O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

6-2.アイのターボ化_09(CD-ROM版の整備解説書入手)

6-2.アイのターボ化_09(CD-ROM版の整備解説書入手)

■2019年9月

 ついに整備解説書を入手。CD-ROM版で1万弱。これにエンジン整備から電気配線図、車体整備などすべての情報が入っているのでとてもハッピー。さっそくPCにインストールしてみた。でもなんかエラーでインストールできない。我が屋はWindows10なのだけど、動作環境はWindowsはXPまでとあり、中にVISTA用のインストーラーみたいなのもある。でもインストールマニュアルをこまごま読む気になれない。インストールしたファイルをいろいろ見てみるとhtmlファイルがあったので、それを開くと一応見れた。昔のXPのノートPCにインストールしてみたけど、アプリは起動したけどアイの情報は見れない。まあいいや、とりあえずブラウザで中身は見れるのだから。整備マニュアルがエンジン価格の1/3は高いなぁと内心思っていたが、中身を見てなんかすごく納得。ものすごい情報量。とても全部は見れない量。エンジン製造というものが如何にすごいことなのか実感している。いや、車体情報もあるので自動車製造だな。

とりあえずエンジンOHに際して絶対必要だと思っていた項目だけリストアップする。この情報を得るために整備解説書を購入したといっても過言ではない。・・・いや、それはさすがに言い過ぎかな。

■各部の標準クリアランス (限度値)
・吸気バルブクリアランス :0.18~0.26mm (-)
・排気バルブクリアランス :0.26~0.34mm (-)
・バルブシート 当たり幅 :1.1 ~ 1.5 mm
ピストンリング合口すき間 No.1(TOP) :0.12~0.27mm (0.8mm)
ピストンリング合口すき間 No.2(2nd) :0.12~0.27mm (0.8mm)
ピストンリング合口すき間 オイル :0.10~0.40mm (1.0mm)
・クランクシャフトピン部オイルクリアランス :0.013~0.035mm (0.1mm)
・クランクシャフトジャーナル部オイルクリアランス:0.010~0.034mm (0.1mm)
・クランクシャフトエンドプレー(左右ガタ) :0.09~0.29mm (0.3mm)


■各部の締め付けトルク
・カムシャフトベアリングキャップボルト:11±1 Nm
・シリンダーヘッドボルト :24.5 ± 2.0 Nm → +90° +90°(90°増締め2回)
・コネクチングロッドキャップナット :14.7 ± 2.0 Nm → +90°
・クランクベアリングキャップボルト :30 ± 2 Nm → +60°
・スティフィナープレートボルト(補強板):24 ± 4 Nm
・クランクシャフトプーリーボルト :150 Nm→ 0 Nm→ 50 Nm → +60°(※)
・ドライブプレートボルト :74 ± 4 Nm
・オイルドレーンプラグ :65 ± 5 Nm

※クランクシャフトプーリーボルトを150 N·m で締付けた後、一度クランクシャフトプーリーボルトを完全に緩める。再度クランクシャフトプーリーボルトを50 N·m で締付け、その後に60°の増し締め(こんな手順初めて知ったわ('ω')ノ )。


■クランクのオイルクリアランスの計測手順
 1.メタルや軸受け周辺のオイルをきれいに拭き取る
 2.ベアリング幅分のプラスチゲージをまっすぐに置く
 3.締め付けトルクと同じトルクで締め付け、外してプラスチゲージの幅を確認する

■バルブタペットは 2.62~3.38mmの範囲で0.02mm刻みで39種類
 ということは、タペットの厚さは2.62mmまで削っても問題ないということだよね。現状での調整ではタペットのシム厚は薄くするものばかりだから、タペットを削って使えば金銭的にも助かる。