6-2.アイのターボ化_23(ヘッドカバー・カムチェーンカバーの塗装)
■2020年5月
シリンダーヘッドカバーのクリーニングを実施。まずはパッキンを剥がしていく。パッキンは本来ゴムなのだろうけど、カッチカチになっている。カッターで切り取ったけど合わせ面に緩い凹みがあるので、その部分にパッキンが残る。割りばしを使ってこそぎ落とした。
サイド面の鋳造跡をリューターで削り、見た目的に美しくする。
全体を耐水ペーパー(#320)で磨き、塗装の下準備。
色は赤を選択。どうせ見えない所だし、妻の不評などを気にしなくていいところなので、思いっきり派手な色にした。できれば黄色にしたかったが、黄色の耐熱スプレー塗料は見当たらなかったので、耐熱の赤のスプレー式で一番安いものを選択。
ブレーキキャリパー用だね。塗装後24時間経過後に加熱処理すべしとある。
塗ってみると結構鮮やかな赤だ。なんかテンションがあがる色である。
問題は焼付処理。ヘッドカバー裏側に片側にカバーがあるのだが、これにはゴム製のパッキンが入っている。このカバーは外せない構造になっているので、裏から炎を当てるとパッキンが溶けてしまいそう。特別重要なパッキンではないのであまり気にしなくてもいいけど。
思案の末、ワイヤーでつるして塗装面を直接コンロで炙ることにした。
炎と塗装面が十分離れるようにして炙っていく。カバー内に置いた温度計は120℃くらいまで上昇している。
断熱用(というか防風用)としてダンボールで囲む。
蓋もする。ちょくちょくコンロの位置を動かしながら1時間程炙る。
ワイヤーはワッシャとボルトで固定していたのだけど、焼付処理すると、ワッシャーが張り付いたて取れなくなった。
無理やり剥がすとこの通り。焼付処理すると塗装が少し溶けるような感じなのかもしれない。というのもヘッドカバーの表面は塗装粗を取るため、耐水ペーパーで軽く磨いていたのだが、その磨き跡が焼付処理後は見えなくなったのだ。
勢いに乗ってヘッドカバー固定用のボルトも塗装する。ボルト頭は凹んでいて汚れが付きやすいので、平らに削ってから塗装する。
またネジ部もダイスで成型し直す。結構削れた。
ボルトも赤で塗装。
タイミングチェーンカバーも塗装する。タイミングチェーンカバーは結構凸凹しており、汚れがたまっている。細かい所まで竹串リューター+耐水ペーパーで落とした。
ついでにオイルポンプ吐出口(オイルフィルター入口部)の穴を軽くR加工。大した意味はないのだけど、長らく机の上に置いていたら無意味に加工したくなるのだ。
マスキングして黒塗装。
タイミングチェーンカバーはオイルポンプを内蔵しているので、炎で炙っていいものか思案していたが、長らく机の上に置いていたら、「もうええか」という吹っ切れるタイミングが来るのだ。そもそもガスコンロの炎で炙るって、熱歪みとか起こしそうだし基本はダメだよね。でもせっかく綺麗にしたエンジンがまた汚れるのも耐え難いのでやっぱ焼付処理しました。
炎で炙る前に油圧センサスイッチは外しておきました。
これでほぼ組み立て準備は完了。エンジンのOHといっても、作業の8割は汚れ落としだもんね。サンドブラスターほしい。これからは楽しい組み上げ作業がメインになっていくよー。
ちょっと息抜きに別作業も実施。
まずはA/TのECUについて。かなり前だがターボ用のA/T-ECUを某クションで入手していたのだが、こいつの動作テストを実施。今ついているNA用(8631-A001)を外して付け替えるだけ。軽く運転したけどちゃんと動作はしている。変速タイミングがちょっと変わり、2→3、3→4へのシフトアップがなかなかしない。ゆっくり走っているんだからもっとぽんぽんとシフトアップしてくれた方がいいんだけどねぇ。でも4速でのロックアップ領域が広がった感じもする。つまり4速のままシフトダウンしにくい感じで個人的にはいいと思う。ただ4速に入るまではエンジン回転数が高めになり、無駄にエネルギーを使っているという感じでもある。まあNA用とT/C用のを気分で繋ぎ変えて楽しめばいいかなと思う。ちなみにターボ後期の8631-A004はかなりシフトアップが早く、低回転を使いやすいとの評価らしいが、オークションなどではほとんど見ない。
あと密林さんでステアリングカバーを購入。送料込みで310円という、たとえ気に入らなくてもなんの愚痴もでない価格。ただコロナさんの影響か、届くまで2カ月くらい。
暖かい日に取り付けた。ステアリングカバーは結構伸びるので、多少ハンドルが小さくても問題なく取り付けられそう。ハンドルに取り付けて、ちまちま縫っていく。
1時間ちょっとで完成。見た目は結構いい感じだし、ハンドルが少し太くなった感じだけど、操作はしやすくなった。