O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

6-3.永遠のアイ:ダウンサス取付(左F取付け編)

■2022年7月

 フロントのサスを組み付ける。まずは工具一式を机の上にならべ湯舟で何日も手順をシミュレーションする。隣には高級車が駐車しているので、反対側を片輪づつの作業となる。

 

 まずはヘッドライトを外してアッパーマウントへのアクセス空間を確保。

 

 ABSユニットがここにあるのだが、固定金具がサビサビ。以前に赤サビ転換防錆剤を塗布したのだが、ヘッドライトを付けたままだと隅っこに筆が届かなかった。ヘッドライトを外すとアクセスできるのね。でも今回はそこまで余裕はないので、次回ヘッドライトを外した時に赤サビ転換防錆剤を塗布しよう。

 

 タイロッドエンドを取り外すのだが、アライメント調整とかめんどくさいので、タイロッド、固定ナット、タイロッドエンドにマジックでマーキングしておく。

 

 そしてクローフットレンチの出番。前回苦労して緩めていたからか、クローフットレンチの威力かは判断できないがあっさりと緩む。

 

 そしてタイロッドエンドプーラーで外す。かなづちで叩いて外している方も多いが、すぐ隣にマンションがあるので近所迷惑な音は出せないのでプーラーに頼る。

 

 ロックナットは回さないようにマスキングテープで固定して、タイロッドエンドをくるくる回して外す。

 

 ナックルについているABSセンサーも外す。

 

 ナックルのサビが付着しているのできれいに拭きとり、ウエスで包んで保護しておく。

 

 キャリパーとホースの固定金具を外して、紐でぶら下げておく。

 

 スタビリンクの上側を外す。

 

 あとはアッパーマウントの固定ナットとロワーアームのボルト2本外せばストラットとナックル、ロワーアームが一体で外せる。

 

 タイヤハウジングに何もなくなりすごくすっきり。

 

 ハウジング内のシャシ部にシャーシブラックを塗布したいけど余力なし。

 

 以前フロントフードを再塗装した時にお隣さんから「盗難にあったのかとびっくりした」と言われたので、不要な心配をかけないように外したヘッドライト部にカバーして、”修理中です。ご迷惑おかけします” と書いておいた。 海賊船長みたいで逆にあやしいという意見もある。

 

 フロントまわりの部品を家に持ち帰って分解していく。ボールジョイントのナットを緩めるのだが、部品になると固定できず緩めるのが難しい。バイスにメガネ固定して延長管つけても緩まない。ここは最終兵器の出番しかない。

 

 初登場のインパクトレンチで一発。我が家の最強兵器です。

 

 購入してから使ったことなかったのだけど今回初実戦。イザという時に必要だろうと長い間ウォッチして落札したのだが、今回これが無かったら苦しかったと思う。

 

 ボールジョイント部はタガネを軽く打ち込めばスルりと外れる。

 

 もっとも難易度が高いと思われるシャフト先端のナットを緩める。

 

 6mmの六角棒レンチをバイスで固定し、17mmの貫通型ソケットで緩めるのだが・・・。六角棒レンチが折れそうで緩められない。いや、そう簡単に六角棒レンチは折れないだろう、と思うのだが怖くてこれ以上力をかけられない。

 

 結局インパクトレンチで緩めた。インパクトレンチはダンパー内部のナットも緩めてしまう可能性があるので、基本は使わないようにとの指示がある。しかし他に手がないのでダダダダダッっと緩めた。ここで油断して緩め切ってしまうとバネがバョーンと飛び出て大惨事となるので最大限の注意を払って緩めるだけにする。ナットが緩んだのを確認してからバネを圧縮していく。しかし即席のスプリングコンプレッサーはちょっと変な方向に力が加わるとパッキーンと割れた。うん、想定はしていた。木目の向き間違えたよね。

 

 とりあえず紐で縛っていろいろ誤魔化しながらバネを圧縮してナットを外した。

 

 ストラット上部の部品を順に並べて記録撮影。

 

 バネの長さはノーマルとコルトスピードではほとんど変わらない。バネの太さも両方Φ9mm。これでダウンサスになるんかなと疑問。

 

 ロワーアームは#400の耐水ペーパーで軽く研磨して黒スプレーしておく。

 

 さあバネの組み込みだ。コンプレッサーの爪部を木目の向きを変えて作り直し、土台側は井桁で組み直す。これで強度的には十分そうだけど、それでもバネを圧縮していくと冷や汗がでる。安全のためゴーグルは必須で、もしバネが飛び出ても被害がでないような向きで作業を進める。

 

 なんとか抜け止めナットを締め付けた。

 

 抜け止めナットの締付は44±5Nmなのだが、そのトルクで締めようとしても、六角棒レンチがしなって折れそうで怖い。トルクレンチが動作するまで締付できなかった。車載後に車上で増し締めして誤魔化そう。

 ※後日談:締付不足より過多のほうが精神衛生上よろしいのでインパクトレンチで軽く締めたほうが良さそう。その場合、シャフト部を固定する方法を考える。

 

 それでは車に取り付けだ。組付けはOH作業の中で一番楽だよね。組み立てるだけだから。ロワーアームの前側固定ボルトは1G状態で締めるのでここでは仮止め。後は関係ないのでこの状態で本締め。

 

 タイロッドエンドもマーキングに従って元と同じ状態で締める。

 

 そしてハブをスタンドで支えて1G状態とし、前側のロワーアームボルトを本締め。

 

 これで片輪作業終了。