O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

6-4.永遠のアイ:オルタネーターを交換して異音を比較

■2022年5月

 最近またエンジンの異音が大きくなった。その前は「ゴーーーーー!」って明らかな異音をしていてウォーターポンプ交換したら治ったんだけど、次は「シューーー」って音になった。これはウォーターポンプのシールの音かと思っていたが、その音が少しずつ変化してきて最近は「ウィーーン」って音になってきてどう考えても異音に思えてきた(結局「シュー」も「ウィーン」も「ゴー」もベアリング音と結論)。補機が原因であることはほぼ間違いないのだが、聴診器であちこち聞いてもどこもうるさくてよくわからない。ウォーターポンプは替えたばかりなので、オルタネーターとコンプレッサー、またはテンションプーリーのいずれかが犯人。おそらくオルタネーターだと思う。NAエンジンについていたオルタネーターを保管してあるので試しに交換してみよう。

 まずは右後輪をジャッキアップして     ※車載ジャッキだと無理があるが慣れた

 

 補機ベルトカバーを外す。安全のためタイヤを下に置く(慣れても安全の手間は絶対)

 

 補機ベルトカバーを見ると加工した所が割れている。たぶん溶着時にちょっと曲げて溶着しちゃったようで、取付時に穴位置が合わずかなり引っ張って取り付けてたからね。近いうちに再溶着しよう。

 

 補機ベルトの状態も点検。

 

 新品時からの摩耗の様子を比較。今後も1年に一度くらいは点検していこう。4~5年が寿命かな?

 

 オルタネーターを外していくわけだが、下側のボルトがウォーターポンプのプーリーと接近していて外しにくい。ボルトを緩めることはできるのだけど、引き抜く時にポンププーリーが邪魔で力を込められない。しゃーなしにウォーターポンププーリーも外した。その時ドライバーを差し込んでまわり止めしたんだけど、そこの塗装が剥がれた(せっかく塗ったのに(ToT)/~~~)。次回からはドライバーにマスキングテープを巻いて保護しよう。

 

 オルタネーターのバッテリー直結ケーブルはプラ製カバーがついているのだが、オルタが付いた状態だと手が入りにくく、このカバーを取り外すのが難しい。無理やり外すとカバーが割れそうなので、オルタを外してからマイナスドライバーでカバーを外す。

 

 NAエンジン用とターボエンジン用のオルタネーター。たぶん同じ型番だけど、NAは7万キロ、ターボ用のは10万キロと走行距離がターボの方が長い(年式は1年新しいけど)。

 

 軸の回転の様子を手で回して比較。う~ん、ちょっとNAの方が滑らかなような気もするが・・・?

 

 今度はNAのオルタを取り付けていく。トルクレンチが活躍する。

 

 上側のボルトはスペースが狭くトルクレンチが使えない。

 

 補機ベルトカバーのボルトはまたサビてる。前回塗装から半年もたっていないのに。ここは赤サビ転換防錆剤で対処しよう(他のサビているボルト頭もね)

 

 オルタネーターを付け替えて音の差異を確認する。ターボ用/NA用、補機ベルトのありなしの4パターンを比較。補機ベルトなしだと確実に静かだが、ターボ用とNA用のオルタネーターでは心持ちNA用のが静かかな? という程度。

 

車内での音も比較する。たしかにNA用の方が静かだが、明らかに静か!というほどの違いではない。

 その後1週間ほど乗っているが、乗っていると確実に静かになったと実感する。それまでは「ウィーーーーン」って感じの音が「シュルルルルー」という感じになった。これはウォーターポンプを交換した頃に感じていた音に似ている。ウォーターポンプのシールの音と思っていたやつ。

 これまでの知見を整理すると、私が異音と感じたのはすべてボールベアリングが劣化してきた異音。はじめは「シュルルルルー」と柔らかめの音、そして「ウィーーーン」と少し音が太くなってきて、最後は「ゴーーーーー」と金属的な音になるようだ。エンジンからの異音が気になった経緯はこうだ。ターボエンジンに換装した後はオルタネーターは「シュルルルルー」と音を出していたがこれは特段気になるレベルではなかった。というかエンジン換装したからすごく静かになったなーと思っていた(妻も同意見)。その内ウォーターポンプのベアリングの異音が増えてきて、ついに「ゴーーーー」との私の耳でも明らかに異音に聞こえるようになった(私が気付くかなり前に妻から指摘あり)。時を同じくしてオルタネーターのベアリングの音も大きくなってきて「シュルルルルー」と鳴っていたがポンプの「ゴーーー」の音にかき消され気が付かなかった。そしてウォーターポンプを交換すると、ウォーターポンプの異音がなくなり、次にうるさかったオルタネーターの「シュルルルルー」の音が聞こえるようになった。私はこれは今まで聞こえなかった音だから、新品のウォーターポンプのシールの音かな、と勘違いしたのだと思う。この音は異音というよりゴムに起因するようなやわらかい音に聞こえたからね。そしてだんだんオルタネーターのベアリングが悪化してきて「シュルルルルー」から「ウォーーーン」に変化したのだと思う。今回オルタネーターをNA用(走行距離が3万kmほど少ない)のに交換したら、オルタネーターの異音のレベルが「シュルルルルー」に戻ったのだと思う。

 ※後日追記:シュルルルーやウィーン、ゴーーーなどのベアリングの異音は加減速時、特に加速時によく聞こえる。加減速時は各プーリーにはラジアル方向の荷重がかかるため、ベアリングがラジアル方向に強しつけられるため傷んだベアリングの音が強く聞こえるのだと思う。

 

 ターボ用のオルタは12年,10万km、NA用のオルタは13年,7万km使っているので、どっちもベアリング交換はすべき時期なんだと思う。次の作業はオルタネーターのOHということだ。しかし自動車整備ってキリがない。もういい加減しばらく車の事は忘れたいのに、それを許さないように問題が次々出てくる。まあ、13年目の車だから一通りメンテナンスが一巡するまではこんな感じかな。いや、その前にタイヤ交換もしないといけないし、コルトのダウンサスつけなければいけない。作業が追い付かない  (*´з`) 。