O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

6-4.永遠のアイ:ナックルのOH&加工6(実車組付け編)

■2023年10月

 それでは加工したナックルの組付けを行う。ついでにブレーキパッドも交換する。キャリパーOH時にはもうちょっと走ったら交換しよう、とか思ってたけど気が付けば1年半経っている。パッド残りはもうほんとにギリギリだ。新しいパッドはだいぶ前に購入していたんだけど、「どうせならディスクローター研磨してから交換しよう」と前のめりに考えていた。でもそんな時間もなかなか取れずいまに至るわけである。

 

 作業前日に工具を準備。とにかく駐車場まで遠いので、「あ、忘れ物!」とかいうことを3回もすれば心が折れちゃう。作業手順のシミュレーションを入念に繰り返し忘れ物がないようにする。

 

 イザ! 実作業。まずはブレーキキャリパーを外しパッドを取り外す。キャリパーはだいぶ汚れているのでクリーニングもしよう。

 

 ブレーキピストンを押し込むのに、木片とM10ボルトで工具を用意している。実戦は初めてだが十分機能した。

 

 ブレーキピストンを押し込むとブレーキフルードが押し戻されるので注射器で余分なフルードをリザーバータンクから吸い出して置く。

 

 キャリパーのクリーニング。ブレーキホースが繋がったままだとクリーニングしにくいが、ちまちまがんばる。

 

 塗装から1年以上経過しているけど、まあまあきれいだと思う。

 

 ではあたらしいブレーキパッドを組み付けていく。アウト側のシム(黒い方)はサビでだいぶ傷んできているので外してしまおうかと思った。内側のステンレスシムは遮熱のためというのはわかるが、外側のシムはいまいち目的がわからない。まあでも一応組付けましたけどね。今度ばらす時は外側のシムは外そうと心に決める。

 

 キャリパーにパッドを組み付ける。「パッド分厚っ!」と思う。逆に今まで薄すぎだったということだよね。

 

 キャリパーを外す時は下に台座が必要だ。次回からは洗車用の踏み台を使おう。

 

 ボルトを外し、ナックルを外していく。ロワアームジョイント部はタガネを打ち込んで穴を広げて引き抜く。

 

 逆の要領で新しいナックルを組み付けていく。

 

 そしてディスクローターを組み付ける。ほんと研磨したい  (*´Д`)

 

 ディスクローターを貫通ナットで固定してローター部で車体を支え、1G状態としてロワアームのブッシュボルトをいったん緩めて再度締め直す。ブッシュが変にねじれた状態とならないようにね。

 

 ナックル加工後初めての実車への組付けとなるが、見た目的には-2°のネガキャンくらい。ちょっとネガキャン側に行き過ぎたかなと思うがまあしゃーない。

 

 ディスクガード外しているので、なんかスカスカに感じる。

 

 外した旧ナックルを持ち帰り(写真左)、新しいナックル(写真右)と記念撮影。

 

 そして右側(運転席側)も同様に交換。

 

 右側のブレーキパッドは2枚とも余裕あると思っていたが、片側がぺらっぺらだった。

 左側ブレーキのパッド交換の時はパッドグリス忘れたんだけど、今回はしっかり持って行き塗布。左側も今度の機会に塗布しよう。

 

 キャリパーの点検穴からパッド残量が見えるようになった。車体外側のパッドが減ると、点検穴から見えなくなるからね。

 

 組み立て完成したのでアライメント計測。車体水平台の導入で駐車場でアライメント計測できるのでほんと楽になった。キャンバー角は左右とも-2.5 °  。 想定より強めのネガキャンになった。図面上で穴の位置を修正する時は-1.5~-1.8 あたりを狙ったんだけど。

 

 続けてトー角の計測。まず車体中心の軸線上にマーカーを配置。

 

 そしてタイヤの向きの軸線上にもマーカーを配置していく。

 

 計測結果が下記。うん、キャンバー角がネガ側になったので、トー角もより内向きになったんだな。こまかい計測手順はこちら

 トー角が内向きなので、駐車場でハンドルを大きく切った時などはフロントタイヤが勝手に切れ込んでいく手ごたえがあったり、マンホールの上を走るとサイドスリップで「キュキュ」と音がする。でもそれ以外は特に不都合はない。組み上げてすぐに往復300kmほどの高速道路を走る用事があった。ハブベアリングの組付けに不安があったので、100km/h走行で30分程走りパーキングで休憩。車体下に潜り込みナックルのハブ軸周辺んで温度上昇している所ないかとぺたぺた手を当てて確認した。まあどこも問題なしでしたけどね。トー角が左右とも-1°内向きでも高速走る分には問題を感じ無かった。

 1週間程してから車高のダウン量を計測。前輪側はノーマルから25~30mmダウン。今回のナックル改造でのダウン量は14mm程でした。写真でダウン前のと比較すると確かに下がっているように見えるが、実車を見た感じは「あれ? 下がったかなぁ」という感じ。ちょっと物足りない気もするが写真で見る限りはちょうどいい感じだと思う。

 

 正面から撮影。ちょっとキャンバー角付きすぎたと思う。でもホイールの出っ張りがほぼOKっぽくなった。前の状態(キャンバー角 -2.2°)でECO FORMEを履いた時は明らかにフェンダーよりホイールが出っ張ってたが、今回のを見る限りギリギリ出ていないように見える。ナックルの穴あけの図面をアップロードしておく。JWWファイルで3シートがノーマル位置、5シートが穴あけ位置。

 

 拡大して垂線を入れるとギリギリだ。車検はこのままでOKかもね。

 

 意識してみればネガキャンが付いているように見えるが、まあ許容範囲かな。

 

 しみじみ見るとサスもダウンしているしちょうどいいバランスだと思う。

 

 参考として以前の記録を掲載しておく。まずはノーマル時。

 

 そしてコルトスピードダウンサス装着時。

 

 妻にヤンキーみたいとか罵られることのない範囲での改造だったと思う。乗り心地は特に変化した感じではないが、道路の段差などでバタバタしたり、衝撃が車体に感じるような気もするが、それは前からのような気もする。ロアブッシュやアッパーマウントブッシュのへたりが原因とも思えるしよくわからない。今後ブッシュ交換やピロ化して乗り心地がどのように変化するか見ていきたい。トー角は時間のある時にゼロ付近に調整する予定。

 ブレーキの効きは前と特段変わらない感じ。組み付けてすぐはアタリが出ていないので滑空感があるだろうと思っていたが、初めから結構ちゃんと効いた。これはアタリが出ればもっと良く効くかなと思っていたがアタリが出てからも同じような感じ。まあ効きの安定感は上がった感じかな。