O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

4-5.R-1000のメンテナンス

4-5.R-1000のメンテナンス
■2016年5月

  最近旋盤に掛かりきりだったので初心に戻り、星野撮影に目を向けなおす。R-100Sでオートガイドによる星雲撮影できるレベルまで来たが、目で見えない対象は導入できないのだ。目盛を読めばなんとか導入できるが、集中力があるときでないと成功せずシステムの改善が必要である。次のステップはRA・DECモーターを強力にして200倍程度の速度を可能としての自動導入システムを構築だ。そしてR-100Sで大きな星雲を、R-1000にバローレンズでもつけて深宇宙を狙うということにしよう。モーターはハイブリッド、バイポーラのステッピングモータとしてマイクロステップ制御で速度と精度を得る予定。まずはコントローラの部品選定をしている。
  この間に望遠鏡のメンテも進める。R-1000は30年以上前に入手して以来、主鏡の洗浄は行ったが、斜鏡は一度も触っていない。ということで斜鏡の洗浄を実施。
斜鏡を取り外してまじまじと見る。
イメージ 1

さすがに汚れているよね。斜鏡を取り外して洗浄を・・・、と思ったが斜鏡がケースから外れない。二箇所接着剤で固定されているようだ。しかたがないので、このまま洗浄。
イメージ 2

まず水洗いし、中性洗剤を付け指先ですりすり。十分水洗いした後に蒸留水で流してブロアーで水滴を吹き飛ばして完了。ちょっとほこり(?)が残っているがまあきれいになった。
イメージ 3

斜鏡は短径が25mm、斜鏡ケースはΦ28mm。

次にバローレンズだ。ヤフオクでカメラ用のテレプラスを1コイン強で落札。カメラ用で天体撮影に使えるのか?という本質的な問題については考えない(笑。
イメージ 4

手持ちカメラはCANON Kiss DigitalなのでEFマウント。ヤフオクで安く入手できるのは決まってFDマウント。なのでこのままでは取り付けできません。まず分解してレンズ部のみ取り出す。
イメージ 8

そして(とりあえず)マスキングテープをぐるぐるまきにして、カメラアダプタの内径に合わせ装着。
イメージ 5

R-100Sで試したところ、延長筒を取り付けるとピントが出ることを確認。映像的には確かに2倍になっている。
イメージ 6

写りがきれいか否かは見た目ではよく分からない。最適なレンズ位置とあわせて、今後評価していこう。これで使えそうであれば、もう少ししっかり固定できるように加工する。せっかく旋盤も稼動しはじめたことだしね。

週末にバローレンズの評価のため、毎度のパラボラ(600m遠方)を撮影したのだが、太陽がギラギラで空気の揺らぎが大きく昼間の撮影は断念。夜は満月だったので、2分露出で昼間程度の明るさとなる。バローなし(去年の3月撮影)と比較する。両者とも1000x1000にトリミングしている。

イメージ 7

1000mmではパラボラの文字はぎりぎり読めないが、2000mmでは確実に読める。これで見るかぎりバローレンズによる光学的劣化は少なそうで、天体観測にも使えそうだ。
※追記
 10月になり空気の状態が安定している朝に再撮影した。比較のためバローなしの画像を二倍に引き伸ばして並べる。

イメージ 9

バローなしのほうが光学的にエッジがくっきり見えるようだが表面の粗さを感じる。デジタル的に引き伸ばした影響かな。光学的に引き伸ばすかデジタル的に引き伸ばすかの選択ということだな。まあ、上記写真は撮影条件なども異なるため単純に比較できないが、深宇宙を目指しバロー有りをメインに使っていこう。
  ちなみにこのパラボラ、視直径が4.19分ほどでかに星雲(M1)と同じほどである。パラボラまでの距離は660mなので(地図より)、視直径から逆算したパラボラの直径は約80cm。
※追記終了

  昼間の映像の揺らぎはえらく大きいなぁと思い、翌日にその映像も撮影した。撮影間隔は8秒ほどなので、実際の揺らぎとは異なるが、いかに歪んでいるのかを確認するために参考になる。
        日時:2016年5月29日 / 午後3時頃 /  空透明度80% / 撮影場所:北ベランダ
        撮影内容:600m遠方のマンション上のパラボラ / フィルター:LPR-N  
        撮影:EOSkissD(IR改  / R-1000+2倍バロー(D=100mm f=2000mm)  / 露光:1/640
               / ISO:1600 /7秒インターバルで200枚撮影