O型のまこさん

O型のまこさん

趣味でいろいろ作った備忘録

4-3.KissDモータレス改造(その2)

4-3.EOS Kiss Digitalのモーターレス改造(その2)

■2017年12月
  さーて、あれからまたKissD落札しちゃったよ(^^;
CMOSのモノクロ改造も目処が立ってきたのだが、今の気持ちは”メイン基板”が余って余ってしかたがないというのも。
というわけでメイン基板をさらにいじることにする。マニュアル撮影が可能な最低限の構成の追求である。
さて、次の取り外し候補はこのナイロン基板

サブ基板との接合部のはんだをはずして、びろ~んとのばす。

水色のラインで示している箇所は切断して使うのだが、枠で囲った部分(シャッター&モータ制御部かな?)がまだまだ邪魔。こいつも取り外したい。
基板上の必要な接続を調査した(下写真)

 

接続状況を次に記す
  
  ①"閉"シャッター模擬信号(シャッター接点)            :(B39端子に接続している)
  ②ホームポジション信号(カム回転位置)                 :(B19端子に接続している)
  ③開シャッター位置信号(カム回転位置)                 :(B27端子に接続している)
  ④"開"シャッター電磁石解放指令(シャッター解放)  :(B38端子に接続している)
  ⑤"閉"シャッター電磁石解放指令(シャッター解放)  :(B23端子に接続している)
  ⑥モーター駆動指令(シャッター巻上げ動作)          :24pinのICに入力
                                                                           ⇒そのICの9pinがB28端子へ、10pinがB33端子へ接続
 
  モータ駆動指令以外はB端子に直結している。モータ駆動指令は一旦24pinのICに入っており、そのICの9pinと10pinがB端子(28と33)からの指令を受けてモータ駆動をしているようである。
※そのICの16pinはB29端子に、23pinはB35端子に接続しているが、これらはモータ駆動とは関係がないようなので、ここでは考えない。

B端子の28と33の指令とモータ駆動指令の関係性が分かれば、このナイロン基板は全て取り外すことができるのではと考えている。
ということで、これらの信号の挙動を計測する。
 
シャッター動作の基本データ
シャッター巻上げモーターの駆動指令と、開&閉シャッター電磁石の励磁指令である。一連の動作は下記の通り
  ①開&閉シャッター電磁石を励磁、モータを動かしミラーアップする。
  ②開シャッター電磁石の励磁を解放し、開シャッターが開く
  ③露出時間経過後(下図では0.3sec)、閉シャッター電磁石の励磁が解放され閉シャッターが閉じる。
  ④モーターを動かし、シャッターを巻き上げ、ホームポジションまで回転させる。

 

これらのデータに、B28端子とB33端子のデータを追加したものが下図

ミラーアップ時の時間拡大を見てみると(下図)、モータが駆動しているのはB28端子がONで、B33端子がOFFの時。

 

巻き上げ動作時の時間拡大を見てみると(下図)、同様にモータが駆動しているのはB28端子がONで、B33端子がOFFの時。

つまり、モータ駆動指令をB28端子とB33端子で判断すると、
  
  B28端子=ON & B33端子=OFF    ⇒ モータ駆動
  それ以外                                         ⇒ モータ停止
 
とすればよいはずだ。
これにより、シャッター制御周辺の情報は全てB端子から得られることになるので、B端子の必要信号を直接結線すれば、無用に大きなナイロン基板はなしでもOKなはずである。
B端子は下写真の45接点である。

メイン基板のコネクタ部を取り外した。今回は丁寧に外そうと思ったが、小さすぎて結局力ずくではがした。でもパターンは剥がれなかったのでよしとしよう。

B端子の必要結線は次の通り。