、後:175/55 R15なんだよね。細かい話になるが、アイはミッドシップレイアウトのため、前後重量配分が45:55と理想的。前後同一サイズのタイヤを履いた場合、コーナー限界でオーバーステアになるらしい。前タイヤより後ろタイヤが先に滑り始めということでスピンしてしまう。そのため前に細いタイヤを履いて、コーナーで前タイヤが先に滑るようにしているとのこと(つまりアンダーステア)。市販車は安全のためアンダーステアセッティングが基本らしい。
私は基本”ゆっくり&安全”をモットーにしているので、限界時の挙動なんてあまり関係ない。なので前後同じサイズでもいいかな、とちらりと思った。その方が財布には圧倒的に優しい。でも、妻が運転中になにか不測の事態が起こったらと思うとやはり安全側のセッティングでなければ、と思いメーカー推奨サイズのタイヤを探し続けた。
そしてついに入手。タイヤも8割ほど残っていて諭吉さん三人。普通に新品タイヤだけ交換しても同じくらいの金額なので、まあ納得している。
昔は車の修理とかは好きでよくやっていたが、アルミホイールなんか買うのは初めて。部屋に置いてお風呂前に汚れを落としたりしているだけで楽しい。今付けているタイヤの限界まではまだ数か月あるので慌てる必要は全然ない。しかしバランスウェイトがいっぱいついているなぁ。これって本当にこんなに必要なん?
半径方向だけでなく、軸方向のバランスもとっているんかな?とか思いネットで”タイヤ、バランス”と検索しいろいろ情報を見ていたらホイールバランスを取る冶具なんて売っているんだな。こういうの。
アマゾンで85ドル。でもこんなん適当につくれるんちゃう?と思いちょっと作ってみた。材料は家に転がっている端材。旋盤でホイールハブにぴったりの板を削るだけ。
中心に穴の開いた円盤つくるだけ。でも本当は一点で支えるために、円錐状にくぼんだ形状にすべきなのだろうけど、まずは雰囲気だけ確認。
そして台座部分。こちらも端材だけ。
これでタイヤを乗せるだけ。
中心部に水準器を置きバランスを見る。
まあこの水準器、NP赤道儀(30年前の)から取り外したやつなので精度とか感度は不明だし、水平に固定しているわけでもないので、雰囲気を確認するだけね。これで見ると微妙にちょっと傾いている。試しにホイールの端に10gの重りを置いたら微妙にちょっとだけ中心の方に気泡が動く。でもまあ判断できるのは20gくらいからかな。今はナイロン材の丸板の中心に3mmほどの穴をあけているだけなので、敏感な精度は無理みたい。でも金属で逆円錐状の凹みを作れば使えそうだ。
試しにくるくる回してみる。バランスは大きくは崩れていない模様。
アマゾンで500円くらいで水準器売っているし、きちんと作れば家でもホイールバランス取れるよね。家でタイヤ交換もできるようになればいろいろ経費を節約できる。
続いてホイールサイズの確認。ホイールなんて買ったの初めてで、とにかく知識不足だった。購入当時気にしていたのはタイヤサイズとオフセットだけ。オフセットはホイールスペーサーを挟んで調整すればOKだと思っていた。でも購入後調べているといろいろ不安が出てきた。ホイールスペーサーは5mmくらいまでが限界で、それ以上の場合はハブボルトを長いのに交換しないといけないとか。ワイドトレッドスペーサーという手もあるが、安全上不安がある。強度的にもそうだしナット数が二倍になるという不安もある。見えないナットが緩んでたらずっと気づかないもんねぇ。あとハブの径の違いなんかも意識してなかった。ハブリングとか売ってるけど、ハブリングとホイールスペーサーって併用できるのとかも心配。
後日談:情報収集の結果ハブリングは使わないことに決定。ホイールナットのテーパでほぼ中心にセットできるようだし、高速道路も100km/hも出さないし。財布の都合も大きいし(笑。
いろいろ考えてもしかたがないので、まずは必要な情報を収集しよう。余談だが我が家は駐車場まで160mほどあり、ちょっと車を見に行くだけでも非常におっくうなのです。
ちなみに、ホイールキャップまでは5mm。ホイールキャップがフェンダーからはみ出しても車検だめなんかな?
リヤは21mm。写真では糸が傾いているようだけど、カメラ自体が傾いているのです。
ノーマルの鉄ホイールのオフセットは前+35、後+35。
購入したアルミホイールのオフセットは前+45、後+43。
ツライチ(フェンダーとタイヤがぴったり一致)にしたいとかは思わないけど、あまりタイヤが内側にひっこんでいたらかっこわるいよね。フェンダーとタイヤの距離を10mmにすることを目標にすれば、フロントに10mm、リヤに19mmのホイールスペーサーが必要になる。
まずはフロントタイヤのフィットチェックをする。はじめてホイールキャップをはずしたが、ノーマルの鉄ホイールでもけっこうかっこいいじゃないか!
ジャッキアップもはじめて。アイはジャッキアップポイントがわかりやすい。
ブレーキを踏んだ状態にするのに適当な端材(45cm)がぴったり。シートとブレーキレバーの間に挟んだ状態にしている。
ノーマルのホイールナットはボルト先端が5mm出っ張っている。ということは5mmのホイールスペーサーを挟んでも問題ないってことだよね。
ホイールナットの高さは16mm(M12、ピッチ1.5)。
タイヤサイズは両方同じだけど、アルミのほうがリム幅が広いぶんタイヤが広くなっている。
ノーマルホイールではブレーキまわりが見えないので意識していなかったが、さびは予想以上にひどい。というか、なんか気が付いてしまった。我が家のアイちゃんって、ベンチレーテッドじゃないんだ! 知らなかった。というか自動車用のディスクって全部ベンチレーテッドだと思ってた。なんか・・・、うちの子ってできない子だったのか・・・、という感じのショック。
よそ様のアイと比較した写真。なんかディスク径まで小さい・・・(T_T)/~~~。
※追記:私と似た境遇のたまご.の愛車さんがディスクとキャリパーの交換をしています。いつか私もやってみたい。
※追記2:ネットでいろいろ情報を見てみると、やはりみなさんディスクのサビには悩まされているもよう。ベンチレーデッドの間から錆がボロボロ出てきて汚れるようだ。まて!いい方向に考えろ。私のはソリッドディスクなので、そういうサビの被害は少ないのだ。やったー (^O^)/ ・・・なんか空しい。
アルミホイールをつけてみるとディスクのさびさびがものすごく目立つ。これは何か対策をしなければ。
ホイールナットを締めるとボルトの先端は4mm出っ張っている。ということは4mmまでのホイールスペーサーを取り付ける分にはまったく問題ないということだね(5mmまでOKとする)。
フロントを取り付けた様子。特段タイヤがへっこんだようには見えない。これならホイールスペーサーなんかもなしでいいんちゃう?
※後日追記:この時の計算はリム幅の違いを考えてなかった。
内側の干渉をチェックしてみると、アーム部分とぎりぎり。ほんと5mmほどしか隙間がない。これはちょっと不安だ。ということで5mmのホイールスペーサーを使うことを決定!
アルミホイールの装着前と後。うん、なかなかかっこいいぞ。
※おまけ情報
車体の下側を覗いたらフロントバンパーを取り付けるネジが二か所なくなっていた。フロントバンパーがガタガタすると思っていたら、これが原因だったのか。フレーム側にはネジ部がないので、何か取り付ける部品がいるんだろうな。
※後日追記:バンパーなどはクリップと称するナイロン系の固定具が使われており、アイではMB16という下記写真のものがメインで使われている。パチンパチンと簡単に組付けられるので生産効率はすごく良さそう。
※さらに後日追記:オリンピックナンバーに交換した時に発覚したのだが、ナンバーの裏側のクリップも破損していた。