O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

4-2.星空撮影2017年4月~

4-2.星空撮影2017年4月~

  ながらく整備改造中だったR-1000改が完成し、ひさびさのベランダ投入。装いも新たに(白黒カラー)ベランダにたたずむその姿、まさに長距離砲(おおげさです。
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春は星が少ないからか、はたまた水蒸気で霞んでいるからか、「今日は星が良く見える」という日がほんと少ない。本日は星空指数が100%だったので、満を持してのR-1000改の実戦投入となった。まずはしし座の三つ子銀河。
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      日時:2017年4月22日 / 月齢25日 /  空透明度70% / 気温9℃ / 撮影場所:西南ベランダ
      撮影内容:しし座三つ子銀河 / フィルター:LPR-N / 鏡筒回転角:ー / 4枚コンポジット
      撮影:EOSkissD(IR改) / R-1000改(D=100mm f=1000mm) / 露光:600sec / ISO:1600

  複数の銀河を1フレームに捉えたのは人生初なので、まずまず感動している。しかし本システムの限界も見えてきたような気がしてちょっと凹んでもいる。とりあえず銀河らしいものが3つ写っているという雰囲気で、おのおの銀河の内部構造などはあまり見えない。この先バロー拡大するか、カメラを変えるか、はたまた望遠鏡自体を変えるか、どうしたら先に進めるんだろう?  次に鏡筒をM101銀河に向ける。

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      日時:2017年4月22日 / 月齢25日 /  空透明度70% / 気温9℃ / 撮影場所:西南ベランダ
      撮影内容:M101(回転花火銀河)/ フィルター:LPR-N / 鏡筒回転角:- / 2枚コンポジット
      撮影:EOSkissD(IR改) / R-1000改(D=100mm f=1000mm) / 露光:600sec / ISO:1600

これは三つ子銀河より構造がわかりそう。空の状態がもう少し良くなり、撮影枚数も増やせばもうすこしなんとかなりそう。

・・・そして翌日。この日も星空指数100%。土日に100%の日が続くとは奇跡的な出来事ではないだろうか。今日は三つ子に集中して撮影。
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      日時:2017年4月23日 / 月齢26日 /  空透明度75% / 気温13℃ / 撮影場所:西南ベランダ
      撮影内容:しし座三つ子銀河 / フィルター:LPR-N / 鏡筒回転角:90° / 12枚コンポジット
      撮影:EOSkissD(IR改) / R-1000改(D=100mm f=1000mm) / 露光:600sec / ISO:1600

12枚コンポジットしているので前回よりは多少見栄えがよくなった。しかしこの辺が限界のようにも思える。この撮影を終えてからアマゾンで植毛紙を購入。本当は国際光器のが欲しかったが3倍だもの(シャアか!。
コントラストアップで露出時間を稼げればもう少し良くなる・・・かなぁ?

ゴールデンウィークに突入。植毛紙の貼り付けを終了したR-1000は出番を待っているが、空の状態はよくありません。雲のない日でも星はあまり見えない。北斗七星の柄は見えても、合のあたりはあまり見えない。しかたないのでまだ太陽が出ている時間に望遠鏡をベランダに出し、月を撮ってみた。できれば数多く撮影し、registaxで合成したいのだが、シャッターレスEOSでは適切な露出撮影ができないので(早いシャッタは切れない)、シャッターEOSで撮影。しかしこいつはパシャパシャうるさくて連続撮影はちょっと気が引ける。なので一枚だけの画像です。
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      日時:2017年4月30日 / 月齢3日 /  空透明度75% / 気温21℃ / 撮影場所:西南ベランダ
      撮影内容:三日月 / フィルター:無し / 鏡筒回転角:90° / 1枚撮影
      撮影:EOSkissD / R-1000改(D=100mm f=1000mm) / 露光:1/1600sec / ISO:800

これまであまり月は撮ってこなかったので現状把握という意味での撮影でした。しかし青空に浮かぶ三日月は、あれみたいだ。ちょうど左方向に向かって射出口もあるし。
そう、デススター。

今日は星が(比較的)よく見える。一日強い風が吹いていたから上空の水蒸気やちりが流れていったからかな?お風呂入る前の、「もう閉店です。」ムードだったが、せっかくなので夜更かしましょう。今まで一度も撮影できなかった子持ち銀河を今夜こそ。なぜ今まで撮影できなかったって?それは子持ち銀河の赤経を間違えて入力していたから。今夜こそ初の子持ち銀河撮影だ。
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      日時:2017年5月1日 / 月齢4日 /  空透明度80% / 気温14℃ / 撮影場所:西南ベランダ
      撮影内容:子持ち銀河 / フィルター:LPR-N / 鏡筒回転角:90° / 4枚コンポジット
      撮影:EOSkissD(IR改) / R-1000改(D=100mm f=1000mm) / 露光:780sec / ISO:1600

開始が遅かったので、4枚しか撮影できなかったが、780秒露出でもまだいけそうな感じだった。”植毛紙の効果!”・・・というより単純に夜空が澄んでいたからという印象。植毛紙効果は最後の最後に出てくる感じで、まずは夜空の透明度が露出時間決定の支配的要因!というのが現在の心境。子持ち銀河の写りは80点くらいかな。腕の暗黒帯が明確に見えるレベルで撮りたいものだ。
  ところで斜鏡サイズを大きくした後に撮ったフラット画像なのだが・・・
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もう一つこの画像の意味するところがわからない。中央の斜鏡部とL型スパイダー部は明るく写ってる。また鏡筒外周部も明るく形がわかる。え~っと、もう一つ意味がわからない。なぜこの形状になるのかな?

空の様子は曇り勝ちだが、バローレンズ(テレプラスx2流用)を装着したので上弦の月をねらってみる。
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      日時:2017年5月3日 / 月齢7日 /  空透明度70% / 気温20℃ / 撮影場所:西南ベランダ
      撮影内容:上弦の月 / フィルター:無し / 鏡筒回転角:90°+α / 1枚撮影
      撮影:EOSkissD(IR改) / R-1000改(D=100mm f=1000mmx2) / 露光:1/15sec / ISO:100

さすがにf=2000mmだと枠からはみ出る。上の写真の中央付近を1000x667でトリミングしたのが次。
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なかなか綺麗に撮れていると思う。テレプラスのバローレンズはいい仕事をしているよね。今度は満月を撮ろう

その後、鏡筒内側に植毛紙を貼り、うずうずして星空を待っていたが、なかなかいい星空に恵まれない。イライラはますますつのり、その怒りをEOS kiss x2のメンテに向けた。err99で動かなかったジャンクkissX2をシャッターレス改造とIRフィルター除去を実施した。そしたらやっと星空が・・・。久しぶりにベランダ撮影を実施。
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      日時:2017年5月26日 / 月齢0日 /  空透明度80% / 気温17℃ / 撮影場所:西南ベランダ
      撮影内容:子持ち銀河 / フィルター:LPR-N / 鏡筒回転角:90° / 2枚コンポジット
      撮影:EOSkissX2(IR改) / R-1000改(D=100mm f=1000mm) / 露光:900sec / ISO:1600

あれ?なんか期待と違う! 5月1日の撮影と比べていいとは言いがたいような・・・。空の状態がもうひとつだったか?。  植毛紙を貼り、カメラはkissDからkissX2へとアップグレードしたのに(涙。  いや、まだまだ本領はこれからだ!(たぶん。
  しかしKissX2になりライブビューが使えるようになったのは大きい。使いやすさが格段に上がった。ピント合わせやフレーム位置調整の作業時間はずいぶん短くなった。

次の週末、星見指数は90%だったので期待を持ってベランダへ。雲はほとんどないが、あまり星は見えない。北極星もなんとなくしか見えない。M101を撮りたいのだが、0時を回らないと、三脚に鏡筒があたりM101の方向には向けられない。うーん、ピラーがほしくなってきた。12時まではM81、M82を撮影してみる。
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      日時:2017年6月2日 / 月齢6日 /  空透明度70% / 気温17℃ / 撮影場所:西南ベランダ
      撮影内容:M81とM82 / フィルター:LPR-N / 鏡筒回転角:90° / 2枚コンポジット
      撮影:EOSkissX2(IR改) / R-1000改(D=100mm f=1000mm) / 露光:240sec / ISO:1600

まだ月が出ていたし、風が強く、ガイドが暴れたのでまじめに撮るのはあきらめ、画角確認として240secで撮影。M82が意外に色が出るなという印象。M81はもう少し写ってほしい。
0時を回り、少し風も収まってきたので、鏡筒をM101に向ける。
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      日時:2017年6月2日 / 月齢6日 /  空透明度70% / 気温17℃ / 撮影場所:西南ベランダ
      撮影内容:M101 / フィルター:LPR-N / 鏡筒回転角:90° / 6枚コンポジット
      撮影:EOSkissX2(IR改) / R-1000改(D=100mm f=1000mm) / 露光:720sec / ISO:1600

前回(4/22)のよりちょっと改善されたかな?というレベルだな。鏡筒内側に植毛紙を貼って、カメラはKissX2にグレードアップしたのに~。もうすこしがんばろう。

久しぶりに晴れたので亜鈴星雲をパシリ。
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      日時:2017年9月1日 / 月齢10日 /  空透明度70% / 気温26℃ / 撮影場所:西南ベランダ
      撮影内容:亜鈴星雲 / フィルター:LPR-N / 鏡筒回転角:90° / 4枚コンポジット
      撮影:EOSkissX2(IR改) / R-1000改(D=100mm f=1000mm) / 露光:600sec / ISO:1600

  前回と比べると全体的にしっとり仕上げられるようになったかな?という程度の技術向上。フラット未処理の前回に対し、最近はフラット撮影もうまくなっており、その分多少よくなったということかな。  おかしいな~(^^ゞ、  鏡筒には植毛紙を貼り、カメラもkissX2にグレードアップしているのに・・・(←こればっかり)。
  我が家の星見環境と、現システムではこの辺が限界なのかなと毎回悩む。発展性が見込めなくなったら、取り組むエネルギーが急速に失われてしまうよねー。次のステップアップに有効なアイテムは何だろう?  やはり、モノクロ改造かな。お金あまりかからないし・・・。

そして時間は流れ・・・
モノクロ改造、何度か失敗してついに成功。Kiss Digitalを2台壊して、三台目のEOS 20Dで成功。そいつで北アメリカ星雲のモザイク(2×2)を撮影
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      日時:2017年9月30日 / 月齢9.9日 /  空透明度70% / 気温22℃ / 撮影場所:西南ベランダ
      撮影内容:北アメリカ星雲 / フィルター:LPR-N+SC62 / 鏡筒回転角:0° / 2×2モザイク
                                                                                          各画角で3枚づつのコンポジット
      撮影:EOS 20D(IR&モノクロ改) / R-100S(D=100mm f=600mm) / 露光:720sec / ISO:3200

まあまあ満足。モノクロ化によりより美しい写真になったのかどうかは怪しいのだが、いままで撮った北アメリカ星雲のなかでは一番美しい。