■2020年9月
油圧ポンプがオイルをちゃんと循環させていることを確認する。とにかくエンジンを勢いよく回さなければ、カラの油圧ポンプがオイルを吸ってくれないようだ。ドライブプレートにハンドルを固定する治具をつくるという作戦を考えていたのだが、手持ちで適した材料が見つからずめんどくさくなってきた。もっと簡単に試せる方法として呼び水(じゃなくて呼び油かな)の方法を試す。内径Φ6mm、外径Φ9mmの透明チューブを50cm購入(50円)。ジョウゴに差し込み、エンジン上部に固定。反対側をビニールテープを巻いてΦ12mmくらいにしてオイル吐出口に差し込む。
そしてエンジンオイルをジョウゴから注ぎ、呼び水(油)とする。
ジョウゴからオイルを注いでも、オイルの粘性があるのでポンプ側へ流れていかないが、クランクを逆回しにするとポンプがオイルを吸い込んでいく。
十分オイルを吸い込んだところで全力で正転方向に回す。しかし油面はシリンダーヘッド合わせ面あたり以上上がらない。手で回せる速度は1回転/秒くらい。アイドリング回転数の1/15くらい。もっと速く回さないとダメなのかと凹む。
しかしその日の夜にもう一度試すと、今度は油面がどんどん上がっていく。そしてジョウゴ部からあふれるくらいまで余裕で上がった。なんでかなー?。時間を置いたので、オイルポンプ部に十分オイルが廻ったのか、または気温が下がってオイル粘性があがり、ポンプが機能するようになったのか。
理由はよくわからないが、とにかくオイル循環がうまくいくようになったので、オイルフィルターを取り付ける。今度はターボ潤滑ラインの口にチューブを差込みクランクを回す。するとオイルフィルターにオイルが満たされ、チューブからオイルが上がってきた。回していけばジョウゴから溢れるくらい余裕でポンプが機能している。カムシャフトあたりまで上がるので、エンジン内部ではきっとカムシャフトまで潤滑されているのだろう。
最後にポンプからオイルが漏れる速度を確認する。クランク回転を止めて(ポンプを止めて)、油面が下がる速度を見るのだ。シリンダーヘッド合わせ面あたりから1分後、5分後の油面の加工が下写真。これがポンプの漏れ量ということになる。
これくらいの漏れ量は正常範囲内なのか不明だが、たぶん大丈夫だろう。次があるのであれば、ソケットにクランク状のハンドルを取り付けてぐるぐるまわすようにしよう。
続いて電子制御スロットルのクリーニングとガスケット交換も実施。スロットル全閉付近の密閉部に汚れがある。
スロットルを開ければクリーニングもラクなんだけどねぇ。
スロットル部にパーツクリーナーをどばーっとかけたいけど、それはトラブルの元との情報をよく見るので、綿棒にパーツクリーナーを吹いて汚れを優しく拭き取っていく。
綿棒は結構汚れた。ただこびりついた汚れは拭き取るだけでは取れそうもない。
壁面にカーボンのように汚れがこびりついている。
スロットルのネジを外せば、スロットル板が取れてクリーニングしやすくなるだろうけど、いろいろ不安があるので今回はパス。
※追記:よくよく写真を見直したら、ネジを外してもスロットルを開いた状態でなければスロットル板は取れないと思う。
※さらに追記:スロットル板固定ネジは写真をよく見ればわかるのだが、緩み防止のため反対側を潰している。なので分解は相当困難な模様。
ガスケットも新品に交換。
スロットルの組付け終了。
某オクで入手したインタークーラーにはエアーガイドがついていなかったので、自作することにする。当初はアルミ板で作ろうと思っていたが、アルミ板といえど結構高いので、とりあえず手持ちの何かで作る予定。
これでエンジン側の整備はほぼ完了。今後はエンジン換装の準備に集中する。
※10月22日追記
インタークーラーのエアガイドはDELLのジャンクプリンターのケースとLアルミ材を組み合わせて作る予定だった。
でも某オクでモスバーガーくらいの金額でエアガイド付きのインタークーラーを落札してしまった。送料は落札額の4倍くらいというどう評価していいかわからない結末。もともと、オリジナルのエアガイドはその小ささが気に入らなかった。スペース的にはもっと大きいガイドが問題なく取り付けられるし、その分冷却能力も上がるだろうにと思っていた。なので初めに入手したインタークーラーにエアガイドが付いていないことも特に気にしていなかった。どうせ大きいエアガイドをつけるつもりだったので。
入手したオリジナルと製作予定だったガイドでは開口部が50%くらい大きくなる。
開口部のガードのための金網もブックスタンドを流用するつもりで入手していた。
でもエアガイド作るのにも時間がかかるし、すこしでも早くエンジン換装作業に進みたかったので、とりあえずオリジナルのエアガイドを入手した。まあ予備のインタークーラーが手に入ったということで、エンジン換装後のエアガイド製作時もフィットチェック用として役に立ちそうなので良しとする。エアガイドの大型化による冷却能力のアップについてのデーター比較もできそうだしね。