O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

6-4.永遠のアイ:フロアジャッキの修理

■2024年5月

 我が家のフロアジャッキは4年ほど前に某オクで入手したもの。オイル漏れ等がありちょびちょび手を入れて使っていたのだが、今回本格的に修理した。シールやOリングをもの○ろうさんで購入。多少サイズ違いのしか見つからなかったのだが、加工すれば使えるはず。まずは油圧シリンダーの主シール。内径や高さがオリジナルと異なるのしか見つからなかったのでシリンダーロッドを加工する。このシールが使えるようになれば、今後一生はこのフロアジャッキと付き合えるようになる。

 

 次に油圧シリンダーのロッド部のOリング。ここは現在オイル漏れ等はしていないと思うのだが、まあ安いものなので交換する。というかちょっと微妙にサイズが違うようにも感じるが、ゴム製品だから多少サイズ違っても問題ないでしょ(後日問題発覚)。

 

 そして油圧ポンプ部のOリング。これはたぶん寸法も同じ。

 

 それではフロアジャッキの分解だ。前回分解しているので楽勝楽勝・・・

 

 あれ? なんかバイスで掴めない。前のやり方を見直すとバイスが違っている。そうだ、バイスが壊れて新しくしたんだった。

 

 我が家の最大モンキーでもつかめず(うんうん、前回も同じことしてた)。

 

 分解方法が見つからず数週間放置。某オクで大きなバイスや万力を探すが、手ごろ価格なものは見つからず。お風呂入った時に「大きなものを掴む方法」をぐるぐる考えてたら突然思い出した。そうだ、Φ235mmの四つ爪チャック前に買ってたんだ。棚の奥にしまい込んですっかり忘れてた。お風呂から上がってチャックを取り出す。なんかいけそう。

 

 チャックハンドルはどうしよう、とか思ってたらソケットレンチの9.5sqがぴったり。

 

 これでいけるじゃん。晴れた週末に分解開始。Φ235mmのチャックはものすごくがっちりつかめる。今回は足で踏んづけて固定したが、次は作業台にチャックを固定しよう(M8ボルトかな?)。そしたらなんでも掴めるようになる。新たなる必殺技を習得した気分だ。

 

 油圧シリンダー部を分解。出てきた作動油は漏れ出たのか少なく感じる。

 

 各パーツの汚れ、油を拭き取って記念撮影。

 

 まずはメインシール部の加工から。

 

 シリンダーロッド部の内径がΦ19mmからΦ18mmに加工し、高さ方向(軸方向)も現物合わせで長くする。

 

 シリンダーロッドを旋盤で掴んで芯出し。

 

 そして内径18mmに加工。

 

 最後にロッドを掴みなおし、摺動部を耐水ペーパーで研磨する。

 

 加工した先端部。

 

 シールを嵌めるとぴったり。

 

 オリジナルのシールはプラ製の台座があるのだが、新しいシールは旧シール+旧台座と同じサイズでした。台座がなんのためにあるかわからないが、まあなくても問題ないと思う。

 

 続いてピストンロッド部のOリングの交換。旧Oリングを精密ドライバで取り出す。

 

 新旧のOリングを並べてみると新しいのはちょっと太い気がする。

 

 新しいOリングを組み入れてロッドを差し込むと固くて入らない。やっぱりちょっと太かった感じ。

 

 でもまあOリングはゴムなので、多少の寸法差はゴムの圧縮で吸収するよね、とばかり油圧プレスで無理やし押し込む。

 

 そしたらなんかゴムの切れ端が出てきた。

 

 あっかーん! Oリングちぎれた。

 

 うん、やっぱり新しいOリングはちょっと太いよね。今回は旧Oリングを再利用する。今回入手したOリングは内径Φ21.7mm、太さ3.5mmなのだが、次回に向けて太さ3mmくらいのを探しておこう。

 

 最後は油圧ポンプのピストン部のOリングを交換。新旧並べて確認する。これはサイズは同じだと思う。

 

 ピストン部も精密ドライバでOリングを引っ張りだす。

 

 ピストンを入れるとピッタリ収まりました。

 

 では組み立てだ。

 

 油圧シリンダーの先端を締め付け、フレームを組み立てて完成。

 

 ゴム栓を外し作動油を注入して完成。中古の作動油はコーヒーフィルターでろ過して再利用。

 

 ゴム栓をはめ込むのが難しく最後プラハンで叩き込んだ。前回もそうしたと思う。

 

 ジャッキは正常に動作している。実車をジャッキアップして動作確認したいのだが、なかなか機会がない。まあそのうち確認しよう。

 

 これでこのフロアジャッキとも一生付き合っていけそう。