O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

3-9.フローリングの補修

■2023年8月

 23年目を迎えた我が家はあちこち痛みが出てきた。特にリビングのフローリングの剥がれが気になる。階下への音の響きを抑制するためにフローリング材の下にクッションを敷いているようで、体重をかけると2~3mmは沈み込む構造になっているのだが、この構造とキャスター付き椅子の相性が悪いようだ。体重を掛けてままキャスターで移動すると、板と板の間を通過する時に、エッジ部をタイヤで乗り上げる時に傷めるようだ。なので長年使ってくると、一番使うキャスター椅子の下のフローリングの表面が徐々に剥がれてきた。

 1年半ほど前に交換用のフローリング材を購入していたのだが、床の構造などわからず延ばし延ばしになっていたが、そろそろ妻のリクエストに応えてポイントを稼いでおかないといけないタイミングなのでがんばった。下の写真は1年半前の状態で、作業直前にはフローリングの一部が完全に穴が空いており、下地が見えるほどになっていた。

 

 まずは床の構造の調査から。我が家のパンフレットを探し出して確認すると、フローリングはLL-50という等級。

 

 色々調べると、フローリング材の下にクッションを貼り付け、階下への音を減らす仕組みだ。下写真はネットで拾ったL45のフローリング材。我が家のとは厚さなど異なると思う。

 

 我が家のフローリングと同じ製品であれば交換すればいいのだが、色々探してもわからない。すでに生産終了しているフローリング材という情報が断片的に出てくる。それならとりあえず似た色ので誤魔化そうと思い、ホームセンターなどで売っているフローリングと、我が家のフローリングから剥がれた床材を比較し色合いの似ているものを購入した。フローリングは4枚購入し3枚は小上がりの掘りごたつの断熱に使った。

 

 大きく剥がれているのは4列だけなので、購入した4列一枚のフローリングだと1枚でカバーできる。横に並べてみるとちょっと色合いが異なるが許容範囲とする。

 

 剥げたフローリングを切り取っていく。この作業が精神的障壁となって今まで作業に取り掛かれなかった。床下がどういう構造になっているかわからないので、どこまでやればいいのか、電ノコで切れ目入れていけばいいのか、でもそんな騒音は階下に迷惑だろうし・・・、と色々悩んでいた。悩んでいる内にフローリングの状態が悪くなってきて下地も見えてきたのでなんとなく構造もわかるし、ここまでボロボロになったら躊躇なく作業できるわ! という感じになったので作業開始。フローリングは薄い板の合板でノミでぐいぐい切れ込み入れれば結構簡単に剥がせる。

 

 フローリング材の下には2~3mm厚のスポンジ状のクッションが入っている。フローリングを踏めば2mmくらいは沈み込むのはこのクッションの効果だろう。これで階下への音の伝わりを抑制していると思われる。

 

 クッション材は柔らかいので、木片でぐりぐりすれば簡単に剥がせる。

 

 スポンジの下は灰色の下地。これはコンクリートかなと思ったが、よく見るとスポンジを固定する接着剤のようだ。

 

 下地を少し強めに擦ると下から木材が出てきた。おそらくコンクリート床の上に板材を敷いて、その上に接着剤を塗ってスポンジ付きのフローリングを敷いているのだろう。

 

 フローリングを1枚(2列)剥がしたら、隣のフローリングを剥がすのは結構簡単。下地材とはスポンジ(灰色)で張り付いているだけなので、横からカッターでクッションを切っていけば簡単に剥がせる。

 

 フローリング1枚分(4列)を剥がし終えた。後は入手したフローリングを加工して張り付けるだけ。入手したフローリングは厚さ、幅方向にちょっと大きい。

 

 オリジナルのフローリングは下地材から11.5mmくらいの高さ。ここにそのまま12mm厚のフローリングを置くと結構段差ができる。また階下への騒音も考えゴム板を挟む。

 

 剥がしたオリジナルのフローリングと入手したフローリングは厚さも凹凸の形状もまったく合わない。凹凸のかみ合わせはあきらめる。

 

 12mm厚のフローリングを8mm厚に加工する。電動のこぎりの刃を4mmに調整して・・・

 

 フローリング裏面にどんどん切り込みを入れていく。マンションのベランダで電動のこぎりはちょっとうるさすぎなので、10分くらいでぱっぱと終えた。マンションの皆さんご迷惑おかけしました。

 

 そしてひたすらノミで削っていく。実家には電動カンナがあるが、まあちょびちょびと家の中で作業すればすぐかな、と思っていた。

 

 しかし結構手間がかかった。今度することがあれば電動カンナもってこよう。フローリングの幅も5mm程広いので手ノコで切断。

 

 既存フローリングの凸部がじゃまになるのでカッターで切断。

 

 あとは新規フローリングを貼り付けるだけ。室内作業はノミとカッターで作業できたのがよかった。当初は電動のこぎりが必要かと悩んでいたが騒音や木くずを出さずにすんで良かった。

 

 接着剤は何がいいのかわからなかったが、たまたまホームセンターで特売のシーラントがあったのでそれを採用。下地材に塗布して・・・

 

 その上に3mm ⇒2mm厚のゴム板を張り付け・・・  ※ゴム板は2mm厚です。

 

 さらにシーラントをたっぷり塗布。このシーラントで最後の高さ調整するので、残ったシーラントを全て注入。

 

 最後フローリング材を置いて、足でぎゅぎゅっと踏んで高さ調整する。

 

 フローリング材が浮いてこないようにおもしを置いて一日放置。

 

 フローリングを一枚替えただけだが、部屋のぼろっちさは格段に改善された。しかし交換した部分だけ固い。フローリングの上をスリッパで歩いていると、「あれ?床が固い!」と感じる。フローリング下に2~3mmのスポンジが入っているか否かでこれだけ踏み心地が変わるとは驚いた。階下への騒音なども考えたらクッション材(スポンジ)を入れたかったが、今回は余裕がなかった。フローリング周辺の構造が分かったので、次の機会にいろいろ考えよう。同じフローリング材が入手できれば一番いいのだが、おそらくこのフローリング材は生産中止となっている(と思う)。まあゆっくりネットで探してみよう。

 さて問題を引き起こした(と思われる)キャスター付きの椅子をなんとかしたい。キャスター自体もぼろぼろなのだが、前に一度ウレタンキャスターに交換している。少しでもフローリングにやさしくなればと思っての処置だ。それで多少は効果があったと思うのだが、やはり長い年数によりフローリングが損壊したと思われる。ではキャスターではなく木片で足を作り、フェルトシートを貼り付けたらフローリングに優しいのではと思い、木片で試作評価品を製作する。昔製作したバランスボール用の回転台座の端材を利用。中央部分はタイヤアンバランス計測治具に使用。

 

 キャスターの替わりに木片をボルトで固定する作戦。キャスターの脚はΦ11.5mmくらいの穴に差し込むタイプなので、M12ボルトで締め込めば固定できると思う。

 

 とりあえず適当なサイズの木片をキャスターに取り付けられるように加工し、裏にフェルトシートを貼り付けて評価版の完成。これで使い勝手や見栄えを評価していく。

 

 今回木材カットのためノコギリを新調した。

 

 古いノコギリは適当に目立てしたら結構切れるようになったが、新品はやはり切れ味が違う。

 

 ちょっとサイズが大きくなったので、収納場所もぴったり合う用に加工。