O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

1-6.視聴映画の感想

■数年後、映画の内容を忘れた時にもう一度見るか見ないか判断するための材料として記す。できるだけネタばれしないで簡潔に記すよう心がける(多少のネタバレは許容する)

 

■映画ジャンル分類(好みの順)
謎  SF  生き方  ファンタジー  冒険  成長  アニメ  ファミリー  ロマンス  戦争  ミュージカル  アクション  コメディ  ドキュメンタリー  スポーツ  ホラー  西部劇  犯罪

 

■コンタクト  2014年9月 
・評価        9点(10点満点)
・ジャンル    謎:SF:生き方=4:3:3
・感想
  本作品は若い時に見たのだが、非常に良かった。今回見直してもやはり評価が高かった。謎の設定とその開示、主人公の人生指針の見つめ直しなどバランス良く展開して行き、間延びも詰め込みも感じなかった。
 はるか宇宙からのコンタクトに主人公は、そして人類はどのように応えるのか。科学的証明が絶対とする主人公の心に与えられた宇宙からのメッセージが何だったのかなど、見ごたえのある映画だった。
・総評
  自分なら、その宇宙からのメッセージをどのように受け止めるだろうか、と考えさせられる映画である。

 

■another earth  2014年9月 
・評価        7点(10点満点)
・ジャンル    謎:SF:生き方=1:1:8
・感想
  低予算の映画であり、カメラワークなど雑に感じる。提示された謎に対しての開示も突っ込みどころ満載。
  ただ登場人物の心の描写が丁寧になされており、ゆっくりと登場人物と心を重ねていくことができた。
  ラストは謎の答えを視聴者に委ねる形であり、「えー、答えがほしかったのに!」という感じである。そしてエンドロール中に思う答えは「人生、逃げても同じ。現状を受け止めていくしかない」というもの。見終わってしばらくすると、実は、こういうハッピーエンドかも、いや、ああいう最悪エンドかもと色々考えられるのも楽しい。
・総評
  消し去ることができない咎を負った主人公の、鬱蒼とした光の見えない人生に寄り添いゆっくりと時間をかけて共に出口を探す、そんな映画であった。

 

■The Door  2014年9月 
・評価        6点(10点満点)
・ジャンル    謎:SF:生き方=3:2:5
・感想
感想の前に・・・、ホームシアターが出来てから見た映画のジャンルが謎、SF、生き方ばかり(笑。このジャンルがそんなに好きなのか?
映画は娘を失った主人公が偶然に"5年前のパラレルワード"につながるドアを見つけた。娘がまだ生きているその世界で、男は娘を助けるのだが、はずみでその世界の自分自身を殺してしまう。男はその世界で娘の父として再び人生を歩むのだが・・・。
 ・総評
  保留

 

バトルシップ  2014年10月 
・評価      7:点(10点満点)
・ジャンル  SF:戦闘艦アクション:謎=4:8:1
・感想
とにかくミズーリと退役軍人が活躍する映画。私は子供の頃第二次大戦の軍艦のプラモデルをずいぶんと作ったので、思い入れはあった。もちろんミズーリも作った。日本では大和が敵めがけて主砲を撃ちまくるような映画はでてこないだろう。戦争の悲哀を背負い南シナ海に没した運命からは逃れられないのだろうし、日本国民もそれを望まない。かわりに宇宙戦艦ヤマトでは、人類の悲哀を振り払うために大活躍が許されているのであるが・・・。
話もどってこのバトルシップは、まあハリウッド映画という感じである。複雑な人間模様などは(たぶん)からっきしではあるが、「俺がヒーローだ」という映画である。自衛官の浅野の活躍もいけてる。なんといっても八方ふさがりでミズーリに避難した主人公達の前に元ミズーリ乗員だった退役軍人達が現れるシーンは爽快である。ミズーリの活躍が見たくなったら、また見てもいいかも。

 

ショーシャンクの空に  2014年10月 
・評価 9:点(10点満点)
・ジャンル:生き方
・感想
キーワードは 安心できる場所、希望、地道な継続、計画、そして友情、ついでに、塀の中のゆっくり流れる時間。
ちょうど日本人3名のノーベル賞に沸く日本

友人から薦められてたもので、一人ではなかなか手を伸ばさないジャンルである。視聴開始後ほどなくして気がついた。これはずいぶん昔に見たものであると。話の大筋は覚えているし、結末も覚えている。しかし気づいた時にはどっぷり映画の世界に入り込んでいたので新鮮な気持ちで続きを見れた。これも真っ暗な中に浮かび上がる大画面シアターによるところが大きい。ホームシアター作って良かった。
見終わっての感想である。まず大筋は覚えていても、(20年近く)昔に見た時と印象に残る部分が異なるという点。見た年齢による違いか、記憶の残り方の違いかは不明であるが、記憶ではやはりどんでん返しの部分の印象がメインであった。
今回見た印象である。人は苦境に立たされても、その置かれた場所(映画では堀の中)で、目の前の自分にできることを一歩ずつで実行する。それが希望に繋がる歩みとなる。その到達点が現状から見える世界であるか想像を超えた世界であるかの如何にかかわらず、一歩を踏み出すことに重きを置いている。
この映画の見方には、劇的な結末に向けて主人公が一歩一歩準備を進め、そしてその計画を実現するのだ!というものが多々見受けられる。しかし私はそうは見なかった。目の前の一歩を実行することが、自身の計画以上の世界を作り上げる。そういうメッセージを受けた。この映画が主人公とは違う友人の回想録として描かれていることがそれを物語っている。
この映画を見た時は、青色LEDで日本人3名がノーベル物理学賞を受けた時である。受賞者のコメントから、私は「やりたいことをやり、それを継続する」ことが大切とのメッセージを受けた。それは時を同じく見た本映画とも相通じるメッセージであった。

 

言の葉の庭  2015年11月 
・評価     9点(10点満点)
・ジャンル 成長:アニメ(絵の好み):生き方 = 5:4:1
・感想
  ホームシアターが稼動をはじめ、映画数本を見た頃、ちょっとスランプに陥っていた。「俺って映画鑑賞、あまり好きではないのかも・・・」というスランプ。その頃親族の会合があり、甥にお勧めの作品がないか聞いたところ、本作品を勧められた。
  もともとアニメは好きだったのだが、歳をとってからはあまり見なくなった。今回本作品を見て、若い頃アニメが好きだった理由を思い出した。登場人物にどれだけ深く感情移入できるかということだ。実写でもアニメでもストーリー中心に考えた場合、大きな差異はないと思うが、アニメの場合登場人物は、その作品の中のその人物が本物であるということだ。実写の場合、知っている俳優が出てくると、そういう役を演じている!という目で見てしまい、どうしてもその世界に没頭できないのだ。その点、アニメの場合、登場人物は完全なオリジナルで、その世界の人物なのだから変な色眼鏡なしに感情移入できる。
  さて映画の感想であるが、都庁の見える公園の東屋でのシーンを中心にゆっくりと時間が流れていく。背伸びして大人の世界に踏み出したい少年と、人生の歩き方を見失った女性が雨の日の東屋で、それぞれの時間を過ごすなかで、お互いの心にゆっくりと、しかし確実に惹かれ合う気持ちが芽生えていく様子をゆっくりと丁寧に描いている。絵も非常に好みである。
  なぜだか、自分の若い頃を思い返し、とにかくせっかちだったなと苦笑いした。また私が映画に求めるのはこういう心の気持ちの育みであり、ハリウッド映画のようにせっかちにアクションシーンと派手な展開を詰め込んだものではない!と実感した。
・総評
  ほかの人にも勧めたいし、数年後にまた見たい作品である。
 

■プロメテウス  2016年4月 
・評価 :3点(10点満点)
・ジャンル SF:謎= 6:4:
・感想
  久しく映画を見ていなかったので、とにかくなんか見ようとレンタルビデオ屋さんに入った。とりあえず壮大なSF映画ということで、プロメテウスを手にとった。
  ・・・で、見た感想なのだが、壮大な雰囲気はあったが、エイリアンの一番初めに登場した遺跡が何なのかを綴っただけのもので、この作品自体が面白かったのかと問われれば、答えはNOである。そもそも見終わって謎がとけない。冒頭のシーンで出てきた人(かな?)は何なの?そして飲んだ黒い液体は何?なんとなくそれが人類の起源のようであるが、あまり理解できない。物語の終盤で、宇宙船のクルーが黒い液体を飲まされてたが、その意味も分からない。まあネットで調べれば情報は出てくるだろうが、何の予備知識もなく見ても意味が分からない。なんとなく推測はできるが、いろいろ推測してもあまり実のある時間とも思えない。
・総評
  もう二度と見る必要のない映画である。

 

北のカナリアたち  2016年4月 作成中
・評価 7:点(10点満点)
・ジャンル 生き方:成長:謎 = 6:3:1
・感想
  なんとなく映画を見なければという気持ちでレンタルビデオ屋に行き、プロメテウスを手に取ったのだが、これだけではきっと不満だろうと、しっとり系の映画を物色。題名を知らない邦画をと思い手に取ったのがこの作品。
  北海道の村落で教師をしていた先生が教え子(4,5,6年クラスで6人)とバーベキューをしていた時に、子供たちのいさかいをきっかけにした不慮の事故で先生のご主人が命を落とし、そのことでみんなが自責の念を持って大人になってからの物語となる。教え子の一人が殺人を犯したとして元教師のところに刑事がやってくる。そこで元教師は教え子ひとりひとりを訪ね話を聞いていく。
  とにかく、子供にそういうつらい記憶を残すのはつらいことだ、大人として子供の心身の健康を守っていくのは大切なことだと、つらく切ない気持ちで見ていた。子供たちにかかわるのは如何に覚悟を決めなければいけないことか、教師になるのは(親もそうだけど)ほんと大変なことだ・・・とひしひしと見ていた。
  しかし、最後は如何に辛い出来事があっても、共に過ごし、共に成長した時間、幼い頃に積み上げた信頼関係は如何に大切かを思い知らされる映画であった。
・総評
  前半にネガティブな心情を切々と語り、最後にその中で育んだ一条の光が如何に大切であるか、という邦画でよくあるパターンかな。まあハリウッドのどんぱち映画とはだいぶ違うよね。欧州などもこういうパターンが多そうなイメージであるが・・・。
  たまに見るにはいいだろうが、頻繁に見るには心が折れそうになる。

 

■しあわせのパン  2016年5月 
・評価 :7点(10点満点)
・ジャンル 生き方:ファミリー= 6:4
・感想
  北海道の大自然の中でおいしいパンを焼き、地域の人や来客とほっこりする映画。夫婦役の大泉洋原田知世がほっこり感にぴったり。妻が夫に投げかけた「一番ほしいものは何?」との問いに夫は「内緒です。」と答えたが、最後それを手にすることができた。
・総評
  見終わって、「よかったね・・・」とつぶやく映画でした。

 

■海が聞こえる  2016年5月 
・評価 7:点(10点満点)
・ジャンル  成長:生き方:アニメ = 4:4:2
・感想
  なんだか気に食わない女性がヒロインだ。まあ、若気の至りというか、思春期の重大な局面を共有したという想いから心惹かれあい、カップルになった物語かな?
・総評
  見ているとなんとなく引き込まれ、一気にラストまで見てしまう映画であるが、後味としては、ハテナ?という感じ。もう見なくてもいいかな。

 

■星のこえ  2016年5月 
・評価 8:点(10点満点)
・ジャンル 成長:アニメ:SF= 5:3:2
・感想
  最近、すごい勢いで映画をレンタルしている(笑。俺ってもしかして映画見るの嫌いなのでは・・・?という焦燥感に襲われており、努力の末に完成した我がホームシアターが徒労ではないか?という認めたくない事実を書き換えるために(なんのこっちゃ。とにかく途中で疲れちゃって、最後まで一気に見れないんだよ。いや、映画によってはその世界に没頭して一気に見れるものもある。体調によるものか、見る映画の好みの問題か。とにかくいっぱい見て自分の特性を把握しなければ。
  で、前回甥っ子の勧めで見た「言の葉の庭」はその世界観に没頭できたので、同じ監督の作品を探してみたのがこれ。どういう内容かよく分からずに見たのだが、これまた思い切った作品であった。登場人物が少年少女の二人。あと、艦隊の指令音声のみ。おそらく台詞を発する登場人物はこの3人(指令音声はコンピュータかも)。しかも宇宙の彼方で戦闘を行う少女がセーラー服!。信じられない思い切り(笑。
  冒頭、少女の語りで始まる。「世界とは携帯電波の届く範囲と思っていた・・・。」
二人の思春期の携帯・・・
  作成中

・総評

 

スターウォーズ フォースの覚醒  2016年5月 
・評価 6:点(10点満点)
・ジャンル SF:冒険 = 5:5
・感想
作成中
・総評


とある飛空士への追憶  2016年5月 
・評価 7:点(10点満点)
・ジャンル アニメ:成長 = 6:4
・感想
作成中
・総評

 

■上京ものがたり  2016年9月 
・評価 6:点(10点満点)
・ジャンル  生き方:成長 = 5:5
・感想
  ひさしぶりに映画を見た。うだるような暑さの中で映画を見るのは辛いし、クーラーも苦手。最近ぐっと涼しくなってきたので、ここぞとばかりに映画鑑賞。やはり読書の秋というだけあり、映画もはかどる。
  本作品は主演の北乃きいが上京し、さまざまな悲哀を経て自立していく物語である。自分に自信が持てず流されて生きていく中で、自分の人生を歩くためには依存的な生き方ではなく、自身のやりたいことを原動力にしなければ、つまり自立しなければだめだと理解し、成長する物語。
  正直全体として悲哀感が全面に出ており見ているのがしんどかった。先輩の病死をきっかけに依存ではなく自立へ生き方を決意した時に見せた行動が印象的であった。道端に捨てられていた子猫を見つけたのだが、笑顔で子猫の前を通り過ぎるシーンである。なるほど、これは確かに子供の時には難しい行動である。自立した大人を印象付ける行動と思った。  
・総評
  見終わってみて、”いい映画だ”と思った。しかしながらちょっとしんどくてもう見なくてもいいかなと思う映画である。

 

■パパが遺した物語(Fathers and Daugters)  2017年4月 
・評価 5:点(10点満点)
・ジャンル  生き方:成長 = 5:5
・感想
  この映画は題名通り・・・
・総評

 

■ローマの教室で ~我らの佳い日々~  2017年5月
・評価 3:点(10点満点)
・ジャンル  生き方:成長 = 5:5
・感想
  なんだかこういう映画、初めて見た。というかテレビとかで見たら途中で絶対チャンネルを変えてしまうだろう。しかしシアター(ホームの)で見たからにはお金も払っていることだし(セール中で半額の54円)、最後まで見なければならなかった。そういう意味で我がホームシアターは活躍したよね(どういう意味だ?。
  あらすじは高校での教師(とちょっと生徒)の物語。高校といってもグランドなどない校舎(ビル?)だけの殺風景な世界。まあ日本の高校の雰囲気が世界標準というわけでもないけどね。キャリアウーマン風の女性校長と偏屈老人教師、そして新人教師の3人の人生それぞれ、生き方もそれぞれ!という小泉首発言のような映画。だらだらと日常のトラブルが続き、特に見せ場のなく、「この退屈な世界はいつまで続くの?」という雰囲気が続く。キャリアウーマン女性校長は学校の問題児の面倒をちょっと見ることになり、「若い子との交流もいいわね」みたいになり、偏屈老人は、元教え子と恋に落ち、「このつまらない人生を早くおしまいにしたい」から一転、「人生ってすばらしい!」となり、熱意に燃えていた新人教師は大きな失敗をして「教師って難しい」みたいになる。こういう映画。うわ~、書いててつまらん。
  いやいや、たぶん、本当は違うんだろう。私の貧弱な世界観では見えないことを描いているんだと思う。移民問題も扱っており、また文学哲学の授業風景が長かったのでそういう世界もいろいろ表現しているのだろう。でも私にはわからなかった。
・総評
  歳をとっても、この映画の良さは私にはわかりそうもないので、もう見ない。

 

■たとえ世界が終わっても   2017年5月
・評価 6:点(10点満点)
・ジャンル  生き方:成長 = 5:5
・感想
・総評

 

君の名は。   2018年1月
・評価 10:点(10点満点)
・ジャンル  生き方:青春  5:5
・感想
  折角ホームシアター作ったんだから映画みて、感想を残そう!   ・・・と思ったのだが、自分の書いた感想に茫然自失となり、しばらく本ページからは遠ざかっていた。小学生の時の夏休み読書感想文の悲劇を再び見るようで・・・、また自身の文章力のなさに唖然として。
  でも”君の名は”については今残さなければと強く思い、重い筆を執った。本作品はレンタルビデオが出たらぜひ見ようと思っていたが、突然テレビ放送していたのでテレビで見てしまった。
  さて感想であるが、ひたすら良かった。年甲斐もなく泣いてしまった。今晩はなんか幸せな気持ちで眠れそうだ。とまあこんな感じの感想しか書けない。でももう少し分析してみよう。
  まず、何に心を打たれたのだろう。この監督の映画は好きでほとんど見ているが、基本切ない終わり方ばかりだ。秒速5センチメートルなんぞは、初めて見た時は妻といっしょにぼろくそ言った。なんという終わり方だ。男のなさけなさに腹がたったし、なぜ、この美しい初恋が実らなかった、そもそも実る方向にはまったく進んでもおらず、はがゆさだけが全開のまま終わった、もやもや感満載の映画なのだ。それでもなぜか異常に心にひっかかる映画で、見終わって数日してから自身の思春期の記憶がじわじわ呼び起こされ、「ああ、自分も同じような気持ちの中にいたなぁ」と妙に共感し、「ああ、そうか。大人になる時の心の自立ってああだったな」と妙に納得する映画だった。次に見た”言の葉の庭”については私としては”まあいい終わり方では”と思うのだが、妻にとっては納得がいかない終わり方であったようだ。
  しかし”君の名は。”は文句なしハッピーエンドである。妻はまだ見ていないが安心して見せられる。やはり物語のなかでずっと見続けたカップルが結ばれるのは見ていてほっこりする。
  映画の内容は宣伝から”彗星の出現と男女の入れ替わり”ということで、ハレー彗星(周期72年くらい)に絡めた物語と思っていた。みつはの時代は前回のハレー彗星の時で、瀧くんの時代は今回ということかと思ってた。なので二人の間には70年の時間差があり、結局二人は実時間でめぐり合うことはないのだろうと思っていた。
  しかし物語が始まると、みつはの時代も携帯を使っているので、同じ時代ということになる。平行世界かとも思ったが、みつはは東京ということばを使っているので同じ文明社会である。じゃあ何?同じ時代なの・・・、と映画見ながら自問していた。
  滝君がみつはに会いに行って、その謎はとけるんだけど、まさか世界を変えてしまうとは・・・。この映画を短文で表すと”目覚める瞬間まで大切に握り締めていた夢を、気持ちを、目覚めた瞬間に霞のように消えてしまい、大切なものを忘れてしまったという気持ちだけが残る、そういう朝の目覚めの時”という感じだろうか。これは大人になっても、しみじみ感じるもんだよね。しあわせなほっこりした夢を目覚めて徐々に薄れていくはかなさもそうだし、子供の頃にもっていた情熱とかを大人になりだんだん理解できなくなっていくのも似ている。
  でも最後二人は出会ったのだ。忘れてしまった大切な気持ちを再び手繰り寄せるように。かといって劇的な再開というわけでもなく、歯がゆい感じの出会いだがまたいい。
  ”秒速5センチメートル”も、”言の葉の庭”も、大人に成長する過程で生じる別れに主眼が置かれていたと思うが、”君の名は。”は忘れてしまった夢や、想いを再び見つけ出すというお話なのだろう。年甲斐もなく涙したのは、このポイントだったのだろう。
  翌日まさかの再視聴。なんとなく見たくて見てしまったが、同じ映画を続けて見たのは人生初ではないだろうか。二度の視聴では特に最後のフレーズが心に残る。滝君が「ずっと誰かを、何かを探し続けている・・・」と自問するシーン。これは秒速5センチメートルでも似たようなシーンがあったよね。ただ、秒速5センチのほうは幼き頃の思い出に囚われていたのであり、君の名はでは時空を超えた入れ替わりを体験していたみつはに対してである。秒速5センチのように、自分を形作った時の仲間にはやはり特別な思いを抱いてしまう。しかしそれが異性の場合、これからの未来に向けての歩みには結構な障害になると思うのだ。これは私の思春期の頃の考えである。なので異性の親しい友人は作らないほうがいいのかなと思っていた(単に女性にはもてなかっただけだとも思う)。秒速5センチのほうは、まさにこのころの自身の考えとリンクしていたので、腹立たしくもあり、逆に気になって気になってしかたがなかったのであろう。これに対し君の名はのほうは、そういうごちゃごちゃした考えとは違う世界での話しなので、すんなり見ることができたのかな、と思う今日この頃である。

・総評
  満点である。我が人生で初の満点映画。これは近い将来もう一度みよう。

追伸
  CMでよく流れている”君のぜんぜんぜんせ”とかいう歌って流れてなかったよな・・・。

 

■タイトル  20xx年x月 
・評価 :点(10点満点)
・ジャンル:::= :::
・感想
・総評