O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

6-2.アイのターボ化_13(バルブフェース研磨にチャレンジ)

6-2.アイのターボ化_13(バルブフェース研磨にチャレンジ)

■2020年2月

 寒くなってめっきり作業ペースが落ちたアイターボエンジンのOH。しかしバルブフェース研磨のための旋盤用リューターの製作工具ラックの製作など、周辺作業はゆっくりだが着実に進めている。今回いよいよバルブフェース研磨にチャレンジである。学生の時に3カ月の免停をくらい、その間に愛車(GPz250)をOHしたのだが、その時にバルブフェース研磨とバルブシートカットができなかったことがずっと心残りだった。今回はそのリベンジである。

 まずは4つ爪チャックでバルブの芯出しからなのだが、バルブ軸が細すぎてチャックで掴めない。バルブ軸径はΦ5mmで、100mmの4つ爪チャックではΦ6mm以上でないと掴めないようだ。そこで6mmのアルミパイプを買ってきた。

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パイプの内径はピッタリバルブ軸と同じで、パイプを差込んでチャックで掴むと、パイプの弾性変形の範囲でしっかりとバルブ軸を掴むことができる。

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普段は眠っているトップスライドテーブルの出番である。45°の角度で固定する。

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そして新兵器の旋盤用リューターを取り付ける。排気バルブの方がフェース面が荒れているので、排気バルブから研磨する。

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こんな感じでバルブフェース面を45°の角度で削るのだ。

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バルブの芯出しなのだが、どんなに頑張っても5/1000mm以下には調整できなかった。これは旋盤の軸精度の問題だと思う。バルブフェース研磨にはどれくらいの精度が必要なのかよくわからないが、まあこれくらいでいいよね? 

フェース研磨作業で一番気になっていた事なのだが、軸部分で芯が出ててもフェース面でもちゃんと芯が出るのだろうか? つまりチャックが掴む芯と旋盤主軸の芯が一致(平行であればいい)しているのかという不安があった。両者がねじれの位置関係であれば、バルブ軸を掴んでフェース面を研磨はできないことになる。

それで、フェース面の芯ブレも測ってみました。

なんかショックなくらい針が振れる。40/1000mmくらい振れている(T_T)/~~~。

これってどうしたらいいの?   いろいろ悩んだけど、とりあえずはフェース面研磨してみよう。それでちゃんとバルブが閉まらないようならそれから考えよう※。

※後日談:2本目以降では15/1000mmくらいの振れに収まった。軸部で5/1000mm、フェース面で20/1000mm以内に収めることを目標にする。この範囲に収まらない時は何度か掴み直してトライする。

ということで、いよいよバルブフェース面の研磨実施だ。下の写真はその全行程。2分くらいで研磨は終了する。

研磨初期は音が不連続なのがよくわかる。やっぱりフェース面の芯がずれているんだよね。バルブフェース面は研磨されていく様子を見やすくするため、青マジックを塗っていた。そしてリューターによる研磨終了。研磨面がちょっと粗いけど、見た目はまあまあ綺麗。

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そしてフェース面を耐水ペーパーの#240 ⇒ #320 ⇒ #600で磨いていく。

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結構いい感じだ。

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コンパウンドでぴかぴかに磨く。ラビングコンパウンド ⇒ 青棒の順で。

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研磨前と後の比較。

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フェース面の虫食いなどが無くなりとても美しい。

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いつまでも見ていられるほど美しい。

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でも問題はちゃんと密閉できるのかということだ。光明丹でバルブのアタリ面を確認する。バルブシートに光明丹を薄く塗り、バルブをパチンと閉めてみる。この時にバルブは回転しないように注意する。

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するとバルブフェース面に光明丹が転写される。これが一周均一になっていれば密閉は大丈夫なんだけど・・・      (;´Д`)   なんか一ヶ所光明丹が薄い。 

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その後何度やっても、毎回同じ所の光明丹がかすれている。これはやっぱり芯ずれでバルブがちゃんと閉まってないのか~~~。  orz      がっくし。

その夜は目に涙を浮かべてお風呂に浸ってました  (^^;)。

もう一回研磨しなおそうか?と悩んだけどどうしても諦められず、翌日もう一度アタリ試験を実施。結果は同じだったんだけど、ルーペでまじまじと光明丹が薄くなっている所を観察すると、なんか光明丹がはじかれているように見える。これはもしかしてコンパウンドで鏡面にしたから光明丹がはじかれているのかも。ということで、もう一度#600の耐水ペーパーでフェース面を荒らして再トライ。

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こんどは一応一周まんべんなく光明丹が転写できている。

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心に多少もやもやは残っているけど、最終的にはバルブ擦り合わせをするんだし、大丈夫かな、と希望的観測も入れてこのフェース研磨工程をOKとする。

 表面研磨の初期工程はリューターと#80のサンディングバンドを使っているのだが、これが少し粗すぎてその後の耐水ペーパで表面の研磨するのに時間がかかりすぎる。そこで奮発して、#180と#320のサンディングバンドを入手。#80購入ははあまりの安さでの衝動買い(350円)だったが、今回は合わせて1700円くらいとちょっと奮発した。まあ明確な目的があれば多少は奮発する。

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翌週にはサンディングバンドが届いたので2本目研磨だ。

その前にもうちょっと下準備が必要。フェース研磨で使う砥石なのだが、本命と考えていた砥石はちょっと形状が合わず、砥石先端が軸部に当たりフェース面研磨できないのだ。砥石の先端と終端を削る必要がある。

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最近製作したばかりの刃物研ぎ機があるのでこれを使おう。こいつはジャンク掃除機のモーターを利用したものにダイヤモンドディスクを取り付けたもの。

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下の写真の部分を削って、フェース面研磨で使えるようにした。

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おかげでダイヤモンドディスクは一発で終了。まあ密林さんで2枚で360円で購入したものなので、役目は果たしたというところか。

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2本目のバルブ研磨だ。サンディングバンドでの表面研磨はサクサクと進み10分ほどで完了。やっぱちゃんとした工具をそろえると速いなぁ。そしてフェース研磨開始。

今回はフェース面での芯振れは15/1000mmくらいだった。これくらいなら大丈夫かな?

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研磨途中の様子を撮影。フェース面は研磨されているところとそうでない所、つまりフェース面の荒れの様子が良くわかる。今回はフェース面の芯もまあまあ出ているので研磨時の不連続音は少なく、イメージ通りの研磨が出来た。

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研磨終了。細目の砥石だから研磨面もかなり綺麗になった。

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フェース面を耐水ペーパー(#320 ⇒ #600)掛けし、全体をラビングコンパウンド⇒青棒で研磨。

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2本目の研磨はだいぶ要領を得てきたので作業時間は30分くらい。
これからちまちまと残り10本のバルブを研磨していく。芯出しや表面研磨(リューター&耐水ペーパー作業)は真夜中でも問題ないくらい静か。フェース面研磨時はちょっとうるさいが、2分くらいの作業なので深夜でなければいけそうだ。風呂前の気分転換にはピッタリの作業になりそう。