■2026年3月
我が家の啓翁桜の開花宣言(ここの一番下)がでました。最近はほとんど手入れもしてないけど頑張って花を咲かせるのにはグッとくる。もう春なんだよね。
さて、エアーコンプレッサーの話。初代はまだ問題なく使えているんだけど、ダンパーの加圧にはちょっと圧力が低いということで8気圧ほどのコンプレッサーを某オクで探してて落札したのがこれ。

動作未確認でジャンク扱いという品を入手。まあ確かに汚れているが決定的な故障はないという雰囲気の説明だった。まずは雑巾で砂埃をふき取ったら結構きれいになった。これくらいきれいにした写真で出品すればもう少し値が上がると思うのだが、出品者は小細工しない実直な人なのだろう(勝手な想像)。まあ確かにエアーフィルターやコンデンサーカバーはボコボコだし、これだけ砂埃のある場所で使用していたとすればフィルターが無い分内部の損傷が結構あるのでは、とも想像できるがそこはカケである。

動作を確認の前に一通り分解して内部の様子を確認だ。まずはSWまわり。

なるほど、2つのネジで圧力制御(上限圧と再起動圧)を調整するのね。

なんとなくシンプルでいい。変な電子パーツがない分修理しやすそう。

一通りきれいにしたし、ベランダでは寒いしで、室内で分解していく。

圧力配管の接手。ちょっとサビが出てるけどちまちま研磨すれば漏れは防げそうかな?

ヘッド部を外す。初めは2つのピストンは低圧と高圧に役割が分かれてるんかなとか思ってたがどちらも同じなので、流量を上げるために2気筒になっているのね。

ヘッド部のリード弁の作り。なるほどシンプルでいいわ。

ピストンのお出まし。

ゴム製の圧力シールはまだまだ弾力があり使えそう。

ピストンはコンロッド一体型で首を振りながら動作するタイプ。

シリンダーのスリーブが外れるのね。

シリンダースリーブの内側はぱっと見きれい。内側は樹脂コーティングされているような感じ。

光にかざして良くみると、一か所は縦キズが結構深い。おそらくピストンの首振りで押し上げる時(加圧時)に負荷がかかるのだろう。

ピストンリングはナイロン製。なるほど!このへんでオイルレスコンプレッサーの意味を理解した。ナイロン製のピストンリングに樹脂コーティング(と思う)のスリーブで潤滑油を使わないでいいからオイルレスって名前なんか。潤滑油使うとどうしても吐出エアーにオイルが混じっちゃうからね。

ヘッドまわりの部品をいったん整理しておく。

ピストンリングはヘキサゴンレンチで中央のネジを外せば簡単に交換できる。

シリンダースリーブとピストンリング。これが消耗品の代表だろう。

そしてちょっと探せばこういうシリンダースリーブとピストンリングの替え部品もある。写真を見るに圧力シール(ゴム製の)もセットであるようだ。これらの消耗品を交換していけば末永く使えそうだ。

コンプレッサーとタンクを分離すべく作業を進めていく。ボタンのついた箱はサーキットブレーカーみたい。

こういう感じ。交換式のブレーカーよりめんどくさくなくて良い。

型番から探すと汎用品で簡単に入手できそう。

始動用コンデンサを外す。保護ケースはボコボコだが中身は大丈夫そう。

ポンプ部をタンクから取り外しました。

クランクのサビが気になっていたのでファンを外してサビ落としとかしようと思ったけど、Cクリップを外しても軸に圧入している感じでファンを外すのは断念。

軸まわりのサビを落としてCクリップつけて赤サビ転換防錆剤を塗布しておいた。

まずはタンク側の掃除と再塗装を進めよう。

底面にはドレンバルブがある。手で外せるので使いやすそう。

エアー取り出し口は結構さびてる。ここはテーパーネジでシールテープで圧力漏れを抑えるところなので、サビてる部分はエアー漏れには影響しない。かるくサビを落としてOKとする。

エアーの入力口部は真鍮製っぽく単体ではサビないタイプみたいで問題なさそう。

タンクに貼っていたシールをはがし、耐水ペーパーで表面をかるく研磨して青スプレー。

電源SWまわりを観察する。

このSWは主電源のON/OFFと圧力制御機能を有する。一定圧力(カットアウト圧)になると自動停止し、圧力が下がると運転復帰する(カットイン圧)。なんとなくそれらしいメカニカル機構だが、今はスルーして次に進む。

シリンダーヘッド部は2本のパイプで接続されている。

圧力密閉のためOリングが4個。

リード弁を外して曲がりがないかをチェック。そして各部の汚れを落とす。

ガスケット(スペーサーかな?)はサビサビだったので、ヤスリで研磨。

ではヘッドまわりを組み立てる。スリーブは一か所縦スリキズが大きいところをモーター軸線上に配置する。この縦キズはピストンが首を振って印加する所で負荷が強くなってキズをつけるのだと思う。それはピストンから見てモーター軸方向とは90°の向きだろうから、スリーブをセットする時はその向きを避け、モーター軸方向と0°か180°の向きに取り付ける。

ポンプはシンプルな構造なので組み立てはすぐ終了。

タンクにコンプレッサーを組付けていく。エアー入力部の大きい部品は何かと思って開けてみたら逆止弁でした。中の汚れをきれいにして組みなおす。

作業しやすいように机の上で作業した。作業姿勢ってほんとに大切だと思う。変な態勢で作業して体を痛めたり、集中できずにミスをしたりするからね。

エアーフィルターはなしの状態だけど一応完成。うんうん、べっぴんさんになった。

イザ! 試運転。動作音も静かで短時間で8気圧まで上がる。よーし、完璧だ。

初代と二代目で記念撮影。かなり大きくなったが、初代で併用していた35Lタンクのことを考えればシステムとしてはかなりコンパクトになる。初代のために製作した固定枠が使えなくなるのがもったいないが、まあしゃーない。

動作音の比較。動作順序は①初代、②二代目、③初代である。動画だとそれほど違いは感じないが実際には相当静かになっている。今まで近所迷惑と思いかなり気を使っていたが、その気苦労も半減する。
これでコンプレッサーの整備完了、と思っていたのだが数日後に動かしてみたらなんかSWが入らない。SWのレバー動作が渋い感じなので、前回はスルーしたSWまわりを分解した。

2枚のバネで接続された板がテコの動作っぽい動きしている。それをバネで上から押さえつけて自動停止の動きをしている感じ。

しかしわかるようでわからない機構だ。まあ機構自体はシンプル。

電源レバーを引くとテコの原理で鉄板を押し上げSWを切る感じ。鉄板の下にはゴムシートがあり、エアー圧が上がるとこれも鉄板を押し上げる動作のようだ。

まずはSWのテコ部が変に摩耗していたので、きれいに研磨し形状も丸みをもつように削った。

下のゴムシートはこんな感じ。ゴムはまだ弾力があり使えそう。もし硬化しても適当なゴムシートで代用できそう。長く使うには部品の入手が可能かとかが大事だよね。

動作原理はなんとなくしかわからなかったが、まあ機構的にはシンプルなのでよしとする。しかし組み立て始めたらうまくいかない。バネ圧で部品が勝手にばらけるので結構苦労した。組み立ての要領としては下写真のように支点部をロッキングプライヤーで固定し、②のこのへんを細い針金で縛ってしっかり固定する。そしてロッキングプライヤーを外して組付け、固定ネジを固定する。完全に固定すると細い針金が抜けなくなるので、すこしネジを緩めて針金を抜いて最後ネジを固定して完了。

なれるまで何度もやり直したし、何度もやると支点部のプラ部分が摩耗しちゃうので今後二度と分解しないことにする。

これでエアーコンプレッサーの整備は終了である。そのうち下写真のようなエアーフィルターを購入してつけたら完成である(ネジピッチ確認して)。
