■2023年5月
5機目の過給機を買ってしまった。いやいや、そんなに持っててもしかたないだろうに。というか本当に欲しかったのはエキマニの方。安いエキマニをずっと探してたら、ジャンクの過給機が付いたのが即決110円で出てたのだ。まあ送料はそれの15倍するのでエキマニとしての予定金額は越えていのだが、即決110円という魔法のような言葉に引き寄せられてポチってしまった。届いた商品がこちら。
過給機はジャンクと断りがあったように、タービンハウジングとベアリングハウジングの締結部品が欠落している。たぶん分解してタービンとかもダメだったのでジャンク出品したのだろう。まあそれでも私的には過給機をばらす瞬間の楽しみだけでも十分元がとれているので十分すぎるほど満足な商品である。
ちなみに部品番号はシールになっている。
これまでの(1~4号機)はすべてコンプレッサハウジングに記入されていたのに、なぜこれだけシールなんだろう。製造コスト削減のためだと思うが、後期型の過給機(1号機)でもシールでないのに、この5号機は前期型の過給機である。製造番号が02010か02020で区別している(と思う)。またアクチュエーターのパイプの向きも異なる。
さっそくばらしてみるとタービンブレードは結構きれい。タービンを回すとガリガリ引っ掛かりながら回る。スラッジで軸受けが詰まっている感じで半径方向のガタはあまり感じない。あれ、もしかして使える?
コンプレッサーハウジングのCリングを外す。久しぶりなので外し方を忘れている。
コンプレッサーとのご対面。コンプレッサーもまったくもってきれいな状態だ。
コンプレッサーのナットは緩み防止のため逆ネジ(左ネジ)になっている。風呂上りの頭が完全に緩み切った状態で分解していたのだが、心の中で「左ネジだからね。注意してね。」と唱えながら左に回してた。1/16回転くらい回して手ごたえがおかしかったので気が付いた。あちゃー。ネジだめにしたかな? ネジ山をまじまじと見ても特段問題なさそうなのでギリセーフとしておく。
固定ナットは7mm。緩める時は右に回すのだよ。締め込むように緩めるのだ。次分解する機会があったら緩める前に一呼吸おきましょう。
まあ今回の目的はエキマニなので、過給機はとりあえず梱包していく。
タービンハウジングもぱっと見は問題なさそう。
でもよく見ると一ヶ所タービンブレードと擦れたところがある。ハウジング側がここだけ盛り上がっている感じだけどどうなってるんかな。まあ今回は細かいことは見なかったことにする。
外観等問題はなさそうだよね。
エキマニは割れなどなく再利用可能だと思う。
あちこち削ったり磨いたりして耐熱塗料で塗装しよう。古い車を乗り続けるうえで、きちんとした予備品を持っているのは安心感が断然違う。
今回は梱包だけだがちょっと見覚えのあるブツブツがある。今搭載しているのも同じブツブツがあった。これは製造時の溶接のスラグだろう。
過給機5号を段ボールに梱包。この封印を解く日は来るのかな?
エキマニも梱包。防錆対策としてシャーシグリスを塗りたくって・・・
ラップで密閉する。
【現在保有している5機の過給機は下記の通り】
■過給機1号機
いつでも使える状態で梱包している。コンプレッサ吸気ポートを軽く研磨。ブースト圧調整バネの取付け穴用意。
■過給機2号機
タービンハウジングにクラックがあり。部品取用として梱包。
■過給機3号機
現在実車に搭載して稼働中。コンプレッサーハウジングは1号機のを使っている。コンプレッサ吸気ポートを加工研磨。ブースト圧調整バネの取付け穴用意。
■過給機4号機
2023年5月現在分解中(2年くらいかかっている)。問題はなさそうなので次に実車搭載を考えてOHを進めている。
■過給機5号機
エキマニとセットで入手。タービン軸の回転は渋いがスラッジが詰まっている感じで、軸のガタは許容範囲だと思う。締結機構がないけど他は使えそう。ほとんど手つかずで分解して梱包している。