O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

6-6.永遠のアイ:ディスクローター研磨

■2024年5月

 現実世界は5月中頃なのだが、ブログ世界の時間軸は2024年の元旦。いよいよディスク面の研磨に入る。ボア研磨時に芯だし面だしはやっているが、ディスク面研磨前に、もう一度振れを調整する。かなり頑張えって調整したが20/1000mmくらいが限界っぽい。いいかげん疲れてきたので、これで面だしOKとする。

 

 では面研磨だ。さーっと研磨していくと、意外と面が出ているようで研磨時は偏心はほとんど感じない。パッドのあたらない内側は摩耗していないようで、そこから研磨されていく。ディスクの赤錆の部分が徐々に研磨されていくのは見ていて爽快だ。

 

 騒音もそれほどではないので、これなら夜中でも作業できそう(ほんまか~?)。でも研磨される量はほんと微々たるもので研磨終了までどれくらい時間がかかるのだろうか。

 

 まさにこの時、研磨作業にウキウキわくわくして集中している時に能登半島地震が発生したのだ。研磨時はかがんだ体勢で研磨部を凝視していたのだがなんか揺れる。あれ?集中しすぎてめまいしてんのかな。と思い立ち上がって深呼吸。すると揺れは感じない。もう一度かがんで研磨に集中するとやっぱりゆらゆら視界が揺れる。あれ?体調悪いんかな、ちょっと根詰め過ぎた? と背を伸ばし深呼吸して一服し、ちょっと休んでから研磨再開すると揺れは感じない。やっぱ、根詰め過ぎたらあかんのだな!と思い、作業ペースを落とし休み休み研磨していく。小一時間作業して一区切り。リビングに戻りお茶を飲もうとしたら、奥から妻が「結構揺れたよね。呼んでも来ないから見捨てられたと思ったよ」だって。えっ、今の地震だったの? 慌ててテレビつけると能登で大きな地震とほとんどのchがニュースに切り替わってた。今現在地震から5ヶ月経過)もまだまだ大変な状況で被災地の皆様には本当にお見舞い申し上げます。それにJALの衝突事故もあり心がざわざわする年初めとなった。JAL事故のニュースはTVに噛り付いてみていた。「乗員乗客全員無事」との報告が入った時は喜びの反面、信じられないという気持ちで一息つく余裕はなかった。その後複数chのニュースを確認し、本当に全員無事ということを確認してやっと一服という感じである。しかし海保機側に多数の犠牲が出たこと、特に地震支援活動の最中ということで残念な気持ちでいっぱいとなる。海保機の乗員の皆様にお悔やみ申し上げます。

 

 ディスク研磨の話に戻る。旋盤のセッティングOKそうなので、それからはひたすら研磨である。ほんとちょびっとづつしか削れないので、延々と送りハンドルを回しづ付ける。研磨時間はたぶん4~5時間だと思う。ぱっと見はかなり一様に研磨されているようだが、中央部分は微妙に赤錆の帯が見える。もうちょっとで完了だ。

 

 これくらいでええかな?

 

 研磨面は結構粗い。というか微妙な幾何学模様ができている感じ。ルーターを移動させると、ディスク面とルーターの回転数が整数倍で同期するごとに模様ができるんだろう。あと鋳鉄の研磨面はあまりピカピカにならない感じなので、これくらいでOKとする。

 

 ディスクを外す。鋳鉄の削り粉が降り注いでいる。これが部屋の中に飛散すれば悲惨である(おやじダジャレ)

 

 ディスクローターはエアブローで削り粉を吹き飛ばす。

 

 そしてサビ止めも兼ねて耐熱塗装する。

 

 ルーターから異音が出てきた。ベアリング軸がダメになりかけているもよう。おそらく最後までは持たないと思われる。どうしよ。まあ行けるとこまで研磨しよう。

 

 次は裏面である。面出しなのだができれば研磨した表面で計測したい。何事も基準は1つが望ましいからである。というか本来はハブ軸との接触面を基準にすべきなのだが、そんなところの計測はできない。またこの状態では表面の計測も無りっぽい。

 

 やむなく裏面で面出しする。

 

面出しの振れ幅は30/1000mmくらい。がんばってもこれ以上面が出ない。

 

 裏面のほうが内側まで研磨できるので気持ちがいい。サビで凸凹になったディスク面がきれいになっていくのを見ていると心が洗われる (*´ω`) ⇐大げさ!

 

 内側、外側の虫食いが強く、これを完全に消すにはかなり削らないといけない。

 

 ここらへんで砥石を交換。

 

 ディスク面の土星の環がなくなってきたので後ひと踏ん張り。

 

 室内とは言え正月は寒い。暖房をつけたのだがなんか赤の点滅して動かない。ディスク研磨はひたすら単純作業で正月休みをこれだけで終えるのはちょっともったいなくおもい、平行してエアコン修理にもチャレンジする。修理といっても電解コンデンサを交換するだけで、それで直るかも不明だけどね。室内機と室外機の基盤を外し必要コンデンサの型番をメモしておく。

 

 そしてひたすら研磨。でもまだ虫食いが消えない。

 

 内側の虫食いがやっと消えた。

 

 ディスク厚を測ると15mmちょっと。本来は16mmで許容限度値が15mmなのでもうあんまり削れない。まだ外側の虫食いがちょっと残っているけどこのへんでOKとする。

 

 内側の面取り。

 

 これで片側のディスク研磨終了。よくがんばった。ディスク面の振れ幅をちゃんと計測する治具とか作ろうかと思ったけど、もし振れ幅が大きくてNGだったらすべての気力が失われてしまうので、もうこれでよしとする。まあ実走して不具合が出たら新品のディスク買ってボア加工すればいいしね(プランB)。

 

 1月4日の夕焼け。元旦から4日間ディスク研磨してた。もう飽きたけどもう一枚研磨しないといけないんだよね。

 

 裏面もサビ止めのため耐熱塗装しておく。

 

 表面。まあいいかんじだよね。対向ピストン化はこのへんでまじめに考えだした。

 

 研磨前後の比較。

 

 こうやって見るとディスク単品でも愛着がわく。

 

 よし、これをアイにまじめに実装しよう。

 

 模擬ディスクを外し本番ディスクを取り付ける。測ったようにピッタリ(測ったからね)

 

 ブラケットのナックルへの固定はT/Mの締結ボルトを使う予定。中古T/M購入時に3本ついていたので、それを流用するという作戦だ(理由:貧乏だから)

 

 キャリパーを位置確認ブラケット(木製)で取付け、ディスクとの位置関係を確認する。ディスク面が模擬ディスクより少し奥側に移動しているので、ワッシャを挟んで位置決めする。

 

 すごく剛性感があってたくましく見える。

 

 車軸線上からキャリパー位置を確認。

 

 ホイール取付け面からキャリパーの出っ張り幅は約30mm。ほとんどのホイールはキャリパーと干渉するので、ホイールスペーサーかワイトレが必要となる。

 

 パッドを取り付けて確認。パッドがディスク外周より1mm弱出ている。あとちょっとキャリパーが内側になるように調整しよう。