O型のまこさん

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趣味でいろいろ作った備忘録

5-2.旋盤のレストア 1(基礎部、送り軸加工)

5-2.旋盤のレストア 1(基礎部、送り軸加工)

■2015年12月
  さびさびの旋盤をぴかぴかにしたので、次はモーターの取り付けである。木材で基礎部を製作。

 ベランダで作業していると、なにやら”シトシト”という音が。あれ?雨!? まあベランダには屋根があるのであわてなくてもいいのだが、日は照っている。これは虹日和では?と思い北の空を見ると、立派な虹が。

 きれいな二重虹で、端から端まで繋がっている。こんなにきれいな虹をこの家から見たのは初めてだ。まるで旋盤の誕生を祝福してくれているようだ(なぜ急にそんなメルヘンな気分に?)。 話を旋盤に戻す。基礎部ができたので旋盤とモーターを固定。結構モーターが大きいよねぇ。この2/3くらいのモーターを想定していたのだが、ちょっと重くなりすぎる気が・・・。旋盤部とモーターを合わせて、16.2kg。これに木製の土台を合わせて18kg弱かな。
  ちなみに重量内訳は
    旋盤ベッド+主軸   8.0kg
    往復台                    5.2kg
    モーター                3.0kg
        計                     16.2kg

机に載せる。結構重い。これは元気な時でないと動かせない。

 窓ガラスの横でモータが回るのはちょっと不安だ。モーターとベルトにカバーをつけないとね。それとスイッチ周りも考えよう。非常停止SWはつけた方がいいよね。やっぱ。安全については(一応)しっかり考えよう。

  次は送り機構の改造。送り軸はついているのだが駆動部の部品が外されていた。手動送りハンドルも付かない構造になっている。自動送りについて考えるのは旋盤が機能するようになってからでいい。まずは手動送りが必須である。
  送り軸もさびさびだったのでさびを落とす。ボール盤で回転させ紙やすりで磨く。

次は手動ハンドルを取り付けられるように改造。いよいよ旋盤の出番である。旋盤にセットし送り軸のネジ部を削り、手動送りハンドルを取り付けられるようにする。

チャックは四爪独立タイプなので芯出しから。といってもダイヤルゲージなど持っていないので、下記のような仕組みで芯出し。かなりいい加減。

スイッチ周りも作らねば。家に転がっていたON/OFFタップ(100均)と木材で作った。将来はもう少し立派なものにしたいが、しばらくはこれでいけそうだ。

切削粉対策としてカバーを製作。ちょっと操作しずらいが、送り軸の加工だけであればいけそうだ。反射して見辛いが切削部は透明になっている(コンビニ弁当のふた)。

さあ、いよいよ切削だ!

 おお!一応削れとる。まずは満足。
もうひとがんばり。

 
ちょっと段々になったが、初めての切削ということでOKとしよう。
切削くずは結構出た。やっぱり後片付けは大変だ。

早速組み立てる。

 
ゆっくりではあるが完成に近づいている。送りハンドルを製作すれば最低限の構成は完成だ。せっかくなので切削部の拡大写真も掲載。

次は送りハンドルの製作。望遠鏡のアリガタ・アリミゾを製作した時のアルミ材の余りを使う。まずは穴あけから。

Φ9.5のドリルに固定し、イザ!切削開始。

安全のためのガードなどまだ製作していないので、(心が)びびりながら切削する。左手は常に停止ボタンに指を掛けて作業する。旋盤全体の剛性が低い・・・というか、クロステーブルにガタがあるため、ちょっと材料にビビリが出るが思ったより順調に切削できる。

よーし!まあるく切削完了。続いてハンドル部の両端と表面を切削。

中心付近では切削速度が低いのかビビっている。
切削速度は
  モーター回転数 1725rpm
  一次プーリー    φ 40mm
  二次プーリー    φ110mm
なので、加工直径φ15mmで30m/minとアルミを切削するにはちょっと低いのかなぁ。ちなみにアルミは50m/minがいいとのこと。
まあ、しかしはじめての金属加工は無事終了。早速組み上げてみる。

 なかなかいいぞー。うれしくて往復代を何度も何度も往復させる。
一応これで旋盤の最低限の機能は有したわけである・・・、がまだまだ旋盤を使えるようにするにはすべきことが山盛りである。
しばらくは旋盤で何かを作る、というよりは旋盤の整備・改造に時間をかけるだろう。