O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

5-3.定盤入手&キサゲ製作

■2019年4月

 ついに定盤を入手。もう涙ぐましいウォッチの日々でしたよ。旋盤を入手してから定盤が欲しくなったのでもう3年もヤフオクウォッチしてました。まあウォッチ自体が楽しいんだけどね(笑。

  入手した定盤がこちら。漱石さん3人とコインがころころころっと消えました。

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まあ、しかしというかやはりというかそれほど上等なものではありません。写真でぱっとみではわかりませんが、手で表面を触るとぶつぶつがいっぱい。下の写真はかるくやすりかけした後のものです。でっぱったところがかるく削れています。

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布やすりを木片に巻いて削ったのですが、そんなことしても定盤としての平面は得られないのは分かり切ってはいますが・・・。まずは定盤への愛情を深めるためにきれいにします。下面は油汚れでギトギトです。

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これを金属ブラシやら布やすりやらリューターで落としていきます。

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最後にパーツクリーナーで脱脂。

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拡大撮影しても綺麗な金属面が見えます。

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黒スプレーでしゅーっと塗装。

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 定盤を入手するにあたって、片辺は35cm以下でなければなりませんでした。というのもすでに置き場所が決まっていたから。扉付近の角っこ。いろいろ考えたんだけど重い定盤を置ける場所は我が家ではここ以外なかったのです。ベランダに置けばあっというまにサビちゃうし。そういう意味で石定盤も候補でしたが金額的に不可能でした。また金属は磁石が使えるのでダイヤルゲージなんか使うときにいいしね。まあすでに石定盤は持っているんだけど・・・。

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今後の金属系の加工のためにも必須工具がキサゲだ。という考えを旋盤入手時から持っていた。で・・・、当時ちょっと作りかけたのだよ、キサゲを。適当な鉄のフラットバーをホームセンターで購入し、先端に超硬チップを電子部品用のはんだでくっつけただけ。

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 はんだづけの様子。ガスコンロで熱してテキトーに作ったやつ。この風景は妻には一生秘密だ。

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 はじめはろう付けを考えてたんだけど、ホームセンターで見ると金額にたじろいでしまった。で、とりあえず100円のはんだでやってみたんだけど、意外と強くくっついている。でもそこで3年ほどはキサゲ熱は停止。部屋の中に置いていたのにさびさびになってた。今回定盤を入手したので、このキサゲが復活したのだ。まずはサビを落とし黒に塗装。

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 持ち手も製作。

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 持ち手にもニスを塗って完成。奉納する日本刀のように敬って撮影。

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 そしてイザ !  定盤のキサゲを始める。

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 手で触ってぶつぶつ出っ張っている箇所を削っていく。

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 写真ではなかなか伝わらないが手で触ると、ぶつぶつ感がなくなった。ただ、へっこんでいるところのざらざら感は無くならないがこれは仕方がない。 一応ビフォーアフターの比較写真。目立つ3つ島を反対方向から撮ったのの比較。

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 第一次キサゲ処理を終了した。まあ写真で見てもよくわからないけど。

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 今回、人生ではじめてキサゲ加工を経験したのだが、やっぱりやってみるといろいろ分かってくるね。以前にノミでキサゲに挑戦した時と比べ、どうしてキサゲがこういう形をしているのか? ということをなんとなく理解した。左手で体重をかけて右手でかたむかないように固定する。そして下半身の力で押すのだ。削る時の押し付け力を安定させるために多少のしなりがでるくらいがいいんだと思う。

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 ただ現状は刃の部分が平刃になっている。なので定盤表面のぶつぶつを削るだけなら役に立ったが、金属表面を削るには刃を円弧状にしないとだめな感じ。

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 キサゲ作業のいいところは、室内で夜中でもできる。ショリショリっと削るだけなので、(たぶん)近所には聞こえない。お風呂に入る前に5分くらい削るというのを毎日繰り返してた。そういう意味で気分転換にはぴったりな作業だったのだが、これが結構疲れる。5分したら「はあはあ」肩で息をして、湯舟に浸ってぐったりしてる。体力のなさを実感するのだが、それにしてもキサゲ作業を何時間もする職人には脱帽だ。もちろん綺麗な作業姿勢を身に着ければ多少マシになると思うのだが、何より左手で体重をかけるところがしんどいのだ。これは作業姿勢うんぬんのレベルではなく体力のなさが支配的なのは間違いない。
とりあえず第一段階はこれにて終了。

 次はキサゲの刃先を円弧状に加工し、定盤に光明丹を塗って他の定盤と擦り合わせ、黒当たりしているとこをキサゲっていこうと思ってる。でもそのためには精度のある定盤がいるよねぇ。今のところは10㎜厚の検査用石定盤を使う予定。まあこれは全体平面精度は信頼できないけど局所的平面度はある程度いけると思うので。逆に今回入手した定盤は”定盤”なのだから、全体平面度はこいつを信じることにする。