O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

6-4.アイターボ:スタビリンクブーツ、リアブレーキ、チェックバルブ

■2021年02月

 エンジン換装完了に気を良くしてた頃に妻から「車検の案内来ているけど予約しておく?」って聞かれた。俺の心はエンジン換装で大きくなっており「今回はユーザー車検だ。俺に任せておけ!」って宣言し、いつもお願いしているGSからの車検案内はスルーしていた。そしてターボパワーにご満悦して”のほほ~ん”としていて気が付いたら車検が1ヶ月先に迫っていた。「いかん!急がなければ」と慌ててユーザー車検について調べる。何はともあれ必要な整備はしなければならない。エンジン換装時にリア周辺は把握できており、問題はなさそう。フロントまわりもたぶん大丈夫だけど一応確認した。特に問題になりやすいのはブーツ類のゴム部品。ハンドルを左右に切ってリンク部をのぞき込んで確認。

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右のスタビリンクは2年前の車検時に新品に交換しているのでまだピカピカ。タイロッドエンドブーツやロワーアームボールジョイントブーツもその時に交換しているのでまだ大丈夫そう。

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スタビリンクのブーツをこまごま見てもまだまだ大丈夫そう。

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ステアリングベローズは交換した記憶はないので、購入から一回も替えてないのかな?12年と思えばそろそろ替えたほうがいいかも。でも見た目はまだ大丈夫そうなので、今回はそのまま。

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左のスタビリンクは結構汚れている。ブーツ部をまじまじと見るとなんか裂けてそうにも見える。ここだけでも交換しておこう。

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ものたろうでの購入になるのだが、送料を無料にするには3500円以上購入しないといけない。ついでにフロントまわりのブーツを一新だ。一式購入して2600円ほど。

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スタビリンクのブーツはパーツリストを見ても部品設定されていない。

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みんカ〇の情報では大野ゴム工業のDC-2668というのが使えるらしい。

しかし手元の届いたものを見るとちょっと小さい。f:id:otypemako:20210218142549j:plain

まあゴムなので伸びるから取り付けはできるのでいいんだけどね。

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組み立て後に大野ゴムの他製品を調べてみるとDC-2151とかDC-2523とかのほうがオリジナルとサイズが近い。

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そして金額もこちらの方が安い。次はこのDC-2151をトライしてみよう。

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フロントをジャッキアップしてベアリングの動作を確認するためタイヤをくるくる回す。タイヤを掴んでガコガオしても特にガタとかはなく問題はなさそうなのでタイヤを外す。

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スタビリンクの取り外し。供回り防止のため6mmの六角レンチを使う。

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次にタイロッドエンドの取り外し。固定ナットを少し緩め、プーラーで外す。タイロッドエンドはテーパーで固定されているので、外す時には”ガコッーン!”って結構大きな音がする。

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タイロッドエンドは取り外して家でブーツ交換する。取り外すため調整部のナットを緩めようとしたのだけど、手持ちの工具では非力で回せなかった。これで挫折。タイロッドエンドブーツとロワアームのブーツはまだまだ大丈夫そうなので、次回の車検前に交換することにする。

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スタビリンクは上下の向きがあるのか不明だが一応取り付け方向を記録しておく。

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ネジ部をダイスで成形しようと思ったが、並目とピッチが違う。

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六角レンチの穴がサビてて奥までレンチが入らない所があったので、精密ドライバーで内側のサビを削り落とし、グリスを塗りこんでおく。

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うん!ちゃんと奥まで入るようになった。

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ネジ山のサビをカッターで削り落とす。こういう作業って心が落ち着く。

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ブーツの留め具は精密ドライバー二本で外していく。

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ボールジョイント部にはまだグリスがあり、サビも見当たらない。

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ボールジョイント部のグリスをふき取り、新しいグリスを塗りこんで新品のブーツをかぶせていく。

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ブーツの穴サイズがだいぶ小さいので握力を使う。4個目をはめる頃には握力がなくなってブーツを嵌めるのがかなり厳しくなっていた。

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左のブーツを良く見ると少し裂けていた。幸い裂けめが小さくグリス漏れは僅かだったようで助かったけど、ひどくなると水が入ってジョイント部がサビてしまいスタビリンクの交換になって価格が跳ね上がる。やっぱブーツ交換は頻繁に行うべきだな。

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使ったグリスはドライブシャフト用に購入していたのを使用。

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スタビリンクは左右ともコンパウンドで磨きなおしたのでぴっかぴか。

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ロワアームも外して再塗装したかったけど、それは次回のお楽しみ。

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タイロッドエンドブーツとロワアームボールジョイントブーツを取り付けるには内径がΦ36~39、Φ41~43mmの円管状の治具がいる。家の中を物色して下写真のものを探していたが、これ使えるかな~。それも次回のお楽しみ。

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リアブレーキの検査も実施。ついでにドラムハウジングの再塗装もしておこう。

2年前に塗装したのにもうかなりサビている。耐熱塗料なのだけど焼き付け処理していなかったので本来の耐久性が得られていないのだと思う。

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ドラムハウジング内は結構ブレーキダストがたまってた。

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ピストンまわりから微妙にブレーキフルード漏れているのかな?再来年の車検までにブレーキのOHもしよう。

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ブレーキライニングは前側の方が減りが早いのね。2mm厚なのでまだ大丈夫だろうけど、あと1年くらいで交換したほうが良さそう。

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ドラムハウジングの赤さび転換防錆剤を塗布した所は結構保護されていると感心。

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家に持って帰ってワイヤブラシでサビを落とす。

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そしてまたオオツモの耐熱塗料で塗る。

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今回は焼き付け処理を行う。オーブンに入りきらないけどちゃんと焼き付け処理はできている(と思う)。

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でもちゃんと乾燥時間を取れなかったので、気泡が発生してしまった。

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車体側のケース部も軽くサビを落として塗装した。ここは焼き付け処理できないけど、塗らないより塗ったほうがいい。

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 車検では24ヶ月点検が事前、又は事後に義務付けられている。事前に自分でやっとけばいいのかな?と思い点検方法を確認している。※後日談:24ヶ月点検は法定なので、指定された工場とかでないと認められていないみたい。車検後に実施するということにすれば車検は通る。

そこで公害発散防止装置の点検項目があり、キャニスターやらチェックバルブの名前が出てくる。アイの場合はどうなってるんかな、と整備解説書を見直してたら気が付きました。キャニスター前のチェックバルブって、NA車にはなくてターボ車にはあるんだってことに。下図がNA車のシステム図。

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そしてターボ車のシステム図。

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キャニスターっていうのは停止時、燃料タンクから気化したガソリンを吸着するもの。そしてエンジン運転時にはそれをインマニから吸い込んで燃焼させる。NA車ではインマニ部は絶えず負圧になるので、チェックバルブ(逆止弁)は不要だけど、ターボ車ではブースト圧が上がった時にキャニスター側へ逆流する。まあパージコントロールソレノイドバルブが必要な時に開閉するので、チェックバルブはなくても大きな問題はないと思うんだけど気持ち悪いのでチェックバルブを取り付けることを考えよう。車検ではそんな細かいとこまでは見ないと思うので、取付はもう少し先ね。

 キャニスターやチェックバルブ周辺についてもう少し詳しく調べると、またなんか気になる情報を発見。エンジンECUに読み込む信号でターボ車では大気圧センサーがあるけど、NA車ではない。

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どーいうこと?

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NA車には大気圧センサがないのかな?そもそも大気圧センサってどこにあるの。MAPセンサとは違うんだよね?といろいろ疑問が出てきたが、今は目前の車検対応が優先なので、この件はしばらく放置(※後日追記:大気圧センサはECU内蔵でした)。とりあえずチェックバルブについてだけ確認しておく。チェックバルブはスロットル下流のエアフェールモジュールあたりから延びるチューブについている。下図はNA車用なのでチェックバルブなし。

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ターボ車にはちゃんとついている。

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ベランダに保管しているNA車のエアフェールモジュールを箱から出して確認する。内径がΦ8mmのチューブで接続されている。

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続いて駐車場にジャッキとスタンドを持っていき、エンジン下に潜り込んで場所を確認。よし取り付け位置は確認した。部品の発注だがものたろうだと1200円。でも3500円以上の買い物でないと送料がタダにならないので、アマゾンでチューブ径8mmの適当なチェックバルブを購入。

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エンジン下に潜った時にクーラント漏れを発見。まあ軽微なものなので車検では問題ないと思うが、時間があるときに針金で縛っておこう。

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 パーツリストを見直したついでにスロットルのクーラントラインの処理も考えよう。NAエンジンではスロットルに冷却水がまわっているのだが、ターボ用のはそれがなかったのだ。とりあえずクーラントチューブに詰め物をしてごまかしているが、そこをちゃんと始末したい。そもそもなぜスロットルに冷却水が?と思っていたが、調べてみると単に凍結によるスロットル固着防止のためみたい。スロットルを温めるので吸気温度を上げてしまい逆にパフォーマンスを下げるということで、わざわざ取り外す人もいるようだ。ということでスロットルへのクーラントラインを取り外すのは我が家のような温暖地域では問題はなく、逆にパフォーマンスアップになる。どうせなら不要な部品をすべて取り外したい。下写真の分岐する部品をストレートタイプに交換するだけだ。

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パーツリストで探してみたが、すべての車種でスロットルへの冷却ラインがある。あれ~、どういうこと?

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下図の10458Cのパーツ、これが三又ではなく、ストレートタイプになっているのがあるはずなんだけど・・・。

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まあただのパイプなので適当なものを探せばいいのだが、クーラント交換時でないと作業できない。いつかできればいいかなぁという感じの結論になりそう。

 

昨年末の実施の細かい話題。エアゲージが余っていたので、これを車体の工具収納部に収納できるようにした。

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プラ板でケースを製作し塗装。

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車体番号の辺りが平らなので、ここに張り付ける。

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張り付けた瞬間、「あれ、車検時にここ見るんちゃん?」と慌てて剥がし、車体番号が見えるように少し上に張り付け直した。

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 買い物などで少し空いた時間にホイールナットの緩みをチェックするのだが、ついでに空気圧もチェックするような雰囲気が出来上がった。

 車体下に潜る時に使うタイヤ台も少し改造。タイヤ止めを取り付けて安心感をアップ。また作業場所である駐車場まで160m持って行っているので、少しでも持ちやすいように取手のための引っ掛かり部を追加。

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これでずいぶん持ちやすくなった。

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