私の実家は古い日本家屋で、家のほとんどが畳だった。自ずと”地べた”生活であり、いつも畳にごろ~ん、としていた。大人になりマンションに住み、気が付くとほとんどがフローリングになっている。妻いわく、”清潔でいい”らしい。私としては違和感があるのだが、普段は仕事ばかりで家で過ごす時間はわずか、ということで”不満”というわけでもなかった。
しかし家でいる時間が増えるにしたがい、立っているか椅子に座るかしかないフローリングに疑問を持ち出した。昔みたいに畳にごろっとしてテレビ見たいし、ちょっと掃除をしないだけで埃が目立つし、気が付けばなにやら荷物が置かれ、まるで倉庫みたいになるし・・・、と不満に目を向ければ不満がどんどん膨らんでいった。この不満を解決するには・・・と時間があれば考える毎日である。
この不満を解決する方法として浮上したのが”小上がり”である。リビング窓側に2畳ほどの小上がりを製作し、畳の上でごろごろ、下空間を収納。いいんでない!との考えが主流となってきた。
ただ不安材料も多かった。
・ベランダへの出入りが不自由になるのでは?
・小上がりの上のテーブルなどへのアクセスが不便になるのでは?
・リビングが狭くなるのでは?
・後悔しても後戻りできないのでは?
などなど。
しかし思い悩んでも人生は改善されない。ただ前のみを見据えて進まねば!ということで小上がり作りましょう。
まずリビング周りを整頓する。
ベランダで製作した小上がり土台を設置
枕棒(?)を渡す
コンパネを床部に貼り付け、畳を置く。右奥の畳は足場を空けて掘りごたつにする予定。
下側空間はこんな感じ。ここにはスライド式の引き出しを作る予定。
こたつを置いて一期工事完了。






なかなかいいぞ。いや、完璧にいい。これは思った以上にいい計画であった。当初不安材料は完全に消え、プラス項目しか残らなかった。いや想定以上の利点があった。なぜはじめから小上がりにしなかったのか。なぜマンションには小上がりが標準装備されていないのか! 本当に心底そう思う。
最後に小上がりの中心で叫んだ。”小上がり万歳!”