4-3.EOS Kiss Digitalのモノクロ改造(その5)
EOS 20Dでモノクロ改造に(一応)成功したものの、CFA剝がし面についた傷に傷心の今日この頃・・・、やはり美しいセンサ面には美しい刃先から!ということで刃先研磨の方法をいろいろ試してみる。
20Dから導入した粒度1200のダイヤモンドホイールはなかなかいいのだが僅かに切削跡が残り、これが原因でセンサ面に小さな跡が残る。このダイヤモンドホイールの切削跡をいかにピカピカの面に仕上げるかが課題である。今回まず試したのは、コンパウンドで磨けないかということ。具体的には平らな金属面のディスクを用意し、その面にコンパウンドを塗ってそいつで磨こうというもの。
下写真のように太いボルトを切削して、平面ディスクを作り、その面をさらに耐水ペーパーで磨く。
磨いた面は次のようにぴかぴか。
ここにコンパウンドを塗って、磨いてゆこうというもの。
ぱっと見、結構いけてそう。10倍のルーペで見ても傷はほとんどわからなくなった。ただ、平面度が悪くなったような・・・。
試し剝がし。前回失敗したセンサ面に油性マジックで真っ黒にし、そいつを剝がしていく。
結構うまく剥がれている。ただ、EOS 20Dの時はもっと面で剥がれていたのだが、今回はその幅が狭い。彫刻刀の丸刃で削っているような感じ。やはり耐水ペーパーで磨くとやわらかいので、刃全体が丸みを帯びた感じ。それでもセンサ面に傷などは見られなかったのでこいつでチャレンジしてみよう。
チャレンジ対象は新たに仕入れたKiss Digital。電源が入りませんというジャンク品だったが、きっとセンサは生きているだろうと落札。しかし分解してみると中までサビサビ。でもきっとセンサは大丈夫(汗、と分解していくと・・・
なんだかセンサには意味深な×印が ・・・(゜o゜)。
まあ、それでも作業を進めるしかない。
これまで3回連続失敗していたクリアガラスはずしが、今回あっさり成功。腕が上がったという感じではなく、接着剤が剥がれやすかった感じだ。なぜだー?
そしてせっせとCFA層を剝がしていく。
いままでのCFA剝がしと比べ、確かにうまくいった。眼に見える傷とかはほぼなし。ただ、緑と赤のまだらになっている。これはおそらくセンサ面のコーティングを丸刃でぎりぎり剝がしてしまっているためだろう。やっぱり、刃先はビシッと平刃でなければダメだな~。まあでも今までのに比べたら断然美しい。画像も多少まだらになるだろうが、フラット処理で消える範囲だろう。
さ~って、どんな画像が取れるかなぁ(ワクワク)、
と組み立てて 電源ON ----!
シャッターぱしゃっ!!!
・・・・・真っ黒画像!
やっぱり(涙。
センサ面の加工に失敗したのか、はたまた初めから死んでいたセンサだったのか。あきらかに×印があったしね~。
まあ気を引き締めて次だ、次!
とにかく刃先をビシッっと平刃にしなければ。