O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

3-9.領土拡張(0.09㎡)

3-9.領土拡張(0.09㎡)

■2019年12月

  このところ趣味の世界の拡張に勢いがある。アイのターボ化に手を伸ばしたら、それに付随する作業、例えば旋盤用リューターの製作など、趣味を実現するための趣味(作業)、という趣味の階層化が進みジャンル数の爆発状態になりつつある。その結果、同時並行作業が増え、作業場所がなくなり作業が停滞するという状況に陥っているのである。

何か作業をするには、いま広げているものを移動させ、工具を探すところから始めなければならない。挙句の果てには昔買ったものを忘れて、同じものを購入してしまうことも何度かあったし、細かい工具類が行方不明にもなっている。増えた工具や材料はあちこち分散して収納しているので、必要な時にすぐに出てこないのである。

 この状況を打破するにはどうすればいいのだ?との自問のすえ、領土拡張という答えに行き着いた。領土拡張とは言ってもそれほど広大な領土を得ようという話ではない。下写真のように工具ラックを製作するのだ。旋盤のバイトやダイヤルゲージなど細かい工具を整理して収納でき、ぱっと取り出せる工具ラックである。 

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しかし奥行が少し足りない。あと10cm本棚が引っ込んでくれたらちょうどいいサイズのラックを置けるのだが。本棚は隣のディスクラックにくらべ10cm程奥行が広い。でも長年の経験から、奥行きの広い物置は無駄な空間を生むのものだ。この本棚も本が前後に2列並んでいて、奥に何があるか見えない。見えないということは無いのと同じだ。この本棚は妻の領土なのだが、これらの本は10年以上触られていない。妻には昔から不要なものは処分すべしと言い続けているが、捨てられないのだ。

 ではどうする? これはこっそり本棚を薄くしてしまおう。そうすれば本棚の手前に幅90cm、奥行き30cmの工具ラックを置くことができる。0.09㎡の領土拡張である。しかしこれは国境線の引き直しに相当する行為である。正面切っての作戦は賢明ではない。ばれずにこっそりと作業を完了することができれば、その後もきっと気づかないだろう。

 そういうことで、半年前から時期を狙っていた。妻が数日不在する時を。そしてその時は来た。本棚の上の箱や中の本をリビングにごっそり移動し、本棚の加工である。まずはディスク側の加工から。ディスクの背面には6cmの棚を2段つけており、木材やらを突っ込んでいた。この棚の数を増やし使い勝手を良くするのだ。

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そして本棚の移動。本棚は上下で分割できるようになっていたので、作業がしやすい。

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まずは下段をベランダに持っていき、奥行きを10cmカット。

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本棚はぺらぺらの合板と角材の組み合わせで強度を確保しているので、カットした空間に木材を接着していけば強度は大丈夫だろう。

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そして上部もカット。

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カット面の空間に角材を接着し、おもしをおいて接着していく。

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背面板も筋交いの役目をするので、しっかり接着する。

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そして完成し元の場所に設置。引出の加工はまだなので奥まで入らないけど、妻の帰還前に作業を完了することが絶対条件であるので、しばらくはこのままにしておく。

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本棚も元の場所に戻す。

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せっかくなのでbefore/afterの写真を掲載する。ぱっとみあまり変化は感じられないが、10cmの変化はものすごく大きい。

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本棚の上の段ボール類も元に戻してた頃に妻が帰ってきた。案の定まったく気が付かない。引出が不自然に開いた状態であるのを隠すため、板を渡してその上にいろいろ物を置いてごまかしておいた。

しばらく後に引き出しの加工も実施。これで無血開城?での領土拡張が完了した。

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次は工具ラックの製作である。