■2022年6月
ブレーキキャリパーのOHでトルクレンチの必要性を痛感したので、途中挫折状況だったトルクレンチ整備の続きを実施した。まずはミニトルクレンチの整備から掲載。これは20Nm程度のレンジを想定して作ったものだったが、弾性領域の狭い丸棒(たぶんステンレス)を使っていたので、設定トルク以上で締めた時に曲がってしまった。
その内バネ棒を入手して改良しようと思っていたが、バネ棒って意外と手に入らない。というかお金を出して購入する気はあまりなく、どっかに落ちてないかなとかそういう気持ちで探していた。ホームセンターや100均で商品をぶら下げている棒のなんか良さそうな感じなんだけど、そういう物って単品で入手する方法がわからない。店舗の裏にサビたのとか落ちてないかなとか思ったがそういう機会には恵まれなかった。ある日、定期的に訪れるサンタのプレゼントコーナー(詳細は察してください)の袋から棒がはみ出ていた。どうもテントとかで使うグラスファイバー製の骨格部材のよう。これなら弾性材の代わりになるんじゃないかと頂いた。
曲げてみると弾性材としての素質はある。
先端は真鍮材でかしめられている。
片側を切断して試しにトルクをかけて見たら思ったよりやわらかく8Nm程のトルクで曲がってしまう。20Nmくらいは欲しかったが8Nmのレンジでもブレーキのブリーダープラグの締付(7.9±0.9Nm)とかには使えそうなので採用決定。
弾性棒の根本部はタコ糸で縛ってエポキシで固定した。次にトルクレンチの校正。おもりでトルクをかけてしなり具合を測っていく。手持ちの電子はかりは3kgまでしか対応していないので、鉄のおもりと5Lのタンクを使って校正する。
トルクレンチを万力で固定してレバー部に2N、4N、6N、8Nに相当するおもりでトルクを印加し、メモリ部に印をつける。
これでミニトルクレンチの校正作業終了。
見てくれは悪いが実用上は問題ない。